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触手スライム


九聖光会議から数日後のある日。


『アレイちゃん邸』


「突然ですが、レイカさん、ソフィアさん、ユナさんは至急、私と一緒に冒険者ギルド来てください」


「へ?」

「ふぁ?」

「ぬ?」


魔剣学園がお休みである。今日の朝、私達。3人は突然、そんな事を言われた。



王都アルベルト・『冒険者ギルド本部』


「さぁ、着きましたよ。では、以来先へと早速、出発しましょう」


「いや、ちょっと待って!以来先って?私達何も説明受けて無いわよ!アレイちゃん」


「そうじゃ!そうじゃ!」

「です~、です~」


「‥‥‥‥行けば分かります‥‥‥‥とはいえ、いきなり過ぎました。ギルドからの依頼ですよ。王都から直ぐ近くの(ほこら)に住む。触手スライスの群れの討伐です」


「触手‥‥‥」

「スライス‥‥‥」

「何だか落ちまで見えたぞ!アレイ殿」


「落ち?はて?何の事やら?‥‥‥‥それよりも気になるのは貴女の格好です。ユナさん!何故にメイド服なのです?それにやたらとスカートが短い物を‥‥‥‥」


「いや。こっちの世界で過ごす時はメイド服で過ごせとアヤツとの約束でのう」


「こっちの世界?アヤツ?‥‥‥‥はて?‥‥‥‥そして、ソフィアさんは何故に騎士の鎧と大剣をお持ちなのですか?貴女は後方支援の魔法使いなのですよ」


「はい~、私もレイカ様と同じように剣に魔力を注ぎ込んで闘ってみます~、エイ~、ヤ~、トウ~」


「キャー、可愛いわよ!ソフィア!!剣裁きは遅すぎるけど」


「本当ですか~、ありがとうございます~!レイカ様~」


「ソフィアさん。誉められて無いんですよ。誉められてわ」


そんなやり取りをしているうちに‥‥‥‥


『王都より直ぐ近くの祠』


ヌメヌメスライスの祠。


「ヌチョ、ヌチョ、ヌチョ、ヌチョ」(効果音)

「ヌチョ、ヌチョ、ヌチョ、ヌチョ」(効果音)

「ニュル、ニュル、ニュル、ニュル」(効果音)

「ニュル、ニュル、ニュル、ニュル」(効果音)


(うごめ)いていますね。気持ち悪いですね」


「いっぱいいます~」


「これがアルトネ大陸のスライムか?なんと愛らしい見た目じゃのう」


「愛らしい?‥‥‥‥あんなに触手がウニョウニョしてるのに愛らしいの?あれが?」


「うむ!」


「今回の依頼は大量発生した触手スライムの粘液の回収です。触手スライムの粘液は美容に良く、貴族のマダム達にも評判が良くてですね」


「それに目を付けたギルドマスターが私達を利用して、大金を稼ごうって事なの?アレイちゃん!!」


「‥‥‥‥‥では、先ずはあの気持ち悪い触手スライムを愛らしいと言ったユナさん!GO!『アクセル・スペル』・『ライン』」


アレイちゃんが変な詠唱を唱え終えると。


「何?身体が勝手に!!前に!!」


「移動魔法の上位版とやらです。ユナさん!行きなさい!」


「貴様!私は本来、来賓の扱いをされる!!!キャアアア!!」


ユナが何か言いきる前に触手スライムの群れへと放り込まれた。


「ヌチョ、ヌチョ、ヌチョ?!」

「ネチョ、ヌチョ、ヌチョ?!」


シュン!シュン!シュン!シュン!


触手スライム達は突っ込んで来る、ユナの方へ自慢の触手を伸ばし。


「くっ!何をする!貴様ら!!!」


自称、魔王メイド美少女はお約束通り。触手に捕まり、拘束され、触手が服の中へと入って行く。


「くっ!やめろ!!!貴様らあぁ!!、ん!私を誰だと思っておる」


そして、定番の負け台詞を言い放った。


そんなユナの状態を私とアレイちゃんは興奮気味に見守っている。


ソフィアは変な方向に剣を振るっているけど。


「き、貴様ら!ただ見ていないで助けぬか!!しかも、なんだ!そのイヤらしい目は!!くっ!やめろ!!!!!」


ヌメヌメスライスの祠に魔王メイド美少女の叫び声が響き渡った。

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