第十四話、自分の得意分野の筈が相手に通用しないので正直ほぼ積んだと思っているがどうしたらいいと思う?
グロいかもネ、知らないケド。
「なるほど、じゃあ始めましょう。」
「あぁ。」
やる気のない返事、勝ったな。
「それでは御社からはどのようなご提案をくださいますでしょうか。弊社からは、開示可能な限りの情報をご用意しております。」
「俺からはあんたの命を救ってやろう。」
こっからが俺の見惚れる程と言われた本気の”交渉”し合いの始まりだ。
「ですが御社は、それ以外に提示できるものはございませんでしょうか?それだと弊社側のリスクが大きく、到底受け入れかねます。つきましては、」
「いつ聞いても聞き惚れるな、あんたの商談、でも、俺がこの世界を何十回も繰り返しているという事を忘れてないか?」
「・・・えっと、何を仰りたいのでしょうか。」
「この商談は実は30回、前世合わせて49回だよ。」
「はあ、あんたと前世で商談した覚えなんぞねえよ。」
「この姿だ、半ば当然、誰だかまでは言えない。」
言ってもらっても困るけど。
「俺が言いたいのはな、このループから出たいんだろ?」
「・・・」
「そう思ってんだな、じゃあお前だって馬鹿じゃぁないはずだ、ここから逃げると言う道を歩んでいなかっただろ?」
「逃げるのか?それも試した、諦めかけだよ。」
「でも、俺からの協力もあるぞ?」
「確かに、協力は一回目だが対話は計30回、残り10回はお前に話してる途中に油を頭から掛けられて、火矢を撃ち逃げした後に、ばったり青年に切られ焼かれ粉砕され、散々だ、残りは対話中に逃げられた、警戒心って怖いな。」
可哀想だな、いや、俺が油掛けて火傷させたり逃げたりしたのが悪いか。
「まあまあ、お前の能力は何なんだ?」
「セーブ&ロード、転生時に貰ったチートだ。」
「でも、このループから抜けれないから生き地獄みたいなものか。」
「殺しても意味ない、お前の作戦はこの時点で辞めてるはずだ。」
「そうだな、生け捕りと言ってもお前が苦しいだけだからな。」
「そこで、だ。」
「取引をしよう。ってか?」
「そういうことだ。」
こいつはチート貰えてんだな、羨ましい、いや、妬ましい・・・そんなこと今どうでもいい。
「でも何するってんだ?能力を奪えってか?」
「いや、能力を消せって言いたいんだ。」
セーブ&ロードで無双しようと思ったけど、まあ一筋縄ではいかないし、こいつの話的にこういう壁にぶち当たった時に諦めれないからな。
「てかゲームキャラみたいにリセットって無いのか?」
「無い、俺の能力は"セーブ&ロード”だ。」
まあ人生簡単じゃないって言いたいってわけだな。
「じゃあどうすんの?俺はそういうチート無いよ?」
「普通に術式を無理やり強い力で狂わせるだけ、大量の魔力を凄い勢いで流す、それだけ。」
「期待してる所悪いけど、俺は能力万年平均以下最弱の代名詞フォーア・ラウ・フィヒさんだぞ?」
「あ、なんか・・・すまんな、じゃあ、あの青年でも呼んで来い。」
怠けんなよ。
「分かった、命それで救ってくれるんなら良いぞ。」
「宜しく。」
後ろを向いた瞬間だった。
「ガ、ブチ、ブチャアア」
その音がした瞬間と右腕の激痛が同時だった。
「あああああぁぁぁ」
思わず叫んだ、痛い、痛い、痛い、痛い。
「痛いだろ?右腕をもがれて、自分の感じた苦しみだよ、時間差でムカついてきたんだよ、大丈夫だ、殺しはしない、お前を殺したらまた青年に殺されお前の顔を見ることになるからだ。」
痛い痛い痛い痛い痛い、何か言ってるんだろうが分からない。
「あっ、があああああ」
「はあ、うるっせえな、油掛けられ燃やされた事あんのかよこいつは。」
「だあ、はあ、はあ。」
痛みに少し慣れた、痛いがまだマシだ、今のうちに薬糸を食べよう、糸を食べるのは抵抗があるがそんなこと言ってる場合じゃない。
「お?なんだそのポシェットはよぉ、なんか入ってんな、知ってるけどよお。」
「」
音がしない食べ物だ、糸だけど。
「はあ、痛みが引いた。」
「痛みが引いた?」
「これって。」
「おい、逃げたりしないよな。」
「うん、逃げる、当たり前ジャン。」
当然走りながらだ、でも考え無しではない。
「待てやコラ、おい、俺の方が速いこと分かってんの」
「分かってる、だからその鉄の草結びがあるんでだろ?」
勿論だが嘘だ、あるのはこのちょっと先の開けた場所だ。
「はあああ?じゃあなんで全部避けれてんの?」
「なんて?聞こえなーーい」
盛大に煽りをカマスがこのまま普通に開けた場所に行ってどうしようか。
「じゃあお望み通り聞こえる所まで行ってやるよ。」
なんて?相変わらず聞こえないけど嫌な予感には変わりない。
「ほらn、ぶっふぁあああああ」
こいつ、目の前に立とうとして思いくそコケやがった。
「無様無様、仕掛けた罠に転ぶとかバッカじゃねーの?」
思いつく限りのムカつく煽りだ。
「んだとコラ。」
そういうのを見て同時に強く締め上げた、自害されたら困るけどこいつ狼だし苦労するだろ。
「それ鉄製だからーーー」
・・・俺はガンダで帰った、右腕が再生しきってなくて走りにくいけど、贅沢言ってられないから。
「イポクリタ及びそこの・・・小っちゃい奴。」
「小っちゃい奴って言うなっ」
「ともかく!!シャドーウルフを捕まえた、大量の魔力を凄い勢いで流せば死ぬらしい。」
「え?そんな事聞いたことも見たことも」
「こい、説明はあと、急ぐ!!」
「は、はい。」
・・・誘導しながら捕まえた場所に着いた。
「連れて来たぞ。」
「誰に話してるんですか?」
「目の前に居るって。」
「この、鉄の輪っかにですか?」
逃げてるじゃねえか。
「ち、違う、意味もなく連れてきた訳でも精神イカれてる訳でもないから。」
「シャドーウルフ、煽ったこと謝るから出てこい、セーブロードの呪縛から解放してやるからー。」
「おお、来たか、ありがとな。」
でも目が睨んでますね、当然かー。
「はいダムの放出みたいに。」
「だ、ダムの放出ってなに・・・」
「じゃあ魔力集めまーす、行きますよーせーの」
「ま、待って、凄い魔力を感じ」
シャドーウルフという大物が弱音を吐いた。
「うあああっ。」
「変化は?」
「体に組み込まれてた一部の術式を大幅に損傷させれたよ。」
流石っす!!
「流石、伝説の勇者のパーティなだけはある。」
「褒めてるね、ありがー。」
「シャドさん、調子は?」
「・・・」
死んでるな。
「剣ぶっ刺していい?」
「・・・」
「おっけ、刺すわ。」
「ブシャッ」
口を開けて口を刺した、そこ以外柔らかい所ないから。
「・・・」
「し、死んでるって分かっているなら、そんなに執拗に刺さなくても・・・」
軽く引くな。
「入念に生きよう。」
「だ、だとしてもな気が・・・」
「ボキャッ」
腕を本気で噛まれたようだ、クソ痛い。
「いっだああああああああああああああ」
「こ、これは多分折れてますね。」
痛過ぎてうずくまって五分経った後。
「ねえ、イポクリタ、それよりなんだけど、この人多分・・・」
「う、うん、薬糸を何もせず食べてるね。」
激痛に必死で耐えながら薬糸を食べた。
「はあ、はあ、痛すぎるって、生きてんじゃねえか。」
「薬糸って、その、生で食べると、一日後に馬鹿みたいな吐き気に襲われて、その、普通は水に入れて溶かして飲むもの・・・」
「先に言えやああああ」
「そんな事言われましても・・・」
「ねえ、仲良くしてる所申し訳ないけど、コイツはどうするの?生きてるの?嚙んでたから生きてるかもだけど。」
「脊髄反射の可能性も捨てきれませんし。」
「そういうことだよ、フォーノン。」
「まあ、何にせよだ、ガキンチョ、そこの戦士っぽい人、イポクリタ、どうにかしてこいつ殺せない?」
「油持ってます?」
「嫌だ、俺はこれで揚げ物を作るんだ。」
「じゃあイロッタ、じゃあ膵臓を爆弾に変える禁忌と言われた魔法で爆散させて。」
「油、やるよ。」
「え?あ、はい。」
絵面があれになるから止めてくれ。
はい、どうも!!最近こういうコンテンツ求めてる人の為の回を作った、明太猫です。急展開だったとは思いますが、何というか、作者の技術問題なので生温かい目で良いので見守って下さい。恋愛を入れない理由も、チートで無双させないのも、最弱設定だからが一番の理由ですが、ぶっちゃけ技術問題です(笑)ですがまあ頑張りますので、今後も宜しくお願いします。そして、この小説を読んで頂き、ありがとうございます。




