18話 長い買い物
丁度良いのでヒサの刀の話しまで3話、2時間置きに時間差投稿したいと思います。
冒険者ギルドを出てみんな仲良くオールガ商店に向かっていた。
ウサミはキョロキョロと、珍しいのか、見回しており、シルフィは野菜を真剣に、キョロキョロとしていた。ワカバは、
「お兄ちゃん、死んだら嫌にゃん!ムニャムニャ」寝言を良い、嫌な夢を見ているワカバを撫でて、やはりまだ子どもかと思いながら、ふと視線が感じたので見ると、ウサミがヒサを見ていたので、撫でた。
そしてまた視線を感じたからふとみたら、シルフィが頭を出していて、はぁ、と溜め息をつき、撫でたら嬉しそうにしてた。
そんな事をしているうちに、オールガ商店に着いた。
「おい!ワカバ、起きろ、捨てちゃうぞ」
「にゃあ?にゃにゃにゃ?捨てちゃにゃだ!」っと慌てて起きた、そして抱っこからおろし、焦っていたので頭を撫で撫でして、落ち着かせた。
結構な大きな店で、でかい看板でオールガ商店と書かれていた。早速入って中を見ると、色んな物が売っていた。そして見ていると、女性店員が声をかけてきた。
「いらっしゃいませ!何かお探しですか?」
「いや、貴金属とかを売りたいんだが、大丈夫だろうか?」
「はい!大丈夫ですよ。身分証を提示してもらえますか?」
「わかった、キリクさんはいるのか?一応知り合いなのだが」
話しながら、女性店員は、手持ちサイズのマジックアイテムでギルドカードを調べ出した
「はい。おりますが、すいません、貴方様のお名前教えて貰えますでしょか?」
「俺の名はヒサだ。」
「身分証、確認できました。お返し致します。キリクの方は少々お待ち頂きますか?」
「ああ。品物はどこに置けばいい?かなりあるんだが?」
「では、奥に入らしてくださいませ。こちらです」
「わかった。みんなどーする?服とかみるか?シルフィ頼めるか?」
「ワカバは……服見るにゃん!」辺りを確認して言い、ウサミは、俺と服を見てから
「うーん……服見るぴょん!」かなり悩んで、決めた。
「シルフィ頼めるか?できれば俺の服も見繕ってくれないか?」
「分かりましたわ。希望な服とか色がありますか?」
「服とやらの良し悪しが分からんが、なるべく戦闘が出来るのを頼む」
「お任せください。良いのを見繕っておきますわ。」
「任せた。あっ、待たして、済まない、案内頼む」
「どうぞこちらへ」
店員を待たせてしまったので謝り、案内を頼んで奥に向かった。
「ここへどうぞお置き下さいませ。」
「わかった、結構いっぱいあるからな」
大量に置く貴金属に女性店員が驚き
「ちょ、ちょと、ちょっとお待ち頂けますか?き、キリクの方をお連れします」
あまりの多さに女性店員が慌てて、キリクを呼びに言った。
暫くして、キリクが、少し早歩きでやって来た。
「ヒサさん、昨日ぶりですね。おやっ凄い量ですね、宜しかったら御教えくれませんか?」
「ん?前に偶々ジェネラルゴブリンの巣穴を見つけたからちょっとな」
「そうですか。前にですか?そういう事にしときますね」
「頼む、まだあるんだが、出して良いか?」
「はい、大丈夫ですよ。それにしても、私の目に狂いは無かったですね」
キリクと話しながら、貴金属や金になりそうな物を全て出した。
因みに選別は理沙にやっといて貰って、俺も今インベントリの中を見ながら要らないのを見ていた。
「以上で終わりだ、ちょっと多いか?」
「いえ。全然大丈夫ですよ。これでもここらへんで結構、大きい店なんですよ。少し鑑定させて貰いますね」
(ふーん、やはり鑑定持ちか俺らも調べているのかな?)
【ヒサ様、キリクはアイテム鑑定のスキルですよ。全然大丈夫ですよ】
(そうか、何が起こるか、分からんからな。信じる、信じないは、自分で決めないとな。)
【仰るとおりですね。此れからどうするのですか?】
(そうだな、武器屋に行こうと思う。)
【わかりました。この街のいい店を、探して置きますね。】
(よろしく頼む)
ヒサが理沙と話している間、まだ鑑定が終わらないので、少し店を見ようかなと思ったから聞いてみた。
「キリク少し、店内を見てて良いか?」
「そうですね。まだ鑑定に時間がかかりますので、見てきてもよろしいですよ」
「ありがとう。じゃあゆっくり鑑定してくれ。店を見てくるよ」
「はい。行ってらっしゃい。」
と何故か行ってらっしゃいと言われてしまった、ヒサは店を見に行った
店に行くと、ウサミとワカバが可愛らしい服を着ていた。
昨日は、服を買いに行くのが、できなかったので楽しんでるんだろうな。
シルフィが張り切ってウサミとワカバを着せ替えていた。
シルフィがウサミとワカバの着替えの様子の事を考えていたら、シルフィが、気が付き俺を呼んだ。
「ヒサ様。こっちにいらしてたら、呼ぶか来てくださいよ。じっと見られてるのは。恥ずかしいですわ。」
「いやいや、おか、お姉さんみたいで楽しそうだったからな、つい話しそびれたよ。」
シルフィの事をお母と言おうとしたら少し殺気じみていたからお姉さんに言い直したヒサだった。
「そうですか。ではヒサ様の、服を選びましょうか!」
「そ、そんなに、張り切らなくてもいいぞ」
「駄目ですよ!私達のリーダーになるんですから、きっちりとした、そして格好いい服選びをしますね。」
「あまり堅苦しいのは、勘弁してな。」
シルフィと話してる内にシルフィに服を持って来て服を着替えた。
持って来た服をヒサは着て、下のズボンは黒で、シャツは白で、薄手の黒いコートを着ていた。
「やっぱり、ヒサ様は白と黒がお似合いですね。でも青も似合いそうですね。こっちも買いですね。さあ。これも着ましょう。」
「ご主人様!格好いいにゃん!」
「当たり前ぴょん!ご主人様なら、何を着ても格好いいぴょん!」
「うん!そうだにゃ!何を着ても格好いいにゃん!」
「「うん、うん」」と仲良く俺を褒める二人だった。
「とっ取り敢えず、もういいだろ。かなり着替えたぞ」
散々着替えたさせられて、少し面倒くなって断った。
「うーん。これも格好いいと思うのですけどね。」
「し、シルフィも、自分の服を選べよ。選んだのか?」
「うふふっそうですね。着替えている所、見ますか?」
「みたいけど、見たくないわ!早く着替えて来い!」
「うふふっ。連れないですね」
シルフィと話して、シルフィが着替えに更衣室に入ったから、ウサミとワカバが気になり見てみると、二人仲良く服を褒めたり、色々遊んでいた。
ウサミは兎から進化したから、少し見た目と精神年齢がズレているのが気になるが、多分。大丈夫だろう。
ウサミはピンクの長袖のワンピースに決めたみたいだ。多分、普段着だろう。とても可愛い服だった。俺には服の知識が無いので分からんが凄く似合ってた。
ワカバは名前の通り薄い緑の長袖のワンピースだった。これもワカバに良く似合ってた。
「二人共良く似合っているぞ。可愛いぞ。」
「嬉しいぴょん♪ありがとうぴょん♪」とクルクル回りながら言い。ワカバは、恥ずかしそうに、
「ありがとうにゃん♪嬉しいにゃん♪」ともじもじしながら言ってきた。
二人を褒めているとシルフィが更衣室から出てきた。
「ヒサ様。どうですか?似合っていますか?」
今までは、無柄な白の半袖のワンピースで似合っていたが、大人しめそうなワンピースなのだが、少し大胆に胸元が少し見えているが、そこ迄派手では無く、とてもかわいく似合っていた。
今、着ている服は、クリーム色の綺麗なドレスタイプのワンピースで、長袖の薄いカーディガンを着ていた。
「とても素敵だ。そのワンピース、シルフィに似合っているよ。」
「あら。とても嬉しいわ。ありがとうございます。うふふっ」
今のうふふっはとても嬉しそうで、ヒサは、凄くドキドキしていた。
「ヒサさん。鑑定が終わりましたよ。」
うちの、可愛い女の子と綺麗な人を見ているとキリクがやって着て、ちょっとシュンとしたヒサだった。
「分かりました。こちらも服と必要な物を選びましたので、会計をお願いします。」
「はい。分かりました。こちらの買取金額は、大金貨7枚と金貨5枚と大銀貨8枚です。銀貨の端数は金貨にしときました。サービスです。それでは服の精算しましょう。沢山買われましたね。金貨2枚ですね。これもサービスしときます。では大金貨7枚と金貨3枚と大銀化8枚渡します。確認して下さい。」
(もしかして一石二鳥がきいてる?)
「ありがとう。確かに有ります」
「また、来てください、お待ちしております。」
「ありがとう。また来るよ」
長い長い、売り買いが終わった。しかし問題が、あった。
「かっ、か、刀がさせない!ぶっ武器屋に何とかして貰おう!取り敢えず刀をしまうか。えっとミスリルの短剣があるか持って置こう。ウサミは取り敢えず、俺が蒼守を預かっとくな」
「蒼ちゃん。また後でね、ご主人様、はいぴょん」
「よし、武器屋に行こう!みんな離れるなよ」
離れるなと言ったらまたみんな俺に抱き着き、温かい目で見る人と怒りに満ちた目と、男のシルフィに向ける暑い眼差しと微かに感じる女性の目で武器屋に向かった。
(午前中に買い物終わるかなぁ)と思うヒサだった。
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