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コボルトの一生  作者: 藁野寝床
ゴブリンの森
2/5

1-2

落ちた場所の説明が何もない事に気づき、少し書き足しました。

家族皆んなで笑っているそこへかけ寄る

父に両手を広げて抱っこをせがむと

「抱っこはこの前やめると言っていなかったか?」

といいながら笑顔で抱き上げてくれた

兄がいつもの調子で

「そんなんじゃまたおねしょしていた時に逆戻りだぞ」っといいながら脇腹を突いてくる

姉が

「これからしっかりしないとダメよ」と頭を優しく撫でてくれた

母が

「私にも抱きしめさせて」と言って

父から地面に降ろしてもらいぎゅーっと母と抱きあう

「まだ小さいのに一緒にいれなくなってごめんね

でも今までの一緒に過ごして、教えた事は消えないからね

強く生きるのよ、そして幸せだと思う事を沢山見つけてね。

新しい穴ぐらを見つけるのよ」と頬と頬を擦り合わせた


そして父がいつもぶら下げていた夜明けの空の色の様なネックレスを首にかけながら

「これは家族のお守りだ絶対に無くすなよ、これから辛い事や悲しい事も、楽しい事も一緒だ。

いつも見守っているからな」と言って頭を雑に撫でる


今までこの撫で方が嫌だったのに、ひどく懐かしい気持ちになる。

泣きながらまた抱きつこうとするが、皆んなとの距離はどんどんと離されてしまい目が覚めてしまった


「お別れみたいな事言わないで一緒に連れて行って」

横にいる母の胸に顔を埋めた

頭に硬い物がぶつかる

「父さんのネックレス‥‥」

見守ってくれてるまだ死ぬな生きろと言われている気がした


「もう泣かないよ」

もう泣くのはおしまいだ

これから2本の足で歩いて行かないと、もう抱き抱えて歩いてくれる人は居ないんだ


入り口の土をどかし、のそのそと外へ這い出る。

空は明るくなっていた

以前父と兄を埋めた場所の横に母と姉を埋めた

「みんな一緒だよ家族のお守りを持ってるからね」

そう言ってネックレスを握る

穴ぐらに戻り出かける準備をする事にした。

以前父が使っていた大きめの袋に、使えそうな物を放り込んで行く。

父が出かける時に被っていた大きめの外套

裾を折りザクザクと針と糸で縫っていく。

「母さんみたいには縫えないな」

少し練習していたけど全然違う

袖をくるくるとまくり旅支度は整った

安心して暮らせる家探しの始まりだ

「まず食べ物とまた緑の奴に会うかわからない

キノコも欲しいな」

とりあえずの行先、は昨日のポポヒダの場所へと決まった。


小川で水を飲む

持ち運べれば良いのにと思うが桶に入れて持ち歩いてもすぐにこぼれてしまいそうだ


昨日も歩いた木の根や岩場をぴょんぴょんと超えていく気持ちが変われば景色も変わって見える

身体の具合も悪く無い、久しぶりにどこも痛く無い。

昨日までは食べ物かそうでないかしか、頭になかったが色々なものが目に飛び込んでくる


綺麗な濃い空の色のキラキラした虫がヒラヒラと飛んでいる、それをわくわくしながら見つめ、ひょいっと掴んだ。

少しちからを加えただけでパラパラと破れてしまいそうだ

羽を覗き込むと周りの景色が見えるのにキラキラした粉が付いているのですべてが輝く様で綺麗だ

持ち歩きたい気持ちになり羽だけむしり大きめの硬い葉っぱを2枚重にしてはさみ、袋の中の桶に入れ布をつっこむ。

「これで動かないだろう」

満足げに頷いて歩き出す


そしてポポヒダの場所に着くと、まだ残っていたポポヒダと白いキノコを何本かとった。

「とりあえずの目標は達成だ!」次はどこに行こうかと周りを見渡す

蔦に黒い豆の様なものが沢山ついてるのが見える。

高いところから飛んだら沢山取れるのでは無いか?と思い実行する事にする

近くの大岩から蔦めがけてジャンプ

蔦をゆるくつかみぷちぷちと黒いものを収穫しながら落下する

そしてどしんと、着地と同時に地面が崩れた!

ちゃんと周りを確認して安全か確かめてからと言われてたのにやってしまった

頼みの蔦を握るが、細い蔦達はあっけなくぶちぶちとちぎれていく

(楽しそうな思いつきをすぐ実行するな)

と前に言われた言葉が頭に響いた気がする

落ちながらなんかすぐみんなの元へ行く事になりそうでごめんと謝罪する。

豆を握った反対側の左手で、家族のお守りを強く握った。


ガラガラガラ、ドシン


両足に痛みは走るが、蔦を握っていたのとガリガリに痩せているせいか、ダメージはそれほど無かった。


落ちた場所は全面を石の様に硬い物で、囲まれた場所だった

「穴倉なのかな?」

頭の上の落ちたてきた穴以外は、1ヶ所入り口の様にぽっかりと穴が空いているがその先も明るい

こんな凸凹が全く無い石は見た事ない。

頭の上の方には明るい物が一定に付いている。火がついて何かが燃えてる訳でもなさのに明るいのが不思議だ

あたりを見まわし手でコツコツと壁や床を叩いていると

「おいこっちからすごい音がしたぞ」

バタバタと走ってくる音が聞こえる。

どうしようとあたふ周りを見渡すが、音がする方以外に逃げ場も隠れる場所もはなさそうだ。

駆けつけた男と目が合う

「くっせ!!!!!!!」

タグにダークと付けた様な気がするのですが全然ダークに進みそうもありませんなんだかすみません

少し仄暗い話しを書きたかったはずなのにどうしてこうなった



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