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運で運命を捻じ曲げろ  作者: ルケア


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1話

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「……ぅぅううああぁぁぁぁ」


 暑い。熱い。胸が熱い。痛いくらいに熱い。水が欲しい。喉が痛い。どうしてこんな事に。


「み、ず……。飲み、たい」


 底冷えする木の板の上で寝かされている俺だが、何でこうなったのかは解らない。家で寝ていたと思ったんだがな……。風邪でも引いたかな? マジで死にそう。


「神様、仏様、天照大神様。マジで救ってください……」


 その時、手に握りしめていた何かが体の中に入っていく気がした。そして、頭の中でルーレットが始まった。……何事?


 回り続けるルーレット。何ぞこれ。まあ、なんでも良いけど。とりあえず止まれよな。五月蠅いし。


 ルーレットが止まって、頭の中に響き渡った。


『【魔物召喚】』


 ……魔物召喚って何ぞ? 訳が解らない。……あ、意識が朦朧としてきた。駄目だ。倒れる。いやもう倒れているんだけどさ。マジで無理。死ぬかもしれない……。


―☆―☆―☆―


 気が付くと、板間で寝ていた。……ここは何処だ? 何で家じゃないんだ? あ、待って。思い出してきた。あー、そう言う事ある? これって転生か? 何で赤ん坊じゃないんだよ。割としっかりした子供ぞ?


「ん!? あれ?」


 あ、これは駄目な奴。面倒な奴。あかん。転生した時に性別が変わってる。女の子になってる。……どうしよう。生前は男だったんだぞ? 女の子かあ。厳しい所があるよなあ。最悪の事態を想定しておかないといけないか?


 その時、俺が寝ていた板間に誰かが入ってきた。


「……っち。死ななかったか。まあいい。こっちにこい」


「え、あ、はい」


 え? こいつ舌打ちしなかったか? 死ななかったかって言わなかったか? 何故に? いやまあ、ここは孤児院なのは良いんだけど、普通そんなことあり得るか? 孤児院の職員が孤児が死ぬことを喜ぶのか? 訳が解らない。


「今まで仕事をしてなかった罰だ。井戸から水を汲んでいつもの所に入れておけ」


「……。――ぐぇ!?」


「返事は?」


「……はい」


 思いっきり蹴られた。……マジで死にそうな子供なんだぞ? 本気で死ぬ。なんでこんなことをされないといけないんだ。俺が前世で何をしたって言うんだ。……犯罪者では無かったはずなんだがな。何故にこんな仕打ちに。


 寒空の下、外に出て井戸から水を汲む。それを桶に移し替えて、孤児院の台所にある水瓶に移し替える。それを往復で12回。子供の女の子で、更に小柄。力なんて無い。だから水を桶にいっぱいにすると、持ち上げられない。


「あ、エーリカ。無事だったんだ」


「ああ、何とか生きてたよ。えっと、クレーネ」


「居なくなっちゃったのかと思ったよ」


「まあ罰で水汲みをさせられたけどね」


「うわぁ。最悪だね。水汲みは男の子の仕事なのに」


「生きてたんだし良いよ。死ななかっただけマシかな」


 孤児なんて死ななければ問題ないよなって感じの扱いなのか。……でも、死んだらマジでどうするんだよって感じだよな。その辺をどうするんだって感じだし。


「じゃあ、掃除しないとね。エーリカも手伝ってよ」


「いつものだね。俺は床掃除は嫌いだよ」


「私だって嫌いだよ。今日は聖堂の椅子の掃除だよ」


「それも水を使うじゃん。また水汲みをしないといけない……」


「仕方ないよ。がんばろ。じゃないとご飯が食べられないし」


「だよなあ。頑張るしかないか」


 孤児院では、仕事をサボると食事が与えられない。……仕事をしたところで、まともな食事は出ないんだけど。でも、何で前世の記憶を思い出したんだ? 転生するなら赤ん坊からが良かったなあ。そうしたら、……結局孤児になっていた可能性もあるんだけど。


 何で転生したのか、誰にも解らない。けど、こう言う事は言わない方が良いのかなって。それが漫画の常識。言うと碌な事にならないのはお約束だ。……何で漫画の様な展開になっているんだよ。普通にあり得ないだろう?


 聖堂の椅子の拭き掃除をしながら考える。何とかして孤児院を脱出しないといけない。……でも、どうやって? それに生きていくって言っても、何があるのか解らない土地だぞ?


 町の外には魔物が居る。それは話で聞いている。魔物に殺される可能性の方が高くないか? 孤児院の方が良いのかって言われると、難しい所だ。孤児院も普通に見殺しにすることがあるんだろうし。実際に俺は見殺しにされかけた。マジでどうしようもない所だぞ、ここは。


 逃げるにしても、手段がないよなあ。ステータス! 鑑定! ……無理か。まあ、そうだわな。無理だよな。知ってた。ご都合主義にはなりませんよと。辛いな。どうしたものか。


 あー、なんかそういえば、魘されている時になんか声を聞いたな。魔物召喚だったか? なんかルーレットが回って当たったような気がするんだけど……。


『魔物が登録されていません』


「え?」


「え? なに?」


「あ、ああ。何でもないよ」


 魔物召喚だよな? 魔物が登録されていないか。まあ、それはそう。じゃあどうやって召喚するんだよって話だよな。何かしら出す方法があるんじゃないか?


『神聖貨を捧げる事で、魔物を呼び出す事が出来ます。神聖貨を消費して魔物召喚しますか?』


 うーん。神聖貨ってなんだ? とりあえずイエスで。


『神聖貨が足りません。召喚に失敗しました』


 ですよねー。そんなものは持っていないし。……もしかして、あの小部屋に居た時は持っていたのか? だから何かしらのスキル? を手に入れた訳だし。あー、手に何か持っていたような気がするな。それでか。


「ねえ。神聖貨ってどうやったら手に入るのかな?」


「え? 何それ? 何かあるの?」


「ううん。何でもない」


 知らないかあ。そうか。でも、俺は何で持っていたんだろうか。考えろ考えろ。俺が倒れていた時、何があったのか。うーん。解らん。けど、何らかのトリガーがあったのは確かなんだろう。神聖貨を得られたって事は、何かをすれば得られるんだ。……何かってなんだ? 解らん。けど、得られることは確かなんだ。


「なんか寝てたら握りしめていたとか無い?」


「え? あるよ? エーリカもあるでしょう?」


「あるけど、それが欲しいんだよね。手に入らないかな?」


「無理じゃない? 神官様に取られるし」


「……あー、そう言えばそうだった。何で取られるんだろう?」


「解らないけど、何かに必要なんじゃないかな。知らないけど」


 そう言えばそうだった。ずっと昔の記憶だな。寝てたら握っていたんだよ。今回もそうだ。寝てたら握りしめていた。それを使ったんだよな? 多分だけど。そうしたらルーレットが回った。……何でルーレットが回ったんだろう?


 解らない事が多すぎる。けど、何故か寝てたら握りしめているんだ。……何がトリガーなんだ? 何かしらが関わっていることは確かだ。考えろ。何をしたら手に入る? 何かをすれば手に入るはずだ。


 病気になったら貰える? いや、病気になって寝込んだのは初めてだ。病気がトリガーではない。


 神に祈ったからか? そもそも今世のこの子も信心深くもなんともないんだが。聖堂はあるぞ? あるけど関係ないよな。お祈りをするのは普通の平民だし。俺たちは祈らない。


 あの小部屋が何かしらの場所なのか? その可能性はある。何かしらの可能性はある。普通の大部屋で寝ていて、神聖貨を使えなかったのに、あの部屋だけは使えたんだ。何かしら関係があるんだろう。


 ……誕生日か? その可能性はあり得る。年に1度貰えるものだった可能性がある。それを効率よく集める為に、孤児院があるのか? その可能性は大いにある。でも、何で死んでない事を喜ばないんだ?


 それが不思議だよな。なんでなんだろうか。死んだら何かあったのか? ……まさかとは思うが、死んだら神聖貨に変化するとかあるか? 無いとは言い切れない。ここは異世界。ファンタジー的な何かが働く可能性もあるという事だからな。死体も残らないとか、どうなんだとは思うけど。

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>「……っち。死ななかったか。まあいい。こっちにこい」                              >孤児院の職員が孤児が死ぬことを喜ぶのか? 訳が解らない。              …
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