小太郎 わしをスキーに連れてって 10
ビシャッ!ビシャッ!
何度やっても地面に叩き付ける小太郎
「小太郎殿…もしかして…」
「太郎ちゃん…球技はダメなの…」
「日本一の少年剣士は 球技がダメか…」
「太郎ちゃん!上に投げてみて!」
「おぅ!こまっちゃん!」
いつの間にか意気投合している小太郎と小町
小太郎が雪玉を軽く上に投げる
ビューーーーー!
バシャッ!
小ちゃいおっちゃんに命中
「太郎ちゃん スゴ〜イ!」
「俺は 上に投げただけだぞ…」
「へ〜ブシュン!ズズゥ…小町の能力じゃよ」
「能力?」
「わしの能力がこの美声!小町の能力は念力じゃ!」
「念力!こまっちゃん スゲーな!」
「それほどでも…ありんす」
「ところでおっちゃん 投げてみろって当たっちゃダメだろ」
「不意を突かれただけじゃ…もう一度投げてみよ!」
小太郎がもう一度投げる
フワァ…ビューーーーーーー!
小ちゃいおっちゃんに向かって飛んで行く雪玉
「キエェェーーーー!」
ボンッ!
雪玉が弾けた
「おぉ!おっちゃんもスゲー!」
「ふっ!もっと褒めても良いぞ!」
「太郎ちゃん!もう一度!」
「おぅ!こまっちゃん!」
フワァ…ビューーーーーーー!」
「何度やっても同じじゃよ!キエェェーーーー!」
クイッ!ビューー!バシャッ!
小ちゃいおっちゃんの手前で変化して命中する
「兄上!どうじゃ!」
「油断したわい…この負けず嫌いが…」
「でもさ おっちゃんの事見えるの居ないだろ?おっちゃんは狙われることはないんじゃないか?」
「なら 晶殿 小太郎殿を狙って投げてみよ」
「わかった!」
晶ちゃんが小太郎目掛けて雪玉を投げる
「キエェェーーーー!」
ボンッ!
小太郎の手前で雪玉が破裂した
「おぉ!」
「さっきは油断したが 音を拡げればこのような事 赤子の手を捻るようなもんじゃ!」
「可哀想…」
「晶殿…例えばの話じゃ…」
「でも 大っぴらにやったら変に思われちゃうから…気付かれないようにやらないと」
「こっちはちゃんと5人だ!」
「そうだけど…」
「心配いらん そこらへんはちゃんと心得ておる」
「あちきも気付かれないようにやるでありんす」
「小町…誰に育てられたのじゃ…」
『さぁ〜!今年もやって来ました 雪合戦大会!今年はどこが優勝するのか!どうですか?解説の山本 太さん』
『名前間違ってます…』
『えっ?やまもと ふとしさんじゃないんですか?』
『やま………』
『えっ?ちょっと聞こえなかったんですけど…』
『やま ぽんた…』
『やま ぽんた!』
『あまりデカイ声で言わないでください…』
『し…失礼しました…それでは改めて…山さんどこが優勝すると思いますか?』
『なんか…山さんだと…刑事ドラマに出てくるみたいだから…』
『それじゃ…本太さん…』
『それだと…狸みたいなんで…』
『…ならなんと』
『仲間内では やまぽんと呼ばれているんで…なんか可愛いでしょ』
『……誰がオファーしたんだ』
ってか…雪合戦に解説必要か?
『はぁ…三度改めまして やまぽんさん…』
『さんはいりません』
『…やまぽん どのチームが優勝すると思いますか?』
『わかりません』
『…………』
頑張れ司会者!
「今のなんだったんだ?」
「さぁ…」
「エントリーされた方はゼッケンを配りますんで集まってください!」
「ほら 小太郎くん 晶ちゃん行くよ!」
「おぅ!」
「えぇ〜と…小太郎くんチーム名は?有った…小太郎と愉快な仲間たち2ね…」
「そう!それ!」
「なんで 2なの?」
「そのチーム名 前にも使ったからじゃない?」
「ふ〜ん 確かに愉快な仲間たちだけど…」
「あの〜〜 3人で出場ですか?」
「5人だぞ!ンゴンゴ…」
「そ…そうです この子達が出たいって言うもんで 参加だけしようかと…」
「ここに書いてある おっちゃんとミスターXさんは?」
「なんか…体調不良で…オホホホそれではごめんあさぁせ!オホホホ」
「プファ〜!」
「小太郎くん みんなには見えないから…」
「そうか…」
「小太郎殿!胸を張るのじゃ!お主ら3人は清らかな心を持っておるのじゃ!わしらが見えぬ者に笑われる筋合いはない!」
「そうでありんすよ 私の お姉ちゃん なんか この歳でまだ見えるんだから!太郎ちゃんと晶ちゃんもいつまでも見えるはずです…はずでありんす 胸を張るでありんすよ」
「小町…何故言い直したのじゃ?」




