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レスキューボーイズ 第四部 最強死闘編〈その九〉

 項志「き、貴様ら、許さん!」

ゴールド「なら、どうする……」

シルバー「今のお前の力でどうにかなるのか。」

 その時であった。倒れたはずの亜輝が立ち上がり、項志に近づいてきた。

 項志「亜輝、無事か。」

亜輝「……どけ、俺がやる。」

 しかし、その時、亜輝の形相は変わり、まるで別人の様相を呈していた。

 項志「し、しまった。」

 レッドル「どうしたんだ、亜輝は。無事だったのか。」

そう言うと、亜輝の後ろから近づいて行った。

 項志「ま、待て、近づくな。」

レッドル「なぜだ。」

しかし、次の瞬間、レッドルは一瞬のうちに倒されていた。

亜輝「俺の後ろに立つんじゃねえ。」

竜馬「どうしたんだ、亜輝は……まるで別人ではないか、どういうことだ、説明してくれ、項志。」

項志「わかった……」

そう言うと亜輝の秘密を語りだした。

項志「亜輝の中には、もう一人の亜輝がいる……一人の人間の中に、二人の人格が共存しているんだ。」

ブルーバ「なんだって……二重人格ということなのか。」

項志「早く言うとそういうことだ。」

礼子「そんなはずはないわ。高校時代、どんなにいじめられても、そんなことは一度もなかったわ。いつも、にこにこ笑っていたのよ。」

項志「奴の別人格は、そんな事では出て来ない。」

竜馬「その人格が豹変するきっかけは何なんだ。」

項志「説明しよう。奴は俺のことを、修羅と慈悲の心が共存していると言ったが、奴の心は、そんななまやさしいものじゃない。たとえて言うなら天使と悪魔だ。」

ブルーバ「それは、今実感している。」

項志「あいつ自身に危害を加えたところで、もう一人の奴、悪魔は出て来ない。しかし、奴が大切にしている人間、他者の生命が危機にさらされた時、別人格が出現する。」

 亜輝「シルバーとかいったな、雷を操るのか。」

シルバー「なら、どうする。」

亜輝「その程度で調子に乗ってんじゃねえー本当のいかづち、青龍の力がどのようなものか、その目んたまで、よく見ておけ。」

 ゴールド「やはり、こうなったか。」

項志「何だと、どういうことか、説明しやがれ。」

シルバー「奴の中に眠る青龍の力を引き出してやったのさ。」

項志「貴様ら、いったい何を知っているんだ。」

ゴールド「すべてだ。」

 亜輝「お前ら、グダグダうるせえんだよ。全員、あの世に送ってやる。アハハハハハハー」

 項志「い、いかん、みんな、ここから早く逃げるんだ。」

ブルーバ「なぜだ。」

項志「青龍拳の奥義が出るからだ。」

竜馬「奥義だと!」

項志「俺達、聖獣拳の使い手は、おのずとその威力を抑制している。全エネルギーを開放すれば、その周りにある建物、そして人々までも巻き込んでしまうからだ。しかし、今、亜輝を支配しているのは魔の力、青龍全ての力が放出される。」

次回は、二月二十五日頃の予定です。

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