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デモンズ・リベレーション~俺は転生して魔人となり、くそったれな世界に叛逆する~  作者: 宇月ナギ


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24話 定まる方向性

 会合を終えた直後、俺とスズカはそのままの足で

 ギルド支部の図書館を訪れていたが…


「えー、また図書館?つまんないんだけど!」


 ……うるさい外野はひとまず無視するとして。


 今回、図書館に来たのは、ひとまず今後の計画を立てる

 上で必要な情報を集めるためだ。


 ヒルファとの会合から、大規模儀式魔術の計画は

 末端の神官まで共有して行われているわけではない。


 なら、神官を片っ端から殺してまわるわけにはいかない。


 真に戦うべきなのは、事情を知ったうえで

 自ら進んで協力している神官だ。


 それと、ヒルファが去り際に言っていた

 神威とかいう連中だ。


 魔人狩りもしているって話だし

 手強い連中なのは間違いない。


 村で戦った連中の中で、一際早く撤退していった奴…

 あいつは恐らく神威の構成員だ。


 だとしたら、俺のことは既に神威に知られているだろう。


 家族を優先したことに後悔はないが

 できれば仕留めておきたかった。


 まあ、それはいい。


 だから、当面の目的は仲間集めだ。


 候補としては、神威に追われている腕利きの魔人。

 それか、魔人を敵視しない人間だな。


 となると、旅をしながら探すのがよさそうだ。


「よしスズカ、レイジア教に喧嘩売る前に、まずは旅をしながら

仲間集めをしよう。行先に希望はあるか?」


 そう言いながら、俺は図書館に置いてあった

 大陸の地図を広げる。


「んー?うちの故郷以外ならいいよー」


「故郷は嫌なのか。っていうか、スズカの故郷ってどこだ?」


「ここだよー!」


 そう言いながらスズカは地図の右端に書かれている

 島国を指さす。


 "蓬莱帝国"と書かれている。

 国名からして、日本に似た文化を持ってる国だろう。


「なんかよくわからないけど、鎖国ってのをしてる

らしくて、渡航はできないよー」


 なるほど、それならそもそも行くことは不可能だな。

 ていうか、そもそも今いる町はこの地図だとどこなんだ?


 と、思ったが、ご丁寧に地図に現在地が

 赤いインクでマークされている。


 なるほど、今いる国が"アレンシオ王国"なのか。

 大陸南東部に位置する大国で、大陸有数の経済規模を誇っていると

 手元の本には書かれている。


 ……その割には辺境の村にまでは管理が

 行き届いていないようだが。


 俺の村もアレンシオ王国に属しているはずだが

 親父も俺も国名を知らなかった。


 いくら辺境とはいえ、そんなことあり得るのか?


 どうにも違和感がぬぐい切れない。


 まあ、今はどうでもいい。


 そして、大陸北部に位置するのが"ゼクス・ヴァレンティア帝国"。

 大陸一の領土を持つ覇権主義国家。捕らえた魔人を奴隷兵として

 使っているという噂があるらしい。


 ……正直、ここにはあまり近づきたくないな。


 大陸南部には大陸有数の禁足地である"混沌の森"が広がっている。

 高濃度の瘴気が噴出してくる地らしく、詳細は不明だ。


 大陸西部に位置する数々の小国群の共同体である"西側諸国連合共同体"。


 そして…大陸中央に位置するレイジア教の総本山である"サンクレイ神仰国"。

 レイジア教教皇によって統治されている宗教国家。


 小国でありながら、レイジア教の権威によって

 大国をも上回る国力を持つ。


 俺たち魔人の……いや、あの計画がある以上、人類の"敵"だ。


 ……まあ、明確な敵の位置を知れたのはよかった。

 だが、知りたかった肝心の情報が手に入らなかった。


 "監獄島ガルガンド"。

 この場所を知りたかったのだが、地図には載っていない。

 どこかにはあるはずだが…


 ……仕方ない。ひとまず、このアレンシオ王国を旅しながら

 監獄島の情報を集めよう。


 よし、とりあえずアレンシオ王国の地図をもとに

 次に向かう場所を決めよう。


「他国に行くのはやめだ。ひとまず、この国を旅しながら監獄島の

情報を集めよう。」


「おっけー!じゃあ、まずどこ行く?」


 俺が大まかな計画を告げると、スズカは即座に合意する。


 こうも素直すぎると心配になってくるな…


 そう思いつつ、アレンシオ王国の地図に目を向ける。


 今いる町が"辺境都市ケリア"で、街道で繋がってる町が

 "商業都市アリステア"というらしい。


 商人が集まる都市らしい。ここなら商人による

 情報網で監獄島の情報も得られるかもしれない。


「よし、この商業都市アリステアに向かおう。

商人が集まるらしいし、ギルドにも護衛依頼があるかもしれない」


「わかった!じゃあギルドに行こう!」


 そう言って、俺たちは図書館から立ち去った。

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