エピソード3
「え、靴下?」「うん、ハルの靴下」
「しかも片方?」「うん、片方。」
「なんで?」「欲しいから」「……」
どうしよ、理解が追いつかない。
靴下交換?しかも片方?欲しい?私のが?
次から次へと疑問が出てくる。
「ん……」
あやかは脱ぎたてほやほやの水色の靴下を
私の目の前に差し出した。
「……」
水色の長い靴下は無地で小さいリボンだけが
付いていて、物静かなあやかの雰囲気に
ものすごく合っている。
私はあやかの靴下を受け取り、見つめる。
あやかの靴下……ほんのり暖かい……
「ハルも靴下脱いで」「う、うん」
なんでドキドキしてるんだろ。
私は左の靴下を脱ぎ、あやかに渡した。
「ん……いい匂い」「嗅がないで……」
外に出ていないし、匂いなんてないでしょ
「履かないの、?」「う、うぅ、」
めちゃくちゃ恥ずかしい……
なんだか悪いことをしている気分になる。
そっと、足にあやかの靴下をかける。
先程まであやかが履いていた靴下だ、
生暖かく、違和感を覚える。
「ん……」変な声が出る。
「ハル、顔真っ赤」「う、うるさい!」
恥ずかしいに決まってんじゃん!
てかあやかもめちゃくちゃ顔赤いじゃん!
「「…………」」
数秒の沈黙。部屋は一気に静かになる。
「ん、……うぅ」あやかが声を上げる。
恥ずかしいならやらなきゃ良かったのに、
「あやかの……暖かい」「ッ!」
反則だよ、そんなの。
「また、やろうね。」「……うん」
こうして、この関係は始まった。
どうも、餅兎もなかです。
私の『好き』をめちゃくちゃ詰め込みました。
今回も楽しんでいただければ幸いです。
この話と同時に、カクヨムにも投稿します。




