朝の一時
魔剣学園『アルティア』
アルファ教室
「おい!ユグドラとヨルさんがいないぞ。オルガレアさんに話しかけるなら今だぞ!俺は行く!」
「いや、ちょっと待て。隣を見ろ!冷水の姫君が嫌がる」
「何?そんなの関係ねぇ!あんな、補欠合格女がなんだってんだ!良く見とけよ!デグルス」
「お、おい!ラルト!‥‥‥たっく!行っちゃったよ。どうなっても知らないからな。全く」
「窓際の後ろの席」
「それでですね~!アレイ様に『朝から見事な爆発落ちをしましたね。ソフィアさん!』って褒められちゃいまいた~」
「ふあぁぁ!眠。それは褒められたんじゃな無いんじゃないと思うけど‥‥‥‥よし!読み終わった」
「ええ!!もう読み終わっちゃったんですか~?まだ、朝礼も始まってないのに~」
「500年前の王族だった頃の私の仕事は、事務処理や書類の管理がおもだったから。文字を読むスピードは人より少し速いのよね」
「事務処理や書類の管理ですか?でも、レイカ様って勇者様がだったんですよね?」
「う、うん。昔は魔道達の侵略があって。人が足りてなかったから、何でもやってたのよ」
「それで勇者様が事務処理なんですね~!驚きです~」
ソフィアはそう言いながら私を尊敬の眼差しで見てきた。そんな、会話をしていると1人の生徒が私達の席の近くへとやって来た。
「オ、オルガレアさん!」
「はい~?何でしょうか~?」
「お、俺はエルドルド家の嫡男のラルトと申し‥‥‥」
ラルトと名乗る男の子が自分の自己紹介を終えようとした瞬間。
「ま、待って!待って下さい!パ、パンツが見えてしまいます!」
「だから、いつも、スパッツを履いているでしょう?」
「だから、今日は履いてませんっていっているでしょうーーー!!」
そんな会話が窓際の外、しかも空中の方から声がした。
私は何だろうと思い。窓際を見てみると。黒いパンツが凄いスピードで『アルファ』クラスの窓を目指して降って来た。‥‥‥‥いや、訂正するわ。黒色をしたいやらしいパンツを履いた、神楽がエドワード君に抱えられて。降って来たと同時に窓から教室へと入ってラルト君の脳天にエドワード君の足が激突した。
ゴチーン!
「‥‥ます?!!」‥‥‥バタリ。
「「「「‥‥‥‥‥」」」」
私達。4人は一種、固まった。
「‥‥‥‥朝からなに、イチャイチャしてんのよ!あなた達は!しかも空から落ちて来て。同級生をこんな状態にして!!」
「イ、イチャイチャなんてしてません。してませんよ!」
「黙りなさい!スケベ黒パンツ」
私は一瞬。神楽のスカートに目をやる。
「だ、誰がスケベですか!誰が!私はスケベではありません!」
「なら、なんで、そんなイヤらしい下着を着けているのよ」
「こ、これは‥‥‥‥‥不慮の事故で」
「その不慮の事故でラルト君だっけ?彼を蹴り飛ばすなんて‥‥‥‥‥どうするのよ!エドワード君」
「‥‥‥‥ふむ!彼を何処へ埋めましょうか?姫君」
埋めないわよ!
「埋めないわよ!おバカ。早く治癒して治してあげなさいよ。全く」
「了解です、姫君。ついでに記憶も改竄して、我々の事も忘れて頂きましょう」
「駄目にきまってるでしょうが!この‥‥‥」
「わ、私がこの方を治します~!」
ソフィアはそう言うと何かの詠唱を始めた。
「いえ!ソフィア嬢!貴女は治癒の方は使ってはいけないとアレイギルドマスターから言われてですな‥‥‥‥」
「‥‥‥‥はい?何ですか?エドワード様?」
エドワード君に言われ。詠唱を中断してしまった。
「‥‥‥‥ソフィアさん。詠唱を中断してしまうと」
神楽が青ざめた顔をしている。
「してしまうと?」
「爆発します‥‥‥‥」
「へ?」
私は間の抜けた声を出してしまった。
ドガアアアアアアアアンンン!!!!
こうして、アルファ教室は爆音と爆煙が鳴響き。
窓際の窓が全て粉々に砕けたのでした。
「爆発落ちなんて最低ー!」‥‥‥バタリ




