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迷宮決戦 No.3 自己紹介


「き、貴様!召還してやったのは俺様なんだぞ!ふざけるなぁ!」


「本当に騒がしい奴じゃな。ふむ‥‥‥‥お主、アルカナの『死神』という言葉で思い当たる事はあるか?『審判』とやら」


「アルカナだと?それに『死神』を何故、知っている?」


「質問を質問で返すな。馬鹿者!緑魔法『新緑光合』」


突然現れた。金髪の女の子は地中から這い出てきた(つる)を操り、怒り狂う神父を縛りあげる。

そして、縛り上げられた神父は苦しみ初め。徐々に生気が失われ、痩せ細っていく。


「お、俺様の魔力と生気を奪い取る気か?止めろ!!小娘!!」


「小娘ではない。私は魔王じゃ!ラグナログ(神々の黄昏)よ‥‥‥‥それにしても貴様、かなり弱っておるな?何者かに相当、強力な技をくろうたか?」


「そ、そんな事はどうでもよいわ!こ、この技から俺様を早く解放しろ!!」


「本当に五月蝿い奴よのう。お主、本当にラグナログ(神々の黄昏)の1人なのか?」


「いや!ちょっと、待ってよ!貴女、誰なの?次元の中からいきなり現れたと思ったら、私の相手を横取りして!自己紹介位してくれない?」


「ぬ?誰じゃ?お主は?それに‥‥‥‥‥他にも何人かおるな?‥‥‥‥‥見世物ではないぞ?ここは危ないから隠れておるのじゃ」


「なんでよ!なんでそうなるのよ!天然、天然さんなの?貴女?天然爆弾美少女はソフィアで埋まってるから諦めなさい!」


「レ、レイカ様~!わ、私の事、そんな風に思ってたんですか~?ひ、酷いです~!フエェェ」


「‥‥‥‥おい!貴様のせいで愛らしい少女が泣いてしまったぞ。何じゃ?天然爆弾少女とは、酷い奴じゃのう。お主」


「ソフィア!!ごめんなさい!!後でアイスあげるから泣き止んで!!」


「フエェェ!!アイス!!‥‥はい~!泣き止みました~、レイカ様~」


「グググ!事情を知らないからそんな事。言えるのよ!毎回、毎回、爆発落ちに(さら)される身にもなりなさいよね!自称『魔王』さん」


「‥‥‥‥お主は何をそんなに憤慨しておるのだ?それに私は自称ではなく西の大陸『魔王領』の本物の魔王なのだぞ」


「何ですと?」「何?」


ソフィアの近くにいたエドワード君とアマル君が自称『魔王』さんの言葉に反応した。


「はいはい、分かりましたよ。可愛らしい美少女魔王さん‥‥‥‥全く。こんなに可愛らしい魔王が何処にいるのよ!ねぇ、皆」


「これは、これはうちのアホな姫君が大変なご無礼を働きました。軍事国『魔王領』の魔王様。お初に御目にかかります。元九聖光エドワード・ユグドラと申します」


「無知姫が本当にご無礼を‥‥‥‥我が名は『アーンドラ・エルダム・アマルダ』カンナギ王国の宮廷鍛冶師をしていものです。以後、お見知りおきを」


エドワード君とアマル君は自称『魔王』さんの(ひざまず)き、丁寧な自己紹介をした。


「な、何?やってんの?二人共。その子は金髪美少女の女の子で‥‥‥‥」


「この御方の赤い瞳と先程から使われている木々を扱う魔法を見て確信しました。此方の女性は間違いなく西の大陸。『魔王領』統治者。魔王・ユナ・エスフィール様ですよ。魔法裏新聞に昔、載っていましたから間違いありません」


「ほ、本物の魔王さ‥‥‥‥ま?」


「そうだ。以前、ルドルフの奴からの手紙で魔王領の新しい魔王が女性になったと書いてあったがまさかこんなに若いとは思わなかったぞ」


「うむ!そういう事じゃ!姫君とやら、私はユナ・エスフィール。エウロペ大陸で『魔王』をしておる。宜しく頼むぞ」


「‥‥‥‥‥よし!元勇者の私が貴女を討ば‥‥‥‥」


「止めろ?!馬鹿姫。国際問題になるわ」


バチーン!


「い、痛い!!何で叩くのよ!アマル君」


「全く!昔から頭が混乱すると変な行動をする癖‥‥‥‥まだ、治って無かったんだな。アホ姫め」


「だ、誰がアホよ!誰が!」


「おい!そんな、漫才をしておるが?『審判』の男は何処に行ったのじゃ?私達が話し込んでるうちに蔓から脱出してしまったのじゃ」


「「へ?」」


「バハハハハ!!!馬鹿共が話しに夢中になって、俺様を甘くみたな!!こ奴等を見ろ!」


「フエェェ!!縛られてます!!」

「くっ!離しなさい!無礼ですよ!!」


「な?カグヤとソフィアが捕まって‥‥‥‥って?何?あの黒い触手は?」


「何ですかな?これは?」

「アイツら、何やってんだ?」


「助けて下さいです~!!フエェェ!!黒いニョロニョロがぁ~!」

「ちょっと!何処を掴んで!!」


「しょ‥‥‥‥」


「しょ?何?魔王様」


「触手プレイじゃ!変態じゃ!あの『審判』!!!」


「突っ込むところがそこじゃないわよ!!!!アホ魔王様!!!剣水魔法『彗星剣』」


ザシュン!‥‥‥ズバズバズバズバズバズバズバ


カグヤとソフィア以外の存在。『審判』だけを限定にした数千の刃が彼、目掛けて切り刻まれた。


「があああああ!!!!貴様!貴様!貴様!!」


「なんと、やるではないか‥‥‥‥姫君よ」


「そう思うなら。この人を倒すのに協力しなさい『魔王』様。さっさと終わらせて皆で帰るだから!」





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