迷宮決戦 No.2 魔王降臨
「俺様に向かって本気でやれだと?‥‥‥貴様もアイツらの様な指図をするわけか?小娘」
「アイツら?貴方‥‥‥いったい何を言って?」
「‥‥‥大アルカナ・使用‥‥‥位置を転換‥‥復活は我が右腕を‥‥‥‥『更新』」
神父服の男がそう唱える。
ゴキッ!ゴキゴキゴキッ!
するとレイカに切られた右腕の断面から新たな腕が生えてきたのだった。
「貴方‥‥‥その力って‥‥‥?!」
「何だ?驚いたのか?小娘!凄かろう?この力こそ!我々が頂いたあの『お方』の力だ!!!」
「あの『お方』?って‥‥‥‥答える分けないわよね」
「当たり前だ!小娘!!エクス・コード『ダークオーダー』」
神父の周りに骸骨の姿をした死霊の群れが現れる。
「また、違う子を出したの?それじゃあ私には勝てないわよ。神父さん。水剣魔法・『青竜・創造』」
カンナギ・レイカの愛剣『アルビオン』から青色をした青き水竜が表れる。
「青い竜だと?それで何をするつもりだ?この俺様の信徒達を前にして何ができるというのだ?小娘!!」
「‥‥‥‥こうするわ」
私はアイテムポーチからある小瓶を取り出す。
「ん?小瓶?何だ?それは」
「‥‥‥聖水って言えば、分かるかしら?」
「はっ?聖水‥‥‥だと?!」
「そう!これを‥‥‥『アルビオン』!!!」
シュン!
「ギャオオオオオオ!!!」ゴクンッ!
「何?剣が小瓶を吸収しただと?」
「そう!『アルビオン』は変幻自在の武器。『水冷・水竜』」
「ウォオオ!!!ギャオオオオオオ!!!」
「なっ!俺様の信徒達が水竜に飲まれるだと?!」
「ああぁ!!神父様!!!」
「浄化される‥‥‥」
「ありがとう。ありがとう」
「き、貴様ら!!何処に行く!!消えるな!!!」
骸骨達は聖水の力を帯びた水竜・アルビオンの力によって浄化されて行く。
「力の差が歴然なのをそろそろ分かりなさい‥‥‥‥神父さん。もう、飽きたわ‥‥‥‥観念なさい」
「くっ!闘いはまだ始まったばかりだぞ!小娘!!!‥‥‥ならば他大陸の『魔王』を呼び出すまでだ!!!我が大アルカナの力を使ってな!!」
「‥‥‥他大陸の『魔王』?貴方、何を言っているの?」
「黙って見ておれ!!大アルカナ‥‥‥起動・位置の『更新』を致します‥‥‥‥‥‥‥‥『名誉』の者を此処に!『最後の審判』」
ゴーン!ゴーン!ゴーン!
ゴーン!ゴーン!ゴーン!
司祭の頭上に白き扉が現れる。
「‥‥‥扉?」
「あぁ!そうだ!さぁ、現れよ!我が援軍の『魔王』よ!!」
キイィィ!!ガゴン!
白き扉が静かに開く、そしてその扉の中から1人の『魔王』が現れた。
「む?何じゃ?此処は‥‥‥‥私はさっきまで体育倉庫にいた筈じゃが?」
何かの制服を着た金髪の可愛らしい少女が姿を現した。
「はぁ?金髪の美少女?」
「誰だ貴様は?俺様は西の大陸の『魔王』を呼び出したんだぞ?!何で貴様の様な娘が現れる?」
「ん?お主‥‥‥誰じゃ?」
「俺様はアルカナNo.20・『審判』『ラグナログ(神々の黄昏)だ!!』」
「何?ラグナログじゃと?」
嫌そうな顔をする金髪の美少女。
「あぁ!そうだ!早く俺様に力を貸せ!奴等を殺し為にな!!」
「ラグナログとは‥‥‥‥ならば此処は‥‥‥『アリーナ』の世界なのか?では、あやつは転移門で此方に逃げたというわけか‥‥‥‥あの馬鹿者め」
「おいっ!ぶつぶつ喋って無いで奴等に攻撃を‥‥‥‥」
「五月蝿い!今は考え中じゃ!黙っておれ。緑魔法『森羅樹海』」
その子の魔法は誰も見たことが無い魔法だった。
「な?緑の草木だと?俺の身体に纏わり付く」
「な?何なの?さっきから?」
私は困惑する。
「‥‥‥‥ラグナログならば容赦はせぬ。覚悟せよ!『審判』とやらよ!」
『魔王』ユナ・エスフィール登場




