表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
野球ゲームの世界に飲み込まれました。  作者: kaonashi
第2章 ~チーム力アップだ!友情イベント編~
49/78

小学生じゃ、ないです…


夏の大会が終わり、小紫を始めとする3年生方が引退した。



新しいキャプテンには緑谷が選出された。

次の大会は丸一年後だ。現実の高校野球では秋の大会、そこで勝ち抜けば春の甲子園という流れなのだが、熱プロ11において大会は夏の大会しかない。



つまり、泡沫の夢に勝つチャンスは2回。



これから一年間、しっかり準備をして望まねば‥‥

僕自身もそうだが、チームの戦力を底上げすることが何よりも重要になってくる。

今のままでは、戦力差がありすぎてとてもじゃないが勝負にならないからな。



なので‥‥



友情イベント→固有練習→選手覚醒



といった感じで、どんどんメンバーを強くしていこう。

問題は、友情イベントを起こせるほどメンバーと仲良くなれるかだな。



ルナちゃんの時は、僕自身が元々ルナちゃん大好きだったから、どんな罵声を浴びせられても食らいついていけたが、他のメンバーに対してそんなガッツ見せられるかなぁ‥‥わて、人見知りやねん。



って、いかん、いかん!!!そんな弱気になっている場合ではないのだ。元の世界に戻るには勝利しかない。くそったれな人生を逆転させるためにも、この勝負負けるわけにはいかんのだ。



賽はすでに投げられているのだから



ーーーーーーーーーーーー



今日から新チームでの練習開始が始まる。

泡沫の夢戦まで無駄な日は一日もない。


さて、誰から攻略…もとい、一緒に練習をするか…

やはりキャプテンの緑谷か、投手力アップを狙って変木という手も…



「あ、あのぉ……」



ん?今誰かに呼ばれたような…

後ろを振り返るがそこには誰もいない。



………気のせいか



さて、早くグラウンドに向かわないとな…



「あっ、あのっ!!!」



えっ!?やっぱり聞こえる。

誰なの?ねえだれなのよ!?



360度必死に見回すが…誰もいない

こわい、こわい、こわい

獅子に立ち向かうほどの勇気を持つ尾間加瀬といえども、実体のないものにはめっぽう弱いのだ。

祟られたら……いやじゃん?



「こっちです、こっち!!!」



声が下から聞こえていることに気づいた。

目線をパンズダウンすると



小っちゃくて可愛い女の子がぷくーっとほっぺを膨らませて僕を見ていた。

身長は…140センチくらい。小学生かな?



「あれぇ、どしたのかなぁお嬢ちゃん。お母さんとはぐれちゃったの?じゃあ、おじさんと一緒に職員室まで行こっか。あ、変なことは絶対しないよ?おじさんは紳士だからねぇ」



「え…あのぉ…へんたいさんですか?そもそも紳士と名乗る人に紳士は一人もいないです。それと!わたしは小学生じゃないですっ!!!こども扱いしないでください!!!ますたー!!!」



…………ん、マスター?



「えっと……君はいったい…?」



小っちゃい女の子はぷんすか怒りながら



「もぉ!!!なんでわからないんですかっ!すずかぜちゃんは一発で分かったっていうのに!わたしですよ、わたし!!!」



一応、心当たりはあるが……



「もしかして…小梅か?」



小梅は弾けるようなお子様スマイルで



「はいっ!こうめですよ、ますたー!!!」



どういうことやっ!一体!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ