06 王様をしばいてみる。
オオミナ 「ヤエーーー!ミワキ様が来てるぞーーーー!」
もろもろ面倒くさい。
色々、はしおりますがミマキ様が待っておりと館で対面することになった。
館の奥の間にミマキ様とイズシのおっちゃんがいる。
俺とオオミナで入っていった。
ミワキ 「この前はご苦労だったな、美和の者。」
イズシ 「ありがとうございます。ミワキ様の助けのおかげです。」
ミワキ 「そうじゃろ~。」
イズシ 「纏向の宮では危ない所でした。心底助かりました。」
ミワキ 「そうじゃろ~。」
ん?何か引っかかる。
なぜ?助けられたのがコチラになっている?
イズシ 「さすがでございました。」
ミワキ 「ワシの力で一瞬で消してもうたからな~」
何でノロヰが発生した?
ミワキ 「これからもワシを頼ってくれ。」
イズシ 「ありがとうございます。」
イライラしてきた。
生理現象は仕方ないがこの態度・・・
ミワキ 「ヤエよ。しばらく寝込んでいたそうだな。もっと鍛えないといけないな。」
このしたり顔・・・・
俺 「うんこ行くからやろーーーー!」
イズシ 「ヤエ・・・・」
俺 「大事の前には先に用を足しとけ!もしくは1日、飯を食うな!」
ミマキ 「それは腹が減るじゃろ・・・」
俺 「我慢せい!それでノロヰが出ないなら我慢せい!人の上に立つ者の役目じゃ!」
ミマキ 「それでも皆、無事ではないか・・・」
俺 「たまたま皆無事だっただけ!用を足してる間に誰かが死にかけたらどうする!ミマキ様でも助けられんじゃろ!あくまで用を足さずに纏向まで来るのが正しい!」
ミマキ 「しょうがないではないか~・・・・」
俺 「大事の前の備えが足らん!そもそも論、ミワキ様が助けたようになっている?助けたのはコッチだろうが!まず、そちらが謝るのが筋というもんだ!」
イズシ 「ヤエ!ヌシは何という口の利き方をする!」
俺 「おっちゃん!今後も甘やかすのか!国を上に立つものは己に厳しくならんといかん。誰か一人くらい厳しく言う者がおらんとあかんのや!」
イズシ 「それはそうやが・・・・」
ミワキ 「・・・・・・・・・・・・・」
少し言い過ぎたか・・・・
正論は人を傷つける。
正論で他者で屈服させて自らが悦に入る気は毛頭ない。
正論ではなく、正解を目指すべきなのでる。
この場合の正解とはミワキ様が以後、熟慮した行動を心がけようとしてくれる事。
飴とムチの飴パートを登場させるか・・・
ミワキ 「・・・・・・・・」
俺 「ミワキ様。」
ミワキ 「・・・・んんんん、ははははははーーーー!」
怒られなれてない坊ちゃんには厳しすぎたか・・・・・感情がバグったか?
ミワキ 「よい!よいぞ!相分かった!以後、気を付ける!・・・がすぐには治らんかもかもしれん。その時はヌシがまた言ってくれ!
イズシ!こやつが厳しい事言ってもワシは怒らん。それは国とワシの為と考える。ヤエ!以後、頼りにするぞ。」
あ~~快男児~~。心地の良い素直さと謙虚さ~~清々しい~~。
怒りも雪解ける~~。
息子に欲しい~~。
イズシ 「あっ・・・ありがとうございます。ミワキ様にそこまで言ってもらうとは何たる幸せ。ヤエ、ヌシも怒りの矛を収めい。」
俺 「分かっております。ミワキ様、失礼な物言い申し訳ございません。」
ミワキ 「よいよい。」
さすがは国の王と言わざる得ない。
俺も大人気がなかったかもしれない。
イズシ 「ミワキ様、今日の用事はこれだけでしょうか?」
ミワキ 「これもあるが、モモのヤツが美和に行きたいと言って聞かないので連れてきた。」
イズシ 「お~モモ様が・・・・」
モモ?
誰だそれ。
小さな声でおっちゃんに聞いてみた。
俺 「モモ様とは?」
イズシ 「そうか。ヌシは知らんよな。ネコの君の娘様で、この前の宮移しでは鎮めの儀を担われた方だ。滅多に宮から出られる方ではないからな。」
全く分からん。
知らないワードがまた出てきた。
王族の娘で、ミワキに仕えている侍女みたいな感じか。
王族の娘で名前はモモ・・・・
あ~そっち系の女の子と予想する。
萌え萌えキュンキュン。もえあずだ。大食いだ。
偏見だ。
イズシ 「で、モモ様はどちらに?」
ミワキ 「おぬしらの磐座に行ってる。まあ、そろそろ戻ると思う。」
ロリな趣味が皆無な俺には全く興味をそそらない。
しばらくすると、そのモモ様が戻ってきた。
イズシのおっちゃんが玄関まで迎えにいく。
すぐに何かおっちゃんと話しながら奥の間に戻ってきた。
イズシ 「どうぞどうぞ。お入りください。」
ちょっとおっちゃんの顔が変だ。
きりッとしてない。
モモ 「そう気を使わないでください。」
モモ様が入ってくる。
これは・・・・・・・予想が全く外れた。
絶絶絶絶絶絶世の美女だ。超絶だ。
現代の女優さんでも負けるのではないか。
麗しい黒髪と透き通るような白い肌、知性を感じさせる顔立ち。
非の打ち所がない。
ハンコックだ。ボアだ。
ちょっと桁が違いすぎる美人だ。
俺は見つめられてもいないのに石のように固まり、見惚れてしまった。
ハンコックの実物大3Dモデルがミマキの前に座り挨拶をしている。
昔、ドラマの撮影をしている北〇景子を見かけた時にトップ女優はこんなにきれいなのかと驚いた記憶がある。
それよりもキレイだ。
この小説はこれで実写化不可能となった。
これだけハードルを上げられてモモ様役をやろうとする女優さんはいないだろう。
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見惚れたままいると知らぬ間に二人とも帰る事になっていた。
それでも、見惚れていると、もう帰っていた。
至福の時間はかくも短く儚いものか。
「ヤエ!」
オオミナの大声で俺に掛けられた魔法が解けた。
オオミナ 「どうした?変だったぞ。」
俺 「あ~何でもない。」
オオミナ 「しかしモモ様はめちゃめちゃべっぴんだったな。」
俺 「そうだな。あれはべっぴんだ。」
オオミナ 「珍しく意見が合うな~。」
ミナ 「見惚れてたもんな~。間が抜けた顔で。」
ミナもいつの間にか一緒にいたのか気づかなかった。
ミナ 「あ~神移しで男を上げたのに、これで台無しやな。」
俺 「見惚れてない。」
ミナ 「見惚れてた!」
俺 「確かにミナのようなお子様と違った事は事実やな。」
ミナ 「うーーーーお子様ちゃうわ。」
俺 「人が死にかけてる横で大泣きするのはお子様や。」
ミナ 「泣いてない!」
俺 「泣いてた。」
オオミナ 「ははは。いつもの感じに戻ったな。」
確かに今日は終始ペースを乱された感じだ。
ミワキ様も反省されたようだし、一件落着という所か・・・・
ミワキ様との会話を思い出した。
冷静に振り返ってみると、反省しているような感じだが・・・・
トータルでいうと一度も・・・・
ミワキ様は謝ってない。
つづく




