怪物以上の怪物
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〖ウム・ダブルチュ〗
ティアマト神が産み出し11の怪物の一体。
嵐を司る怪物であり、鷲の頭と翼に獅子の体という容姿である。
そして古代の〖地球〗では、不吉の象徴とされている。
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〖ザキントス港〗
鳥の頭に‥‥‥ワイルドビーストみたいな見た目の怪物がいきなり〖ザキントス港〗に現れたんだけど、なんか、あの怪物‥‥‥変な感じね。
「何あれ?あんなのがいきなり、街に集まるのが普通なの?ユナ」
「そんな訳無かろう。レイカ。あれは私も初めて見る生き物だ。あんな異形の姿をした魔獣はな‥‥しかも喋っておるな。魔獣の変異種かもしれんな」
ユナがそう言って収納魔道具?とか言うアイテムボックスから緑色の剣を取り出して構えたわ。
「そう‥‥‥魔法世界事に結構詳しいユナが知らない生き物ね。強いのかしら?‥‥‥闘ってみようかしら?」
「おぉ、やる気ですかな?姫君。ならば、僕は神楽さん達と観戦しておりますね。後は頼みま‥‥‥‥」
「何を言っておる。ユグドラ殿。私達はあの怪物の後から来る者共を相手するのだぞ」
ユナは海岸の方を指差してそう告げた。
「はて?後から来る者共とは何ですかな?エスフィールじょ‥‥‥う?」
エドワード君がユナが指差した方を見ると‥‥‥‥
「グゲゲゲ!!」「グルルル!!!」「ゴルルル!!!」「ダルルフ!!」
色々な種類の獣が交ざった様な怪物達がゾロゾロと、海から海岸へと上がって来たわね。
「いやいや、エスフィール嬢。あの方達は多分仕込みですぞ。僕達、剣技大陸や他大陸から来た方々をお出迎えする為の仕込み。そうでしょう?そこの怪物の方」
「仕込み?‥‥‥な、な、何それ?き、君からも神の、く、臭い匂い感じる、る、け、消す対象だ、だな」
‥‥‥あのお馬鹿は全くっ!殺すとか言ってる怪物相手に変な事を聞いてんのよ。見るからに悪役でしょう。あの怪物はっ!
たくっ!海外旅行に来てるからって浮かれてるんじゃないでしょうね?
「あ、あ、あ、俺の手下もも、来たあぁから、こ、殺してあげるよ!!邪魔な神のけ、眷属うぅぅ!!そして、〖海上〗を支配して、俺達は元の場所に帰るんだ‥‥‥‥お父さん達と共にいぃぃ!!!」
化物はそう叫ぶと私達の入る方向へと勢い良く向かってくる。
「なら、お相手してもらうわよっ!異形さんっ!カンナギ剣術〖無刀崋仭〗」
私は一瞬で旅行気分でいた気持ちを直ぐに切り替えた。そして、無拳の真空の太刀で異形の化物の胴体に一撃を喰らわした。
ゴギッ!
「グギィ?!!!あ、あ、あああああああ!!!俺の右足がお、お、折れ、たあが?お、お前は?神の眷属?‥‥‥‥と、父様のじゃ、邪魔する奴うぅ?!!」
「貴方から漂ってるわよ。匂いがね‥‥‥〖神々の黄昏〗とか言う奴等と似た匂いがね」




