第17話「私、暴走」B
ウィンディーネの元へ向かった火花達は突如として黒いローブの者達と戦闘となった。戦闘の中で火花と離れ離れになったミシロ、ロード、ティガは火花の宿敵アリア・デルセンに窮地を救われる。そして火花を追って聖域へ向かうと、そこでは暴走した火花とウィンディーネが死闘を繰り広げていた。
申し上げます!PCが逝かれました!なのでスマホからの投稿になりますっ!カイシャク重点。
黒い狼の鎧になった火花に向かってミシロ、ロード、ティガ、不死隊は突撃した。全員作戦など無い。ただただ主人を救いたい一心であった。
『ジャマダァァァア!』
火花の獣のような低い声が響くと、400余いる不死隊は一瞬で短剣へと戻されてしまった。
「すみませええええええん!」
隊長もなす術なく短剣へと還って行った。
「使えないわね!」
「お前らみたいなのを烏合の衆って言うんだバカ!」
「火花様!私です!ミシロです!」
ミシロの声も届かず、火花はウィンディーネとの死闘を続ける。その闇と炎の力は凄まじくウィンディーネが徐々に押されていた。
「茨で動きを止めてみるわ!ちょっと痛いかもしれないけど、ごめん火花様!」
ロードが斧から茨を飛ばし火花を巻きつける。しかし一瞬で燃やし尽くされてしまい、逆に炎がロードへと向かってしまった。
「危ねぇ!」
ティガが咄嗟に茨を蹴り切り落とす。ギリギリで火は届かずに済んだが、燃え尽きた茨は灰にはならず、闇のように黒い霧のようになった。3人ともそれを見て明らかに火花の異常な状態を危険だと感じた。
ー魔族如きが竜に逆らうなど!身の程を知りなさい!ー
ウィンディーネが口から凄まじい勢いで水を吐き出した。それはまるで水でできたカッターナイフのように周りの木や岩を切り刻む。
『グォァオア!!』
しかし火花はまるで避ける気など無く、ウィンディーネの頭に向かって飛び上がった。ダークルージュで水のブレスを弾き、強烈な蹴りがウィンディーネの頭を直撃した。そしてウィンディーネの尾も火花に直撃し相打ちとなる。しかし異様なのは、ゆうに30メートルはあろうかというウィンディーネのその巨体が小さな火花の攻撃によって勢いよく吹き飛び、廃城の壁へ叩きつけられたことであった。火花は巨木にぶつかって止まるが、再び怒号を上げて飛びかかっていく。
「おいおいおい!あの竜死んじまうぞ!なんて力だ…」
「あれ?今何か……」
火花が吹き飛ばされた場所に見覚えのある物がおちていることにミシロは気づいた。
「はっ!ミャノン!ミャノン聞こえますか!」
落ちていたのは先ほどの衝撃で外れたのであろうミャノンだった。
「ファイ!聞こえまああああす!」
「うわうるさ。メタトロンさんという方にムリョーツーワというものをしてください!力になってくれる人ですよね!?」
「そ、そうですね!メタトロン様!メタトロン様ァァァア!」
ーうるさいわね。なにを騒いでってあらあら、火花はなんて姿になってるのー
「お願いですメタトロン様!火花様を救う手立てをお教えくださいませ!」
ー今の火花はフェンリルと同化しているわね。あれを解除できれば。ああいうのは大体強制解除できる部分があるわ。よく探してみてー
「私そういうの得意です!任せてください!」
ミシロが両手の親指と人差し指で四角を作り、激しく暴れる火花を中に捉える。
「弱点視認魔法ね?ほんとたくさん魔法使えるのね」
「むむむ……。見えた!左胸の狼の紋章です!あれは…私達復讐の狼の紋章です!あれを突けばいいんですか!?」
火花の鎧の左胸には復讐の狼の紋章が刻まれていた。ウィンディーネは火花の炎で吹き飛ばされていく。
ーそれでダメなら命がけでとっ捕まえて鎧を剥すことねー
「紋章突く時点で命がけだっての。よし、ここは俺に任せな!二人はなんとかウィンディーネを説得してくれ!」
ティガが火花へと駆け出しミシロとロードは吹き飛んだウィンディーネの場所へ駆け出した。




