19話 武器屋
長い買い物が終わり、刀が無いヒサは、少し落ち着きが無いのだが、女の子三人が忙しなくあっち行きこっちに行きと歩いたりと、長道のりでやっと武器屋に着いた。
「何か、凄い道のりだったな。」
「でも楽しかったぴょん♪」
「楽しかったにゃん♪」
「美味しいお野菜と美味しいお野菜ジュースが良かったわ」
「しかし、お前ら此れから薬草採取に行くのに、何で可愛い服なのだ?確かに可愛いと俺も嬉しいが、仕事は別だからな」
「わかっておりますわ。その事はちゃんと考えてます。」
「ならいいがな、みんなの装備と俺の(刀帯を買うぞ」
「「「「はい。(ぴょん)(にゃん)」」」
そして古びた武器屋に入った。
「何だ!お前ら舐めてるのか?ガキが来るとこじゃない!帰れ!」
着いていきなり帰れと言われ、少し怒りが出たヒサは、自慢の刀をインベントリからだし、少し殺気を出しながら鯉口を外切り、店主らしき人に言った。
「ほう。貴様は見た目で客を選ぶのか?そうなら刀を抜くぞ?」
後ろにいた三人は、初めて怒った、ヒサを見て、格好いいと思っていた。殺気は、店主しか向けて無かったから、何も感じ無かったウサミとワカバの二人は無事なのだが、シルフィは、実戦を経験し、死のやりとりをしているので、ただならない思いをしていた。
店主は、見ていた、じっくりと、仕草、体の動き、殺気の仕方、そして震えていた。微かな殺気なのに濃い殺気、恐らくは、かなりの修練を積んだのだろうと察した。店主は自分の、過ちに苛立って土下座をした。
「す、すまなかった。お、俺の目が衰えていた!ほんとにすまなかった」
「否、いい。俺もあんたを試した。最初の言動に違和感があったからな。心配したんだろ。だから俺も示しただけだ。頭を上げてくれないか?」
「やはり!本気であんたが俺を殺しに来てたら、俺は多分、糞尿たらしていだろう」
「もういいよ。それより商売してくれ。シルフィ、三人は、どこで着替えるんだ?」
シルフィは、声を掛けられて、ハッとなり落ち着いた気持ちで答えた。
「だっ大丈夫よ!私の魔法で隠すから!ヒサ様の(刀帯)だっけ?先に注文してきて。」
少しだが、まだ落ち着けてないみたいで、いつもと口調がおかしかった。
「わかった。大丈夫か?殺気はシルフィ達に向けて無いが?感じたのか?凄いな」
「は、はい。流石ヒサ様でした。では着替えて来ます。ウサちゃん、ワカちゃんこっち来て着替えるわよ」
ウサミとワカバを連れて入って、影の中に入って行った。シルフィの魔法だろう。
入って行くのを見て俺は店主の方へ行き刀帯を頼むことにした。
「店主。すまんが刀帯はあるか?無かったら作ってくれないか?」
「俺の名はジースだ。ドワーフで鍛冶師だ、昔師匠が作ったのがある。大丈夫だ古くはあるけど、竜種の革で作った物だ。俺が作った訳ではないがな。お前なら売っても良い。ちょっと待ってろ!直ぐ取って来る!」
「ああ。でもゆっくりで良いぞ!」と云う前にもう店の奥へ入ってしまった。
ヒサは飾ってある剣を取り、刃や重さ剣先と剣身を見て振って見た。
ブロードソードは、刀ほど刃の鋭さは無いが、両刃の剣でこれだけの剣を鍛えるのは中々できる奴だと思った。
他の物を見ても、やはり刀ほどの斬れ味程のものは無いか迷宮産の刀がどれほどのものか分からんが見てみたものだなと思っていたら、ジースがやって来た。
「これ何がな、黒竜の革で出来ている。それと、それは、その刀、自作か?見せて貰えないか?」
「ほう。中々の物だな。黒竜?ドラゴンか?この刀は、まだ銘入れして無い。触らせる事は出来ないが、見るならいいぞ」
ヒサは、刀を構えそして鯉口を切る、静かに抜刀して、赤がった銀に輝く刀身を見せた。
「おお!綺麗な刀身だ!綺麗な刃紋だ!良く斬れそうだ!鍛冶を教えてくれないか?」
見終わったので、静かに納刀した。
「鍛冶は教えられない。済まないが、この事は内密に頼む」
「わかった。ありがとう。迷宮の刀は刃紋があるのか、無いのか分からんからな。お前のは、綺麗な波紋だったよ。」
(ん?刃紋が無いのかわからない?(細直刃)か?)
「ああ。材料が多くて少し刀身を大きく作ってな。波の緩やかな刃紋多分、《湾れ刃》と言う。師匠に刃紋の勉強中だったんだかな。」
「そうか、この刀帯、お前の言い値でいい。昔、師匠がお前のような黒髪で刀を持った者と知り合いだったらしいが、何故か、急にいなくなったらしい。殺されたのか、分からんがな。」
「言い値と言われてもな、白金貨1枚でいいか?」
「良いのか?確かに黒竜の革だが。そこ迄か?俺も知らん。お前が良いなら良い。」
「良し商談成立だな白金貨だ。」
「貰う。しかしお前、白金貨何て、よく持ってたな?」
「ちゃんと良い事したぞ!やましい金じゃない!後、済まないが、女ようの刀帯もないか?」
「冗談だよ!多分あると思う、お嬢ちゃん達には防具か?」
「ああ。一応聞いてみるけどな。おっ、噂をすればやって来たな」
と話しているとシルフィがやって来た。ヒサは、刀帯をつけ具合を調べていた。
「ヒサ様。服選んでたら、遅くなりましたわ。」
シルフィを先頭にパンツルックで現れた。
「シルフィ、全然大丈夫だ。みんな俺と同じような服だな」
色は、少し違うがコートは同じ色だ。よく似合っている。
「みんな、似合っているよ」
「ありがとうございますわ」
「ありがとうぴょん♪嬉しいぴょん♪」
「ありがとうにゃん♪嬉しいにゃん♪」
「で。んー?シルフィの武器は何だ?あとワカバは短剣術か?ジース。短剣の少し長いのはないか?」
「私は。片手剣と弓ですね。」
「んー?短剣の長いのな、ちょっと見てくるわ表になければないだろう」
ジースは短剣を探しに又奥に向かった。
「ワカバは昔何を使ってたんだ?」
「ナイフにゃ!お兄ちゃんと訓練してスライムと戦ったにゃん。ゴブリンはお兄ちゃんと戦ったにゃん!」
「そうか。ならウサミと特訓だな。片手剣か、何かあったな。ん?サーベルがあるな」
インベントリからサーベル出してサーベルを抜刀した。
「んー、ミスリルらしい、曲がりも無いし刃も大丈夫だな。中々の刀身だが、シルフィ使えるか?」
サーベルを納刀し、サーベルをシルフィに渡した。
「ありがとうございます。ちょっと振ってみるわね」
手慣れた手付きで抜刀し、振っていた
「剣帯を二本貰えるか?」
「そお思って持ってきたぞ!ウサギの嬢ちゃんの獲物何だ?」
「ありがたいな。こいつだ」
蒼守を出したら蒼守が話しかけてきた。
『久二郎様。お久しぶりです。お元気ですか?たまには私の事も構って下さいな。久しぶりに私を抜いて頂けると嬉しいです。』
(分かったよ。元気だよ。ウサミと上手くやっているのか?)
蒼守の鯉口を切り抜刀し、久しぶりに見るように、蒼白い刀身を見つめ刃を見る、守刀の刀だが短刀と言うより脇差しに近い、ひと振りし、静かに納刀した。
『はい。ウサちゃんを立派な女にします。ありがとうございます。気持ち良かったです』
(ああ。ウサミの事よろしく頼むな)
「ウサミ刀帯つけて蒼守を帯刀しろ」
「はいぴょん!」
ウサミが帯刀してる間にみんなはもう帯刀、帯剣していた。
その後胸当や手甲や革ブーツや軽装備で注文して武器屋を出た。
出てふと武器屋の名前は何だとみたら、ジーンと看板に書いてあった。
師匠の名前か親かの名前だろうと勝手に決め、薬草採取に行った。




