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愛でる

『ヌメヌメスライムの祠』


「ハァ、ハァ、ハァ‥‥‥‥よし‥‥‥なんとか倒したのだ」


「素晴らしい、素晴らしいですよ!ユナさん。まさかあのお約束の状態から、反撃に出て蹂躙される事を回避するなんて」


「美少女魔王のあられのない姿見たかったわ。残念」


クソッ!こやつらの思考。アヤツとほぼ変わらぬ。

いや、それよりもこの大陸の者はネジがぶっ飛んでおるかもしれぬ。


「シュン!やぁー!」


そして、ソフィアよ!戦いはもう終わっておるのにいつまで大剣を振り回しておる!


「お主ら‥‥‥‥覚えておれよ‥‥‥くっ!ヌメヌメが下着まで侵食しておる」


「どれどれ?見せたよ!ユナ!」


「見せるがお馬鹿者。そして、見ようとするな!お馬鹿者」


「良いじゃない!減るもんじゃないし‥‥‥女の子同士だし!フヘヘ」


レイカはそう言うと私のグショグショのメイド服にイヤらしい手付きで触り始めた。


「くっ!やめろ!!!変態姫君!!緑魔法『樹縛』」


私はとっさにレイカ目掛けて魔法を放つ。


「フヘヘ、そんな細っこい(つる)、私には効かないわよ?‥‥‥‥って?あれ?」


スルスル‥‥‥‥パシッ!


スルスル‥‥‥‥パシッ!


キュッ!キュッ!キュッ!


「‥‥‥‥姫君殿よ!効いておるが?一ミリも動けておらぬぞ。お主」


「‥‥‥‥あれ?‥‥‥‥ウソ~何で~?」


「あら?どうしました?レイカさんって‥‥‥‥それはエウロペ大陸の魔法ですか?ユナさん」


「ん?あぁ、そうじゃが」


「‥‥‥‥成る程。ユナさんには何かしらの加護が着いているのでしょう。何かしらの(よこしま)な考えを持つ者が近くと、今の様に加護が発動し。助けてくれるのでしょう」


「何かしらの加護?‥‥‥‥(ユグドラシル様の加護かのう?それとも‥‥‥‥)」


「何で私は動けないのかしら?アレイちゃん」


(よこしま)な者だからでは?‥‥‥‥確か、レイカさんは大昔、勇者‥‥‥‥神ノ使徒だったのでしょう?お使いしている『七剣神』の剣柱・巫ノ神子(かんなぎのみこ)とはまだ契約のパスが繋がてると仰ってましたし‥‥‥‥そういう事では?」


「な、何?この変態姫君が神ノ使徒じゃと?では、レイカはアルトネ大陸の◯◯◯◯なのか」


「ど、どういう事~?ねぇ、そろそろ、拘束解きなさいよ。ユナ!!」


「黙っとれ!変態姫君」


‥‥‥‥私が御使いしている、ユグドラシル様はエウロペ大陸の七柱一つ。


そして、このアルトネ大陸にも同じ様な存在は入ると聞く。七剣神の一柱の眷属ならば、同じ、◯◯・神集九煌(しんしゅうきゅうこう)という事。


同じ仲間同士で争うなということなのかのう?

うーむ。分からぬ。


「うむ、全く分からぬが。レイカは今、全く動けないという事は良く分かる」


「うん!だから、そろそろ。解放して‥‥‥‥」


「そうじゃな、私と同じ様に触手スライム達に蹂躙されたいのじゃな」


「‥‥‥‥はい?ユナ。貴女、何を言ってんのよ?っていうか!アレイちゃんも何、帰り支度始めてるの?」


「いえ、今回の依頼に必要な触手スライムの体液は十分手に入りましたので私達はここら辺で帰りますね。レイカさん」


「ふぁ?帰る?」


「はい。はい、ユナさん。スライム呼びの笛です」


「うむ。ピュルリ~」


私は何の躊躇いもなく、スライム呼びの笛を吹いた。すると


「ニュル、ニュル、ニュル」

「ニョロニョロ、ニョロニョロ」

「デロデロデロデロ」


全滅させたかと思っていた触手スライム達が群れをなし現れた。


「では、レイカさん。私達は(ほこら)のすぐ、近くで待機してますので。触手スライム達との触れ合いを楽しんで下さい」


後にアレイ殿から聞いた話なのだが、アルトネ大陸のスライムは基本的に温厚で此方が刺激しない限り。

相手の服を溶かす位しか悪さを働かないらしい。


そう、刺激しなければじゃ。


「ちょっと!待ちなさいよ!何で私が?私!何も悪いことしてない!!」


「毎晩、誰かしらのお尻を触って愛でてあるでしょう?今回はその罰です。存分に触手スライム達に愛でられない!レイカさん」


「嫌!嫌だー!って!あんた達。何、私の服を溶かして?‥‥‥‥っ!何処に触手を伸ばして‥‥‥‥い、イヤー!!!」


カンナギ・レイカ姫の叫び声が祠中に木霊したのだった。

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