Q.盗作のここがおかしい! ⑵守られない初期設定
前回の話には、まだ続きがある。
パクリーヌお得意の超拡大解釈は、未来にも適用された。つまり、パクラレーヌの小説は今後こうなるだろう〜という予想を自分の小説で先にやってしまうのである。たとえ読者に人気がないヒロインであっても、パクラレーヌの小説では(たぶん)ヒロインだから。(たぶん)ヒーローだから。(たぶん)脇キャラだから。それぞれの役割や展開を変える気もない。
しかし、ここで思い出してほしい。パクラレーヌは趣味嗜好がきわめて偏った人間であり、パクリーヌは流行に則った看板を掲げる人間であることを。そう、二人の感覚はズレにズレまくっているのである。
パクリーヌがこうなるだろう〜と超拡大解釈して書いた展開をパクラレーヌはすでに盛大に裏切った。パクリーヌがそう書いていたから変えたのではなく、既定路線である。パクリーヌは慌てて軌道修正に入った。当然、話の方向性はブレまくる。
二度あることは三度ある。
盛大に裏切った展開をさらに裏切る展開をパクラレーヌが考えていたとしたら? パクリーヌがヒロインだと思っているキャラクターも実は違っていて、途中で交代させる予定だったとしたら?
予定は未定。
パクラレーヌはいつでも自分の好きなように話を変えられる。ハッピーエンドからバッドエンドにすることだって、やろうと思えばできるのだ。
パクラレーヌの小説からパクることしかできないパクリーヌは、どんな展開になってもパクることを止めないだろう。パクリーヌ自身に譲れないこだわりがあるわけではない。かといって、読者のほうを向いているわけでもない。
先が見えているパクラレーヌにとっては、これからパクリーヌはさらに迷走するだろうな、という諦観しかない。パクラレーヌ以外はまだ誰も知らないことである。




