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移ろいの木漏れ日と微風  作者: まりちゃんとだんな


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第五話 恩着せがましく

牧師はヤーンの方を向いて話し出す。


牧師「ヤーン、貴方に折り入ってお願いしたい事があるのですが」


ヤーン「ん?」


牧師「もし、また別の世界に行く事があったらでいいのですが、そこに命の水があったら、それを少し汲んで来てもらいたいのです」


ヤーン「命の水?」


リルシリス「それで何をするんですか?」


牧師は右手を入り口の方に向けて言う。


牧師「教会の前にある『もみの木』が、最近元気が無いのですよ。それで、もし実際に何処かの世界に命の水があれば治せるのではと思ったのです。お願いできますか?」


途端にリルシリスがヤーンに代わって返事をした。


リルシリス「分かりました」


ヤーン「何故お前が返事する!」


リルシリス「牧師様の頼みを断れる訳無いだろ!」


ヤーン「俺が頼まれたんだぞ、俺が返事する。断る!そんな危ない道踏めるかってんだ!」


リルシリス「昨日、水筒の水を分けてやったのは誰だ?挙げ句の果てに腹減った?それで誰が飯まで作って食わせてくれた?一晩泊めてくれたのは誰なんだ?ん?」


ヤーン「貴女様です…って、そうやって恩着せがましい事を言いやがって。俺には断る権利は無いとでも言いたいのか!」


リルシリス「行くよな?」


ヤーンは観念してリルシリスに従った。


ヤーン「勿論です。行かせていただきます」


リルシリス「牧師様、必ず私達が持ち帰ります。待っててください」


牧師「よろしくお願いします。神のご加護があらんことを」


こうしてリルシリスとヤーンは、謎の世界に行くことになった。

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