第56話 王子と子育て?
第56話 王子と子育て?
胡散臭い商人をしていることがばれてルフィアにものすごく怒られたアーサーは
子育てをすることになったのだった(今までが育児放棄ともいう)
アーサー「うーん。赤ちゃんは泣くし、体が弱いし何か便利な魔道具はないかなあ?」
ソレイク「王子! まさか子育てに魔道具を使おうとしていませんか?」
アーサー「ギクッ」
ソレイク「ギクじゃありません!」
フェリシア「うわ―——ん」と泣き始めた愛娘をなだめ、
が今度はゲオルグがお漏らしをしてしたしまいおしめをかえていることなり
さらにフェリシアも泣き止まずと30分で音を上げるダメなパパであった。
アーサー「こうなるとマジックアイテムのおむつでも作るか」
とせっせとおむつ作りをしておむつ型アイテムボックスを作り
漏らしたナニをアイテムボックス内に送る機能を付けたのだった。
ルフィア「たまにはまともなものも作るのね。 おむつを替えるのが楽になったわ。
でもこのおむつアイテムボックス機能があるとするとものすごく高い気がする」
アーサー「王族がお金を気にするな。他は何をしてほしい?」
ルフィア「夜泣き対策かな?」
アーサー「一応赤子が泣くのは一つのサインだし、泣くのを止めるだけじゃしょうがないしなあ……。」
ルフィア「ねえ、アーサー」
アーサー「なんだ?」
ルフィア「フェリシアの周りに火の玉が浮いているのは私の目の錯覚なの?」
とルフィアに言われてフェリシアを見るといくつかの火の玉が浮いていたのだった。
アーサー「これは……。 げっ… 生後二か月で無詠唱で火の魔法を使用しているのかよ!」
と大慌てで魔法を止めさせたアーサーとルフィアだった。
アーサー「(俺と同じように転生しているのかな?)とりあえず鑑定魔法」
———― フェリシア 0歳2か月 種族 ハイヒューマン
スキル:火魔法2 水魔法1 光魔法3 闇魔法3 空間魔法2 時魔法2 付加魔術2 聖魔術3
召喚術2 錬金術3 無詠唱 デュアルスペル 消費MP減少3 MP成長強化3 未来視
身体強化2 死霊魔術1 治癒魔術2 カリスマ
と鑑定されたのであった。しかし転生している兆しはなかったので天然チートであった。
鑑定結果をルフィアに教えると非常に驚いていたが、
「ゲオルグは?」と冷静に聞かれて慌てて息子も鑑定するのであった。
———― ゲオルグ 0歳2か月 種族 ハイヒューマン
スキル:身体強化1 対竜攻撃強化4
の二つだった。
アーサー「この差は何?」
ルフィア「知らないわよ。 アーサー何かしていない?」
アーサー「ふと思ったんだけどヒューマンでなくてハイヒューマンてなんだ?」
ルフィア「まさか私たちが原因なの?」
アーサー「俺たちも鑑定してみよう」
———― アーサー 15歳10か月 種族 半神
スキル:黒魔術(火10 水8 風9 闇10)空間魔法9 時魔法9 付加魔術10
治癒魔法9 錬金術10 調合10 死霊魔術10 召喚術10 命術8
デュアルスペル 無詠唱 消費MP減少10 身体強化7 剣術7
カリスマ 鑑定10 隠ぺい10
———― ルフィア 15歳11か月 種族 半神
スキル;黒魔術(水8 風9 地9 雷10) 光魔法10 治癒魔法10 聖術10 身体強化10
剣術10 槍術8 投擲9 時魔法8 空間魔法8 命術9 魔獣使役10 鑑定10 隠ぺい10
魔法剣8 デュエルスペル 無詠唱 カリスマ
と鑑定結果が出てきて
ルフィア「半神とか命術って何?それも私達ものすごく強くなっていない?」
アーサー「気のせいだろ」
ルフィア「気のせいじゃないでしょ……。」
アーサー「おそらくユグドラと契約のパスの影響だと思う。 あの子との契約で力が流れているからだと思う」
ルフィア「ハイヒューマンっていうのは?」
アーサー「神族に近いヒューマンだと先祖帰りを起こすからだと思う。 普通のヒューマンよりはるかに強いはず」
と気が付かないうちに親子ともに劇チートになっていたのだった……。
チートの子はチートなのかな?




