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詩全集4

エンドロールのあとの欠伸さえも

作者: 那須茄子
掲載日:2026/04/13

ビニール傘に当たる雨音が

少しだけ不規則なリズムを刻んでいる


君が話す

「昨日食べたパンが美味しかった」

世界平和とは程遠い

でも確かなニュース


「どうでもいいよ」と笑い飛ばせるほど

僕らの毎日はドラマチックじゃない

でもねその「どうでもいい」の積み重ねが

心に消えない栞を挟んでいくんだ

他愛もない会話の隅っこに

隠したはずの本音が顔を出す


君の隣にいたい理由を探している

このままこのまま

名前のない時間が

永遠に溶けてゆけばいい

映画のラストシーンのような

震えるほどの感銘はないかもしれない


君が零した飲み物のシミや

言い間違えて照れたその横顔が

どんな高解像度の景色より鮮やかに胸を打つ

理屈じゃないんだきっと

僕らが愛と呼ぶものの正体は

辞書に載っているような大層な文字じゃなく

使い古した「おはよう」の響きの中に

そっと息づいている

他愛もない冗談のループに

救われている僕がいる


「また今度ね」

ふれた約束が

魔法みたいに照らし

このままこのまま

終わりのない歌を

君と奏でていたい

エンドロールのあとの欠伸さえも

愛おしいと思える


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― 新着の感想 ―
日々のちいさな幸せ♪  (*^^*)     エンドレス      ショートショートの    オムニバス   エンドロールは      プロローグへと  m(_ _)m 
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