僕の夢
僕は、高校野球名門校である『嵐山学院』のエース、陽斗だ。
そして僕の夢は、甲子園の舞台で先発として出場し、チームを優勝に導くこと!
しかし…
『僕の夢には、大きな大きな壁がある』
それは…僕が心臓に病気を抱えていること。
それが分かったのは、今から3年前…まだじいちゃんがいたころの、中2の夏だ。
<3年前>
「ひ~な君、大丈夫か?」僕は朝から咳が酷くて、ベッドから起き上がれずにいた。
それを僕の兄である、朝日が心配してくれていた。
「あーくん?ゴホゴホ…風邪ひいたかな?」
「ひな君が風邪ひくなんて、何年ぶりか?」
「そうだね…ゴホゴホ」
「じゃあ、お兄ちゃん病院いくから、何かあったらじいちゃんに言えよ」
「はーい」兄はもう25歳で医師として、近所の病院で働いている。
「そういえば、今日お兄ちゃん出張で病院いないから」
「了~解」今日は1日寝とくか…
部屋の外で、
「お兄ちゃん大丈夫なの?」そう言っている弟の友希の声がした。
友ちゃんは体が弱くて、あーくんはいつも友ちゃんにつきっきりだ。
「風邪ひいたみたいだけど、大丈夫そうだな」
「良かった~」
「じゃ、学校いくか!」
「ほーい」友ちゃんは今年小学校に上がったばっかりの、ピカピカの一年生だ。
友ちゃんの笑顔は、何事にも代え難いくらい可愛くて、僕らは常に癒やされている。
だからこそ、友ちゃんが苦しそうにしているときは、やっぱり辛い。
僕らは友ちゃんが好きだから、全力で友ちゃんを守るって決めたんだ♪




