☆23.二人のケンカ
第22部の幸子が先輩に殴られる前に、「実は今、公園にいる。→尚人が自動販売機にジュースを買いに行った→悲鳴」の所の台詞等が抜けていました。すいませんm(_ _)m
「買ってきたよー」
「あっ!尚人!」
あたしは尚人が戻ってきたらすぐ、尚人の所へ走った。
「子が・・幸子が!!」
あたしは急いであの道を指した。
「助けたいわけ?あの幸子なのに?」
「違う!幸子はイイヤツなんだ!先輩が暴力をふるうのが、分かってたんだ!」
あたしじゃ、何もできない。
幸子と同じ様に殴られて、
血を流して、
終りだ。勝ち目があるのは、尚人だけなんだよ。尚人しかいないんだよ・・・。
「ん。わかった。幸子を助けてやるよ」
「本当に?!ありがとう。でも、どうしてあたしの考えてることが?」
「好きな子の気持ちくらいわかる」
そう言って、あの道へ、尚人ははいった。
★ ★ ★
「あー終わった。終わった」
「尚人!!ってあれ?傷が一つもついてないや。どうして?」
尚人は両手をパンパンとはたきながら、言った。
「なんか、先輩から聞いた話でさ、あいつ顔自慢なんだって。だから、あの道に着いたと同時にパンチしたら・・・」
「したら?」
一発目が当たったりして。
「そしたらさ、その一発目が当たった。泣きながら帰ってったよ」
当たったーー?!