碧海決戦 伝説の海賊は夢語る No.2 大船団の対処
アマルダだ。転移した途端に伝説の大悪海賊〖エクシス〗の海賊船団による完全方位網が敷かれていた。
〖海底遺跡〗と聞いて狭い場所と勝手に勘違いしていたが‥‥‥‥何だ?この異質な広さの空間は、海底迷宮の中に入る為の門の周りに港があり。木板で
できた浮き場が其処らじゅうにある。そして、海賊船が四方に止まり俺達に狙いを定め、大砲を打ち続ける。
「噂に違わぬ。戦力を有するか。大海賊エクシス‥‥‥‥神々が管理する海域など気にする事なく、各大陸の港や海岸を荒らしに回った大悪党が。今更、表の世界に出てきやがって‥‥‥‥迷惑な奴め。槍雷魔法〖雷鳥よ舞〗」
魔法世界に存在する七大大陸に住む全て生物は魔力環境。種族の生息地。魔力の血筋になどによって魔力の質も体質も変わる。各大陸のあらゆる地方でで独自の進化を遂げ、魔力運用、魔法の研究、剣技の発展も各大陸で大幅に性質を変え現代に至った。
そして、剣技大陸のエルフ族場合はというと‥‥‥‥黄金色の雷を操り、相対した敵の尽くを黒焦げにしたと言われている。
そんな黄金色の雷を操る事に長けたエルフ族の中でも、ひときは異彩を放ち進化を遂げた一族が存在する。それが魔法世界のエルフ族の〖最初の九族〗に数えられる〖アーンドラ一族〗である。
かの一族は神話時代から今日の現代に至るまで雷魔法に対しての研究、研鑽、記録を行い。それを悪用する事も無く。その力を魔法世界の秩序の為に使って来た。
そんな一族の中でも鍛治師アマルダは歴代でも最高峰の実力者と言われている。幼少の頃より〖槍雷魔法〗の技術を鍛練し、数十年にも渡る修行の旅を経て、師〖ヘファイス〗に弟子入り。
鍛治制作に魅了され、修行に没頭する事百年後、祖の大陸である剣技大陸へと帰国した。「あの方との思い出の日々はまさに黄金の日々であった」と長き旅を終えたアマルダは語った。
そして、現代に至る六百年の以上の時が過ぎても、幼少からのアーンドラ一族の教えを忘れず槍雷魔法の研鑽を日々送り。自身が造り上げた最高の鍛治武器を闘う彼から放たれる槍雷の雷は、全てをの者を屠る魔法世界における最高峰の攻撃力を誇る。
「‥‥‥‥雷鳴を轟かせろ。〖テスラ〗‥‥‥半分の包囲を焦がせ。そうすれば後は各個撃破に持ち込む。槍雷魔法・〖叫びの雷鳴〗」
「ピュルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
剣技大陸には魔法大陸の用な高度な特殊魔法は存在しない。暗黒大陸の用な上質な魔法石があるわけでもない。ましてや列島大陸の用な神代生物が闊歩する神秘がそのまま残る大陸ではない。そう言った各大陸に備わる独特な魔法生態系が薄い分、彼等、剣技大陸の人々は己の肉体を鍛え自身が使いこなす武器に力を注ぎ力を具現化する。
そして、鍛神アマルダの場合‥‥‥‥自身が放った槍雷にほんの数秒感だけ擬似的な偽りの生命を与え、行使する。
「やれっ!テスラッ!!」
「シュアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バリバリバリバリバリバリ!!!!!!!ドガアアンンンンン!!!!!!
「「「「「グギギギ!!!!ガアァア!!!!」」」」」
「ルオオオ?!!」「ぎゃああああ!!!」
「す、凄い‥‥‥船団が丸焦げに‥‥‥沈んでいくなんて‥‥‥」
「‥‥‥‥まだまだ。これからだ。本番は‥‥‥‥エクシスと対峙した時だぞ。カグラ・ヨル‥‥‥‥」




