01 この物語は売れない。
「はい田舎~」
「のどか~」
1年ほど前、この田舎に転生した俺はのんびり暮らしている。
スライムになったり、勇者になったり、悪役令嬢にもなっていない。
レベルを上げなんかもしてないし、領地を開拓してるわけでもない。
ただただ、現代では考えれない怠惰な暮らしをしてしまった。
なぜなら田舎だから。平和だから。
意識の高い人の動画を見て、やる気になってみたり、
自分の怠惰を指摘されてるような動画もない。
仕事と言えばもっぱら農作業。
農作業を手伝うと自然と体系も維持できる。
後は家で寝るばかりだ。なぜなら灯りがない。
暗いとすぐ眠れる。
気が付くと朝だ。早く寝たから早く起きる。
そして農作業して家に帰って寝る。
何も変わらない頭も使わない生活は時が過ぎるのが早かった。
そんな惰眠を貪った俺が分析した転生した世界はこうだ。
①たぶん古代。
たぶん弥生か古墳あたりだと思う。
稲作がメインであること。デカいのはないが円墳がある。
俺は歴史は好きだが戦国、幕末専門なんで古代はそこまで詳しくない。
②俺はどうやら地主の子倅らしい。
大きな山の麓に家があり、家も大きい。高床式だ
「ヤエさま」と皆が呼んでくれている。
③神主的な仕事なのかもしれない。
毎日、山に向かってお参りさせらている。
ただ、父親は亡くなっているらしく、俺が参拝しないといけないらしい。
家の者の所作を見様見真似でやっている。
何の祈りなのかもさっぱり分からん。
④文字がない
覚えることや伝えたい事を書くことができない。
全て口伝。というか教える気もない。
見て覚えろだ。現代なら訴えられるヤツだ。
⑤この転生小説は売れない。
地味すぎる。何も起きないのでエピソードがない。
まあ、とにかく不便ではあるが平和だ。
「ヤエさま〜」
ミナが呼んでいる。
ミナは親戚の子だ。
ちょっと天然でロリ顔。
典型的な転生モノのヒロインだ。
アニメ化の際には是非、全国のオタの心を鷲掴みしてくれるだろう。
た〜だ〜!
俺はロリ系に興味はない。
大人の女が好きだ。
読者の皆さん、期待に応えられずに申し訳ない。
「ヤエさま、父が呼んでるで。」
忘れてました。
この世界は関西圏だと思われる。
なぜなら関西弁っぽいからだ。
ただ、あくまで「っぽい」だ。
なぜなら古代だから何か違う。
今後、所々で関西弁が出てくるが読みにくいようなら変えていく意向です。
この小説は読者に寄り添っていく所存です。
しかし、あくまで現時点での作者の気分である。
寄り添う自信がないのが本音だ。
継続する自信もない。
本編と何ら関係がない。
本編へ戻る>
俺 「あ~そこのちっちゃい子、どこの子やったっけ?」
ミナ 「イズシんとこのミナや!」
俺 「あ~イズシのおっちゃんトコのな~・・・あっそうそう、オオミナな」
ミナ 「オオミナは兄ちゃん!」
俺 「じゃ、お前はチィミナやな。」
ミナ 「チィミナちゃう!ミ~ナ!」
俺 「それでチィミナよ。おっちゃんが呼んでるんやろ。どこにいる?」
ミナ 「家の庭で待ってるよ。」
俺 「分かった。ありがとうなチィミナ 」
ミナ 「ミナ!」
関西独特の文化「イジリ」をご堪能頂けたでしょうか?
どうやら古代からの文化らしい。
吉本の人たちにあなた達は歌舞伎をも超える歴史を持つ伝統芸能を扱っている事を伝えてあげたい。
本編へ戻る >>
イズシのおっちゃんとは何となくではあるが俺の父親亡き後、家の事を取り仕切っている人だ。
「見よ。」「見たか。」「真似せい。」で色々教えてくれる。
今日は何の用事だろう?
「ヤエー!」
脳筋タイプのこの声。
どんな声かと言われれば、石神の千の空の親友の子を想像して欲しい。
石の博士だ。
違った。彼は「オオミナ」である。たぶん幼馴染だと思われる。
俺 「なんやねん。うっさいなぁ」
オオミナ 「聞いたか?」
俺 「聞いた。」
オオミナ 「なんの話か分かってないやろ。」
俺 「聞かんでええ」
オオミナ 「聞け!」
俺 「聞かへん。」
オオミナ 「。。。。。。。。。。。。。。しゃべらせろぉぉぉ」
俺 「しゃべりたかっただけやろ。はよ話せや。」
オオミナ 「前に君が代替わりしたやろ。」
俺 「そうやったっけ?」
オオミナ 「したの!」
この国には王様がいる。みんな「君」と呼ぶことが多い。
古代だから天皇制も確立されてないし、大王という呼び方もまだ無いのだと思う。
オオミナ「今後の事で相談があるらしく、父に春日から使いが出したそうだ。」
俺「そうなん」
俺「で?」
オオミナ「終わりや。」
俺「それだけかい!」
オオミナ「何かあるかもせえへんやろ。」
俺「何かって?」
オオミナ「分からん」
俺「出た。だから美和一番の暇人って言われるねん。」
オオミナ「うるさいわ。」
オオミナは宮中で護衛する任務「守り人」である。
ただ、こんな田舎のクソ平和な時代に仕事があろうはずもない。
御宮に行き門番的な事をするがコチラにいる時は体を鍛えているだけだ。
暇人と言われても仕方がない。
ただ・・・
情報が少なすぎて予想もつかないが、ひとつだけ言えそうな事がある。
読者の皆様!物語が動きがありそうですよ!
【そして歴史が動く】的な感じの始まりかもしれません。
俺 「んで、おっちゃんに直で聞いたんか?」
オオミナ 「ワシは春日から戻ってきた所や。先におヌシに話そうと思って。」
俺 「順序!まあ、いいか丁度おっちゃんに呼ばれたトコや。」
オオミナ 「そうなん。なら一緒に行こか。」
ミナ 「兄ちゃん!私を忘れてるよ。」
オオミナ 「忘れてた。戻ったで。」
ミナ 「お帰りなさい。」
オオミナ 「んで、何でおるん?」
俺 「そこのチィミナさんが呼びに来てくれたねん」
ミナ 「ミナ!」
無駄な会話をしつつ三人で家に戻っていく。
国の王が大地主の俺(実質はイズシのおっちゃん)に使者を送ったという。
俺が転生した直後くらいに王が代替わりしたばかり。
噂では若いがかなりヤンチャな性格らしい。
本当に何かが起こりそうな気がしなくもない。
貢物の割り増し依頼。
賦役の割り増し依頼。
領地の一部割譲など嫌な事しか予想できない。
イズシのおっちゃんの話を聞いてからだが、頭の中では少しシュミレーションをしてしまう。
そろそろ家に近くなってきた。
オオミナ 「何かあるかな?」
俺 「分からん。」
この小説的には何かあれ。
個人的には平和が良いんだが・・・・
オオミナ 「父ー!只今戻りました。」
イズシ 「おう、ご苦労さん。ちゃんとやったか?」
オオミナ 「もちろん毎日、励みました。」
イズシ 「おう、それはええことや。ゆっくり休め。」
さて、本題はコチラ。吉とでるか凶とでるか・・・
俺 「おっちゃん。呼んでたみたいやけど何?」
イズシ 「そやそや。おヌシに言わなあかんねん。」
オオミナ 「春日から使いが出たとの噂をきましたぞ。何かあったのですが?」
真面目な表情で俺を見つめるイズシのおっちゃん。
普段から愛想の良い方ではないが、さらに深刻な雰囲気である。
最悪のパターンでくるかもしれない・・・
そしてイズシのおっちゃんは口を開いた
イズシ「ヤエ!田んぼの手入れがなってない。今から手入れをしに行け。」
俺 「?」
オオミナ 「?」
オオミナ 「春日から使いの話ではないのですか?」
イズシ 「何やそれ!田んぼや、田んぼ!」
ある種、最も最悪なパターンだ。
この小説は売れない・・・




