71話 ケドラス邸へ静寂で非道な襲撃
明日も投稿出来るかな
ヒサはゲド奴隷商会の襲撃を終え、今度はケドラスがいるケドラス邸に足早と向かっている。
マップと理沙の音声案内によるとゲド奴隷商会からそんなに離れていないようだ。
ケドラス邸に近くに着くと、隠密スキルの効果で道行く人達はヒサに気付かず、ヒサはそのままケドラス邸の敷地に外周の石壁を越える。
どうやらケドラスの屋敷には警備の人間は屋敷の中にしかいないみたいだ。
(そういえばかなりの金がゲド奴隷商会にあったな。おそらくは屋敷にはそんなに金目の物は無いのかもな)
ヒサはマップと気配察知で屋敷の玄関付近に人がいない事を確認して、玄関の鍵は開いているようなので堂々と玄関から侵入する。
(一階にはメイドがいるのか。ん?どうやらこの娘達も奴隷か。やはり元気が無いな)
掃除をしているメイドに鑑定をするとやはり奴隷で、ヒサが殲滅した大盗賊団が村々を襲い被害者らしい事を、鑑定が事細やかな事を教えてくれる。
やはりレベル等のステータスはエラーだったが。
一階を音を立てず回り、一階には犯罪者奴隷はいないようなので二階にあがる。
二階に上がるとマップ上にヒサの敵対者が二十人程いた。
気付かれないよう近付きながら投目で敵対者を鑑定していくと、犯罪者奴隷が十五人で二人が元冒険者の犯罪者だった。
後の三人は兇悪犯罪者で殺人、強姦、強盗、と大盗賊団がなくなってこいつら二十人程で奴隷を確保しているらしい。
もう一度確認していると元冒険者の名前を見て少し驚き、怒りを覚えたが、バレないように殺気は殺した。
元冒険者の名はゲドーガ、ヒサが冒険者ギルドに初めて行った時に、喧嘩を売られた男と連れの下っ端だった。
こいつら二人は鑑定によるとワカバとクーちゃん(クーア)を攫った。
しかもこいつら二人は殺人、強姦を多数しているようだ。
(救いようのない奴等だな。クククッ。俺がお前達を苦しめて恐怖に落ちながら殺してやるよ。いい感じに部屋に入り他の奴等から離れているな。奴隷魔法[魔縛隷属(マジックドミネーション・バイディンクスレイブ)])
[魔縛隷属]で隷属された者は、魔力も精神も肉体も全て主人たる者に支配され、主人に許可無くば何もする事が出来なくなる。
例えば排便、排尿は自分の意志で出来なくなる。
[魔縛隷属]を掛けられたゲドーガと下っ端の二人は立ったまま、何も動く事が出来ないでいた。
「クククッ。[転移]」
転移した先は、シルフィが封印されていた洞窟だった。
「暫くそのままでいろ。直ぐに仲間を連れてきてやるよ。また後でな[転移]」
再びケドラス邸に戻り、近くにいた犯罪者奴隷に[魔縛隷属]をしていき、毎回転移が面倒くさいので一部屋に隷属した奴隷を集める事にし、命令すればヒサが隷属した奴隷達は黙って従い一つの部屋に入らせて、事は楽に進んでいった。
そんなに時間がかからず犯罪者奴隷の十五人も隷属が終わり一度奴隷達をゲドーガがいる下に転移する事にした。
転移してゲドーガを見ると、微動せず同じ方向をひたすら見ていた。
「ゲドーガ、仲間を連れて来たぜ。寂しくないだろ。皆仲良くしろよって言っても話せないか」
っというとヒサは再びケドラス邸に転移した。
ケドラス邸はに転移すると、二階は静寂で人の気配が感じられなかったが、まだケドラスが残っている。
ヒサは最後のケドラスがいる寝室に向かうと、ケドラスの他にもう一人マップ上に表示されていた。
マップ上で確認していたので知っていたが、鑑定をしていたので男か女か分からないが、多分女なのだろう。
ケドラスが男色でなければだが。
隠密スキルを再び発動して、気配を消しケドラスがいるセンスの悪い卑猥な寝室に侵入をすると、女の淫らな喘ぎ声が聞こえてきた。
おそらくは屋敷には防音効果があったのだろう、寝室の外からは女の喘ぎ声は聞こえてこなかった。
兎に角、男同士では無くて安心したヒサであった。
男同士なんて気持ち悪くて見たくも無いと思いつつ、もし見たらゲロを吐くだろうと思ったヒサだった。
(繋がったままの二人そのままで。[魔縛隷属])
ヒサが奴隷魔法を唱えると、ケドラスと女は繋がったまま動かなくなった。
([鑑定])
「よぉ。ケドラス。お前の事は調べさせてもらった。随分とあくどい事してたじゃないか。被害者に代わり俺がお前達に天誅をしてやるな。クククッ。ん?女。解放してほしそうだけど、お前も面は割れてんぞ。メッサ。お前は色仕掛けて男を垂らし込み、そして毒殺をして男の資産を奪う事を、多くの男を殺してしている事をな。ケドラスは狙われていたのか、玉の輿に乗ろうとしていたかは知らないがな。では恐怖と苦しみの世界へご招待致しましょう![転移]」
ケドラスは初めてあった時に鑑定して知っていたが、メッサという女、顔はとても綺麗だったが、鑑定で調べた結果毒殺、剣やナイフの殺人、窃盗、そして女の強姦強盗殺人は初めて聞いた、とても変で悪い悪女だった。
ヒサはケドラスとメッサを繋がったままゲドーガ達がいる所に転移した。
「 皆さん最後の二人をお連れしました。ワハハ。あっ皆に見えるようにしないとな。水魔法[ウォーターチェーン]」
ヒサはもうコイツ等に触りたくないので[ウォーターチェーン]でケドラスとメッサを中心にして、後の奴隷達を円でケドラスとメッサを囲むように並べた。
「ケドラスとメッサ以外の者は二人を見ろ。メッサの裸見れて嬉しいか?これから二十二人仲良くしろよ。話しは出来ないがな。ここには誰も来ないから安心しろよ。俺は忙しいから今日は帰るな。また来た時よろしくな!じゃあな。[転移]」
シルフィ封印場所から再びケドラス邸に戻ると、ガサ入れ捜査を始めた。
ケドラスの私室は鍵が掛かっているが、寝室いた時手に入れておいたので鍵を開けて入ると、執務机が合ったので鑑定を使いながら色々とインベントリに収納していく。
「結構色々とあるなぁ。ナーヤツ伯爵、糞だな。ん?鍵掛かってるな。鍵は何処だ〜」
ヒサは物を壊さないように鍵を探しながら綺麗に収納していった。
「金庫見っけ。何があるかな?何が出るかな?」
ヒサは結構楽しんで泥棒していた。
ふと泥棒やばくねと思い自分のステータスを見るが大丈夫だった。
(ん?なんでだ?理〜沙〜なんで俺犯罪歴付かないのだ?まぁ、ゲド奴隷商会で泥棒してるから今更だがな。笑)
【それは、ケドラスが盗賊団みたいに悪党だからですね。盗賊と同じで犯罪者の財産は犯罪歴が殆ど付かないのです】
(そうなんだな。良かった。ケドラス、俺が有効に使ってやるからな。何だこのナイフ。[鑑定]オリハルコンか凄えな。ワカバに使わせるか、俺の隠し武器にするか、迷うな。おっ!何だこの綺麗な石は!)
と色々と金庫から貴重品が色々と出てきた。
綺麗な石はソフトボール位の大きさの精霊石だった。
精霊の家に最適らしい。精霊を閉じ込める事も出来るらしい。
ケドラスはこの事を知らずにいたらしい。
しかしあんまりのんびりとしていられないので、宝探しを楽しむのを辞め早々と収納を開始した。
(なぁ理沙、緋里、今後の奴隷たちの救い方何だが、相談しよう)
【はい!喜んで致します!】
『はい!私も喜んで相談、意見致します』
(ありがとな。最初ゲド奴隷商会で──)
ヒサは今後の計画を理沙と緋里と相談しながら、ケドラス邸の誰もいない二階を至る所を鑑定で隅々まで完全に探し、重要書類を全て裏にしておいてから、一階に降りるためもう一度隠密術をかけ直してから降りて行った。
一階で奴隷メイド達五名に気付かれる事なく貴重品や書類等探して見たが無く、地下のワインぐらいしか高価な物は無かった。
ワインも有難く頂戴した。
(メイド達よ、後で迎えに来る。後で入口から堂々と玄関から迎えに来るぞ)
ヒサは心の中でメイド達に一時別れを告げるとゲド奴隷商会の裏手に転移した。
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誤字、脱字すいませんm(_ _)m




