3. 祈り
祈り
グイリ語 doggar ドッガル
レンゾ語 dywogrw ドゴ
ゲルギ語 sedgreebar セドグリーバル
ジェーイェー語 to15 トー
カザベダ語 garasye ガラシェ
神や精霊などに捧げる言葉である。神への祈りの意味に関しては神学上の論争が激しい。
想念学派は、過去現在未来を支配下に置く全能なる神に現在の祈りが通じ未来を改変することが可能なら、それは神の全能性に矛盾すると主張する。
妖術学派は幽球という概念を使ってこの矛盾を解消し、未来の改変は可能かつ神の全能性に疑義なしとする。
全能なる神を認めない教派でも祈りの意味については議論がある。しかしそれを詳しく述べるのは本稿の目指すところではない。
グイリ語では良い結果をもたらす祈りと悪い結果をもたらす祈りを全く異なる語で言い表す。前者が doggar ドッガルで、後者は meibbane メッバーネである。後者はゲルギ語で「呪文」を表す sedibdvaiga セドビドヴァギアの -bidv- 部分と同源である。
レンゾ語では声のみでの祈りと行動を伴う祈りを区別する。前者が dywogrw ドゴで、後者は vnwarzgya ベザーである。この後者は俗語で自慰行為を意味する。
ゲルギ語では話し言葉において宗教的な含みの薄い「願い」goundboinar グンドボニアルまたは「望み」dangreebar ダングリーバルの方がよく用いられる。
ジェーイェー語では聖者の名前を挙げるとき前後に短い定型句や尊称を伴うことが多いが、それらを nato21 ナートーと呼ぶ。上記 to15 トーの派生語である。
カザベダ語では良い結果をもたらす祈りと悪い結果をもたらす祈りを異なるが関連する語で言い表す。前者が garasye ガラシェで、後者が karaswe カラセである。
人の名前にする場合、グイリ語では指小辞を伴った dogreinne ドグレンネが女性名、有生接辞を伴った doggaram ドッガラムが男性名として通用する。
レンゾ語では spemdwogrw フィドゴ、ゲルギ語では setkrebokka セトクレボッカ、カザベダ語では garasye ガラシェが普通である。
ジェーイェー語ではそもそも一般名詞を人に名付けることが少ない。ただしほぼ全員があだ名を持ち、それは動詞を畳語したものや形容詞が多い。




