3話「目覚めたら神界」
おはようございます、こんにちは、こんばんは!読者の皆様がいつ読んでいるか分からないのですべての挨拶をしました。それから2話投稿から時間をかけてしまいすみませんでした。今回は短すぎたと少し反省してます。
5時間目に入ってからどれくらい経っただろうか。それに眠ってからもどれくらいあったのだろうか。 30分か、あるいは50分か。だがチャイムの音が聞こえていないから50分という時間は経ってはいないだろう。
しかし何だろう。何故か俺の体はポカポカとしている。だがポカポカは次第に増していき暑くなるように感じた。というある1つの疑問が脳内で出来上がる。だがその疑問は、すぐに脳内の奥の方へと流れていき、消滅した。
何故浮かんできた疑問が消えたのかというと、理由は2つくらい挙がるだろうか。
まず1つ目はというと、教室のドアや窓はすべて締め切っているため熱気がこもり暑くなったという理由。
そして2つ目はというと、学ランを着ているため背中などに溜まった熱で体温が上がり暑くなったという理由。
ちなみに俺が通っている高校の学ランは特殊な素材と特別な方法で製造がされており、特に秋や冬などの季節では大活躍する。何故かというと、うちのこうこうの学ランには熱が逃げないように設計され、それでも通気性が抜群で汗を全くかかないという優れモノだからだ。
しかし通気性が抜群のはずなのに何故熱く感じてしまうのだろうか。
そんな2つの理由を挙げ、学ランについての説明を終えるのと同時に、焦るようにして俺の名を呼ぶ1人のクラスメイトの声が耳に聞こえてくる。
「ひ、ひなた。日向早く起きてくれよ」
そして体までも揺さぶられ、俺はしぶしぶ起きることにした。
俺は瞼を開き、寝ぼけている体を地面から起こす・・・・・・。その後すぐに俺の口は大きく開く。
「公太、どうしたんだよ。はわぁーー、くはーー」
そこで俺はあることに気が付いた。そう、机で寝ていたはずなのに俺は体を地面から起こしていたのだ。しかし俺の体と頭の中俺が寝ぼけているせいか今の状況について全く理解できない。
そこで俺は公太に「自分の目で見ているものは何?」という質問をした。それと落ち着いて言うように、と言っておいた。
まず初めに公太が見たのは『どこまでも続いているような白1色の部屋』とのことだった。
これに関しては俺も今自分の目で確認したためこの部屋はすべての人が見えていると言事だろうか。
次にこの部屋には俺たちのクラスメイト全員がいるらしい。担任を除いて。
この事についても公太に聞いたのだが、先程学級委員長が調べていたらしい。俺が寝ている間にだ。
そして現在俺たちクラスメイトたちの前には1人の男と1人の少女が立っていた。そこで男が口を開く。
「あなた方は異世界の勇者としてこの神界に召喚をされました。これから異世界で生きていく術を教え、勇者である力を与えましょう」
しかし男の口から出た言葉は俺たちには理解することが出来なかった。とはいっても、別に俺が理解出来ないわけでもない。たぶんクラスメイトの2割は理解できているのでは、と思っていいだろう。何故そう思っていいのかというと、異世界と言う単語が出てきているからだ。
この『異世界』という単語と『見知らぬ部屋』が一緒に出てきた時点で導き出せる答えとしたら、異世界召喚以外ありえないだろう。と、俺は考えた。
そんな考察を俺がしている間にも残りの8割くらいのクラスメイトたちが、男に何かを言っているのに俺は気が付く。それもそのはず、突然異世界に召喚をされたのだ元の世界には大切な人や家族、物があるから何かを言うのは当たり前だと思う。
ん?なんで何の思わないのかって?そりゃ、俺だって思う事はいくつもあるよ。だけどこういったのは、魔王を倒すまで元の世界に返せないかそもそも元の世界には返せないかというもが付いてくるのが当たり前だと考えていた方が良い考えになるだろう。
その時だった。男は俺たちにある条件を突き出してきた。
「では、これならどうでしょうか。異世界に存在する人間は魔王という存在を倒すためにあなた方勇者を召喚しました。ということはですね、あなた方が魔王を倒し再びこの世界に平和をもたらしてくれたあかつきには元の世界に返すことを誓いましょう」
その話を聞いたクラスの学級委員長は数秒間だけ他のクラスメイト達を見つめて心を決める。そして決まったことを学級委員長は男に言う。
「分かりました、えっと・・・・・・」
「私の事はラビンスとお呼びください」
「あ、はいラビンスさん。それと私の名前は剣先柊真です」
学級委員長こと剣先柊真が男の名前を知らないまま言葉を詰まらせていると、その男はラビンスと名乗った。
剣先は導かれるようにラビンスの言葉に乗って、名前を呼んだ。
その後ラビンスはすぐに次の段階へ移行するために、ずっとラビンスの隣にいた少女に声をかけ次の準備をするように言う。
「おい、次の準備だ。急いで動け」
少女はそう言われると急いで動き、それから5分後に次ぎで使うための道具を準備したのだ。
俺はそれを見ながら、心の中で【助けてあげたい】と何故かそう思っていた。この時はまだこう思った意味が分かっていなかったがすぐに分かるようになるのだった。
最後まで読んでくれてありがとうございます。次は4話です。