表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/94

体育館倉庫

次の日はちゃんと学校に行けて、部活にも顔を出せた。

まだ少し体調が悪いから何も部活に参加出来ないけど…

「おー陽斗!昨日は大丈夫だったか?」

「うん。友ちゃんが僕を看病してくれてさ…」こんなことを話していると、

「陽斗、ちょっとこっち来て」そう言って高野先輩に呼び出された。

「はい。なんですか?」

「今日部活終わったら体育館倉庫に来い」

「えっ倉庫ですか?」

「あぁ、陽斗に話があるから」

「あっはい分かりました」

「先輩なんて?」 

「部活終わったら体育館倉庫に来いってだから先帰っていいよ」

「うん…了解!」


<部活終わり>

「圭じゃあな!」

「あぁ。また明日」圭と別れたあと、体育館倉庫まで急いだ。

「先輩~?」先輩はもう倉庫の中にいるようだ。

「陽斗入れ」高野先輩だけじゃなくて、3人くらいいるみたいだ。

「えっはい」倉庫の中に入ると、すぐに入口の扉が閉められた。

「えっ先輩!?」

「お前本当うざいんだよ」そう言っていきなりズボンのベルトで背中を叩かれた。

「ゴホゴホ」えっ何?先輩!?

「その仮病も止めろって」仮病か…それだったらどんなにいいものか…

「少し上手いからって調子に乗りやがって。そのせいで俺らのポジションがないだろ?」

高野先輩は、3年生だけどレギュラーではない。僕らの野球部は強豪校だから、3年生だけでも30人もいる。

だからレギュラーじゃなくても僕のせいじゃないのに…

そんなことを考えていると、またベルトで叩かれた。

「ゴホゴホハァハァ」僕はベンチに倒れ込んだ。

息も苦しくなってきて、胸も痛くなってきた。

「高野もう止めようぜ」そう言いながら、先輩たちは倉庫を出て行った。

「ハァハァ」僕は倉庫を出ようとしたが、体に力がはいらず、床に倒れ込んでしまった。

咳も止まらなくなって、意識を保つことで精一杯だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ