プロローグ
恐ろしく短いプロローグです。
玲亜を瑞輝に変更しました。
「瑞輝、分かっているだろうが、お前には高校卒業後すぐに結婚してもらう」
「……」
「相手は清端グループの現社長だ。…いいな」
「はい。畏まりました、旦那様」
パタン…
「…清端グループの現社長って、確か今年還暦迎えたと思うんだけどなぁ…」
彼女の独り言がこの大きな洋館の寒々しい廊下にポツンと落ちる。
「…リミットまで残り一年…か…」
父親とのいつもの冷たい会話を終えた彼女。さっきまで綺麗な夜空だったが、いつの間にか窓の外は嵐と化していた…。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
同時刻。とある高層マンションの一室にて、薄暗い部屋を眠らぬ街の光が毒々しく色づけていた。
「まだ見つからんのか」
「申し訳ありません」
全身をゴテゴテの宝石で固めた男が機嫌悪そうに言っている。後ろに控えている執事服に身を包んだ男は、ずっと低頭していた。
「必ず探し出せ」
宝石の男は手にしていた葉巻を消し、部屋から出ていく。
一人残った執事服の男は頭を上げると、ズレたノンフレームの眼鏡をクイッと上げた。
「……貴方に言われずとも、私は見つけ出しますよ」
宝石の男が残していったロックのウイスキーを手にする彼。不気味な笑みを眼下の光に向けたと思ったら、グラスの中身を一気に煽った。
「……弟の敵は取らせて頂きますよ、情報屋“紅の黒猫”…」
誰もが預かり知らぬところで、新たな闇が動き始めた……。
不定期ではありますが、できるだけ早く連載するよう、頑張ります!!
(週一くらいで頑張ります…!)