第11話 ゲームを始めよう
「今から10枚のカードを並べる。その中に俺が想像したカードを見事見つけることができればお前の勝ちだ」
なるほど。心理戦のようなものか。
「2回まで質問をすることが可能だ。それを俺がYESかNOで答える。どうだ?簡単だろ」
これは一見心理戦に見せかけてIQテストのようなものだな。
「1つ目の質問は、この中に今あなたが想像しているカードがありますか。だ!!」
「本当にそれでいいのか?このカードですか?と聞いた方が確率が高くなるんじゃないか?無駄に1回使ったな。と、言いたいところだが答えはNOだ」
なるほど。予想通りだな。NOということは今はまだ何も想像してないということだ。つまり今、1番目のカードが想像しているカードだ!と言った場合勝てる確率は0。これは罠だったわけだ。
「2つ目の質問は、1から10までのカードを順番に今想像しているカードですか?と聞いた場合10番目が想像しているカードですか?いや、これしか想像できなくなるはずだ!!」
領主様は悔しそうに歯軋りをしながらYESと答えた。
簡単だ。想像してないならさせればいい。擬似的に全通りの質問をすることで確実に答えが1つに絞られるわけだ。
簡単にいうと。1ではないということは2〜10の中にある。2でないなら3〜10の中にある。このまま絞っていけば最終的に10が正解になるわけだ。
普通の人なら1〜5の中に想像しているカードがありますか?と言って絞るだろう。だがそれでは2回の質問で当てれない。なので別の方法を考えたわけだ。
片方が確定すればその瞬間にもう片方が確定する量子もつれに似ているゲームだったな。質問でどう効率よく観測するかがミソだったってわけだ。
「いいだろう。認めてやる。お前は優秀な科学者だ。うちの娘を頼んだぞ」
「これだけ頭が良ければ安心ね。じゃあ楽しんできてね」
「ありがとうございました!」
私は誇らしげに城を出た。
「うちの娘はやらんぞーーーーーーー!」
遠くから再び領主様の声が聞こえたのであった。
「私のランクはどれぐらいあるかな。Sとか?」
「まさかな」




