小太郎 わしをスキーに連れてって 11
「ほら 始まるよ!他のチームの見てルール覚えないと」
『さぁ!第1試合のホイッスルが鳴りました!どうですか?解説のやまぽん』
『そうですねぇ ゼッケン4番のチームは女性が3人 幼稚園児が2人ですよ…5番が勝つのも時間の問題でしょう!』
『ここで 両チームのプロフィールが届きました!これによりますと…なんと!4番チームの女性3人はソフトボールのインターハイで優勝したバッテリーと控えのピッチャーとのことです!』
『ソフトボールと言っても ピッチャーは下手投げ 雪合戦には向かないでしょう』
『と言ってる間にゼッケン5番!全滅だぁ〜!いや〜見事な下手投げでしたねぇ!解説のやまぽん』
『私が言った通りでしたね!』
『……はい!という事で1回戦第1試合はゼッケン番号4番!負けられない戦いがそこにあるチームの圧勝です!』
『さすがインターハイで優勝しただけの事はありますねぇ!私達の下手投げを見よ!こんな雪合戦如きでは負ける訳には行かないというチームですねぇ!』
『そ…そうですね…』
「なぁ…今のどっち勝ったんだ?」
「今のは 相手チームが全滅したから 4番って書いてある人達の勝ちだよ」
「旗取ってないぞ」
「相手が全滅しました そしたら?」
「ん?」
小太郎だけだぞ…わかってないの
「良いか小太郎殿 5人の敵が居るとしよう 相手の所に立ってる旗は人質じゃ!」
「人質って誰?」
「ん〜 例えば晶殿としよう」
「晶ちゃん?ならこっちは4人か…不利だなぁ」
「…静殿としよう!」
「静おばちゃんなら相手には見えないから1人で逃げて来れるな」
「…小次郎殿にしよう!」
「何!それは大変だ!」
「ふぅ〜…そうじゃろ!わしら5人が相手を全滅させたとしたら?」
「最後に小次郎の頭突きを1人ずつにさせる!」
「それも良いが…敵が居なくなったら攻撃して来る者は居らんじゃろ!」
「……あぁ!なるほど!難しいルールだな!わかったか晶ちゃん!」
「う…うん…」
お疲れ…おっちゃん…
「ほら 次の試合が始まるよ」
『さぁ 試合会場では次の対戦が始まろうとしています!』
『これはもう試合にはなりませんね』
『どうしてですか?』
『3番チームを見ればわかるでしょう!子供と思って侮るなかれ!どこかの野球チームでしょう!』
3番チームは子供5人でみんな野球のユニホームを着てグローブをはめていた
ピィーーー!
試合開始のホイッスル
9番チームが一斉に3番チームに雪玉を投げる
ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!
『一瞬で3番チームが負けましたねぇ…』
『グローブで取りに行っちゃダメでしょう…』
「よ〜し!俺らの番だぞ!」
「小太郎くん 私達は旗を取りに行きましょう!」
「おぅ!リーダー!」
「私どうすればいい?」
「小太郎くんが右 晶ちゃんが左から攻める!とりあえず 一番近い壁まで行って!」
壁は自分の陣地近くに2つ 相手との丁度中間に1つ 計5つ有る
「わしらはどうすれば良いのじゃ?」
「小町ちゃんとおっちゃんは小太郎くんと晶ちゃんの援護!」
「おっちゃんって…自分もおば…」
「兄上!それ以上言うと潰されますよ!」
「ヒィ〜〜!」
お姉さんが鬼の形相で仁王立ちしていた
「おばちゃん…怖ぇ…」
「お姉ちゃんね!」
「小太郎殿…今 笑っておったが…わしの時より怖い笑顔じゃったな…」
「おっちゃん…二度と言わないようにしような…」
「そうじゃな…」
「そこ!聞こえてるぞぉ〜!」
「ヒィ〜〜!」
小太郎と小ちゃいおっちゃんが恐る恐るお姉さんの方を見る
「コラ〜!」
そこには 優しい笑顔のお姉ちゃんがいた
「おっちゃん 逃げるぞ!」
「小太郎殿 がってんだ!」
「全く…ほら!始まるから戻っておいで!」
「俺が右の壁に行けばいいんだな!」
「太郎ちゃん こっちは左だよ」
「おぉ!そうか!」
『さぁ 1回戦第3試合が始まろうとしています!やまぽん どう見ますか?』
『これこそ試合にならないでしょう!何せ 子供2人に中年女性…』
ビューーーーー!バシャッ!
『やまぽん!大丈夫ですか!』
『どこから飛んで来たんだ?』
「小町ちゃん ナイス!」




