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記憶を無くした悪女  作者: 浅海
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    公爵の夜会と噂の悪女(2)

ヴィクトリアは優しく笑い掛けて来る見目麗しい男性に「アルフレド様、お久しぶりです」笑顔で挨拶をする

「どうも、こんばんは」

憮然とした表情で社交辞令的な挨拶をするルシフェルだが、アルフレドは気に留めずに

「ヴィクトリアも、この夜会に来ていたんだな」

嬉しそうにヴィクトリアに話し掛けるので、貴族達はまた挙って大騒ぎしながら三人の噂を始める

「嘘、アルフレド様じゃない!!これは恋の三角関係の展開!?」「大丈夫なのか?条令で喧嘩は厳罰だろう?」「絵になる三人だわ・・・さっきの三大美女とは違う意味で見る価値がある」

周囲の紳士淑女達がドキドキしながら視線を向けて来る中、渦中の三人はヴィクトリア以外物凄く険悪だった


アルフレドはランドルとシュルツが円卓の賢者の一人だと知っていたので、もしかしたらその繋がりでまたヴィクトリアが来るかもと考え、会える事を期待しこの夜会に参加した


「アルフレド様、新しい条令の件、本当にありがとうございます」

ヴィクトリアは自分がお願いした件でアルフレドが尽力を尽くしてくれた事に心から感謝している

「ヴィクトリアの為だからね。それに社交場での高位貴族の度の過ぎた愚行は以前から報告にも有って、俺も目に余ると思っていたから良いきっかけになったよ」

優しくヴィクトリアに微笑み掛けるアルフレド、それだけで『きゃあっー』と令嬢達が歓声を上げて歓喜する


ヴィクトリアはその歓声に周りの視線を気にしながら

「あの、でも無理をさせてしまったでしょうに、本当に申し訳なかったです」

自分達の噂の事を知っているので、その事もアルフレドに申し訳なく思っているとルシフェルがニッコリ笑って

「ウェンヴィッツ公爵、他にも挨拶回りをしなければいけませんので、これで失礼します」

ヴィクトリアを連れて行こうとするので

「ああ、またねヴィクトリア」

「あの・・・条例の事、本当にありがとうございました。凄く嬉しかったです」

嬉しそうに笑顔でお礼を言い頭を下げるヴィクトリアに、アルフレドはそれだけで頑張った甲斐があったと思う


今回の恋の三角関係は、ルシフェルが嫉妬で楽しく話をしていたヴィクトリアとアルフレドを引き離したと噂されてしまう

ルシフェルもアルフレドもそんな噂に(くだらない、何とでも言え)と思うが、ヴィクトリアだけはその噂に心を痛める

そんな三人をランドルとシュルツが一部始終を傍観していて

「恋の三角関係だと、馬鹿らしい」

シュルツは冷やかに呟き、ランドルは(娘がここまで注目の的になるとは・・・)悪女の時より注目されているヴィクトリアに、ルシフェルが不安を抱いて婚姻の儀の日取りを早く決めたいと懇願する気持ちも判らなくはないと理解する


「あれはどう見てもアルフレドのヴィクトリアへの執着の横恋慕に、ルシフェルが子供染みた嫉妬をしてるだけだろう?当のヴィクトリアはルシフェルしか見ていない」

そうシュルツが言ってのけると「お前まで娘を利用するなよ?」ランドルが念を押す

「ヴィクトリアを使ってアルフレドの逆鱗に触れるか?アシドの奴は戯れが過ぎたな・・・しかし、ルシフェルをお前に先に取られたのは残念だったな。娘の相手に出来たなら、あれも幸せになれたかも知れなかったのに」

父親としての顔をするシュルツは「お前の娘の所為だぞ」とランドルを責める


「どうせ禄でもない男だっただろう。婚姻を結ぶ前に気付けて良かったと、娘に感謝して貰いたいものだな」

ランドルは知るかという様に鼻で笑い「お前こそ、娘を使ってルシフェルを誘惑しているだろう?」失敗に終わったがなとあしらう

「公爵の地位は奴にとって魅力が無いか?それともヴィクトリア以外の女に興味が無いか・・・まあ、どっちにしろエレノアラでは荷が重い」

シュルツは「残念だ」そう呟き諦める

(ルシフェルから『俺とヴィクトリアに関わらないで欲しい』そう言われた時は正直、生意気なと不快に思ったが、それだけ婚約者ヴィクトリアが大事なのだろう)

ヴィクトリアの前でエレノアラを薦めた事をルシフェルは酷く怒り、二度とヴィクトリアを傷つけるなと自分に訴えて来た時は、本当に自分がまだ伯爵子息の立場だとあの男は判っているのか?それともすでに侯爵のつもりで居るのか?とルシフェルの強気な態度に呆れながらも、それが愛するヴィクトリアの為だと理解するとシュルツの考えも変わる



ヴィクトリアは結局メリルシアナとジュリアンヌとしか話せずにいた

(駄目ね・・・折角頑張って公爵様達とも仲良くと決心したのに・・・)

溜め息を吐くと「疲れた?休憩する?」ルシフェルが気を遣ってくれるのがヴィクトリアは嬉しかった

「大丈夫。ただ、公爵様達とあまり話せてないから」

「そんなに無理して公爵令嬢と付き合う必要は無いよ。言っただろう?ヴィクトリアの好きにして良いんだ」

「それは判ってるわ。でも、嫌な事から逃げては駄目なのよ」

心配してくれるルシフェルに「私は侯爵夫人として、ルシフェルの役に立つんだから」そう誓言する

(ルシフェルの妻に相応しく、それが無理なら、せめて迷惑を掛けない様にしたい)

その言葉に「そうか」とルシフェルは嬉しそうに笑う


二人は軽食にと用意されたオードブルを口にしながら

「お父様はずっとゼノヴィッツ様と一緒だけど、仲が良いのかしら?」

ホルグヴィッツの夜会でも主催者のアシドとずっと一緒だった

ルシフェルは「さあ・・」と答えるが、二人が紳士クラブの幹部だと知っている

ヴィクトリアが嬉しそうにデザートのケーキを選んでいると「あ、あの。ヴィクトリア様・・・こんばんは」おずおずと三人の令嬢達が挨拶して来るが、今や令嬢達の間ではヴィクトリアに挨拶をしたらニッコリと笑い返してくれると噂になっている


その噂を真に受けた侯爵と伯爵の三人の令嬢が緊張しながら自己紹介をし、ヴィクトリアが噂通り笑顔で挨拶を返すので彼女達は嬉しさで大はしゃぎし、その様子を見ていた他の令嬢達も我先にとヴィクトリアに声を掛けて来る

ヴィクトリアは困惑しながらも彼女達にも笑顔で挨拶を返し

(困ったわ・・・ケーキを選んでいたのに、これじゃあ・・・・)

空のお皿を持ったままのヴィクトリアは、我先にと挨拶をして来る令嬢達の所為で(食べられない・・・)と嘆く

何故彼女達が自分にわざわざ挨拶をしてくれるのか判らず戸惑いながらも、侯爵や伯爵の令嬢達と話をする事になりヴィクトリアは一部始終を見ていたルシフェルにサロンに行って来ると伝える


サロンにはなんと女性の騎士二人が配置されていて一人はリザ・コウルガスト、もう一人は新米の騎士アイラ・ウェインだった

「リザ、久しぶりね」

以前護衛でお世話になった彼女に声を掛けるヴィクトリアに、リザも笑顔で「お久しぶりです、ヴィクトリア様」と頭を下げるのでアイラもそれに倣う

ヴィクトリアはそんなアイラにも優しく笑い掛け「ヴィクトリア・ティアノーズです。初めまして」と挨拶をしてくれ、アイラは侯爵令嬢が自分の様な下位の者にまで挨拶してくれた事に驚き「アイラ・ウェインです」緊張しながらもう一度頭を下げる


するとその名前に令嬢達がクスクス笑い出し

「もしかして平民?確か、噂で聞いたわ。女性騎士の募集を受けたら平民と同等に扱われて、貴族の志願者が怒って全員辞めてしまったって」

「当然よね?平民と同等なんて、幾ら子爵や男爵でも、可哀想」

若干事実は違うが、令嬢達は嘲けりの目をアイラに向ける

ヴィクトリアは「あら、爵位関係なく騎士になれたんですもの、凄いわ。頑張って下さいね」そう応援し

「サロンに騎士が居てくれれば凄く心強い、安心出来るわ」

「新たな条例の一環として、公爵と侯爵の夜会のみ在中する事になりました」

そうリザが答えると、ヴィクトリアは安心してサロンで過ごせると喜ぶ

今後オルテヴァールの侯爵以上の夜会では、サロンに女性騎士の存在が当たり前になる


ヴィクトリアが侯爵や伯爵の令嬢と楽しそうに話をしていると

「あら、ヴィクトリア。侯爵とは話をするけれど、公爵の私達とは話をしないのかしら?」

その声の主に、令嬢達が慌ててヴィクトリアから少し離れる

ヴィクトリアは声を掛けて来た公爵令嬢を(誰だろう?)そう思いながら

「いえ、そんな事はありません。皆、私に声を掛けて下さったから話をしているだけです」

そう答えると「私が誰だかは知らないのね?」公爵令嬢はフンッという感じでヴィクトリアを見据える


「・・・申し訳ありません。まだ、記憶が戻っていませんので」

ヴィクトリアがそう伝えると、その公爵令嬢は憤慨しながら

「貴方、雑誌は見ないの!?私は先月の月間プリティーに載ったのよ!!十万本も売れたんだから!!」

ヴィクトリアはその雑誌の存在は知っていたが、大掛かりな特集の時など(面白そう)興味を持った時しか読んでいない

「その・・読みはしますが、興味を持った時位しか見ませんから・・・」

「ユレリーナ・サロヴィッツ!!折角だから、貴方と話をしても良いと思って声を掛けたのよ」

偉そうにふんぞり返る彼女の後ろに居る取り巻きの侯爵令嬢達がヴィクトリアに申し訳無さそうに頭を下げるので、そろそろサロンから出ようと思っていたが彼女達の為にも少しだけならとユレリーナと話す事に


ユレリーナの話は自慢話ばかりで皆がうんざりしている中、ヴィクトリアだけが笑顔で聞いていたが「あの、それではそろそろ失礼します」令嬢達に一礼してサロンを出ようとすると

「ヴィクトリア。貴方、私の派閥に入れてあげても良くてよ?」

楽しそうに自分の話を聞いていたヴィクトリアに、ユレリーナは気を良くしてそう告げて来る

「ありがとうございます。ですが私は派閥での付き合いではなく、対等な友人として付き合っていきたいんです」

にっこりとそう断って出て行く


サロンから出て来たヴィクトリアは、相変わらずの周りの視線を浴びながらルシフェルを探す

(何処に居るのかしら?またお父様達と一緒に居るの?)

ランドルとシュルツの方を見るが姿が無い

(・・・もう帰りたいのだけれど、お父様の傍で待とうかしら?)

ルシフェルの姿が見つからず、不安を抱きながら周囲を見回すヴィクトリア


いつもは邪魔なルシフェルが常に傍に居るのに、今はヴィクトリアが一人で不安そうにキョロキョロと周りを見回しているのを見つけ、男性達がチャンスだと挙って話し掛けて来たが、その中に数名、悪女ヴィクトリアの恋人だった者も居る

「ヴィクトリア、一人なの?良かったら俺と踊ってくれないか?」「いや、俺と踊ってよ」「踊るのが嫌なら、話でもしよう?お酒でも飲みながら」「そうだな、それ位なら良いだろう?」

彼等は囲む様にヴィクトリアに詰め寄って来る


「えっ?あの・・・私は・・・」

常にルシフェルが傍に居てくれ護ってくれていたのでヴィクトリアはすっかり安心していたが、以前夜会で男達に囲まれた恐怖が甦り「あ、あの。私は・・・」怖がるヴィクトリアに、彼等は優しく笑いながら

「怖がらなくても何もしないよ?」「そうそう。条令でさ、目に余る行為は禁止って、ヴィクトリアだって知ってるだろう?無理強いはしないよ」「ヴィクトリア、本当に可愛くなったなあ」「俺はレスター・ヴォルヴィッツ。ヴィクトリア、俺達、恋人同士だったんだ」


レスターは公爵には珍しい日焼けした肌に、黒髪に金の瞳のかっこいい男性だ

彼の言葉にヴィクトリアは凍りつくが、レスターは気にせずにヴィクトリアの髪に触り「綺麗だな」その髪に口づけをすると、様子を窺っていた令嬢達がそのかっこよさから「きゃあっー」と歓声を上げる

ヴィクトリアはレスターの行為に驚いて「やめて下さい」と彼から離れ様とするが、レスターはヴィクトリアの手首を掴み

「確か、ヴィクトリアの手を握って処罰された伯爵が居たな」

その言葉にゾワッとしてヴィクトリアはレスターを見ると、彼は笑っている


「いいな・・・ヴィクトリアに触れられるなら、処罰されても構わない」

そのまま、手の甲に口付けをする

(なにを・・・)

顔を赤くするヴィクトリアに、周りは二人を見て「何だか怪しい・・・」噂し合っている

「俺の事を忘れてしまっても、思い出させてあげるから」

レスターはヴィクトリアの手をギュッと掴み離さないので、令嬢達はかっこいいレスターがヴィクトリアを口説いていると羨ましそうにキャアキャアとはしゃいでいる


「俺の婚約者に気安く触るな!!」

そこにルシフェルが怒りを露に、ヴィクトリアの手を掴んでいるレスターの腕を握り締め引き離そうとするので

「いった・・・痛いな。お前、本気で握り締めるな」

レスターはギュッと自分の腕を掴んで来るルシフェルに、ヴィクトリアの手を離すと

「手の甲にキスをしただけだろう?愛するヴィクトリアに敬意を示しての行為だ、何が問題だ!?」

レスターはルシフェルを睨みつけ「それとも、彼女に話し掛けるのも駄目なのか?お前、最低だな!?」そう言われ睨み返すルシフェル

レスターはヴィクトリアに「またな、ヴィクトリア。俺達は恋人同士なんだ、こいつが居ても俺は話し掛けるから」ルシフェルに「たかが伯爵の分際で生意気な!!」忌々しそうにそう吐き捨てて去って行く


ルシフェルはレスターに言われた言葉にズキンッと胸が痛むのを感じながらヴィクトリアの方を見て

「・・・ヴィクトリア、大丈夫か?」

(大丈夫じゃないのは俺の方だ)

ヴィクトリアは顔を赤くしながら去って行くレスターを見ているので、そんな婚約者にルシフェルは嫉妬と不安を抱く

「・・・ルシフェル、何処に居たの?」

探しても姿が見えないルシフェルに、ヴィクトリアは言い知れない不安を抱き婚約者の服を掴み泣きそうに尋ねる

ルシフェルはそんなヴィクトリアを抱き寄せ

「職場で親しくしている侯爵達と話をしていたんだ。そしたら騒がしくなったから見たら、あいつがヴィクトリアの髪にキスをしてたから慌てて飛んで来たんだ」


そう説明するルシフェルにヴィクトリアは「もう・・帰りたい」と訴える

ルシフェルも頷きランドルの所へ行こうとするので「踊らなくても良いの?」ヴィクトリアが尋ねるので、優しい笑顔を向け「疲れているだろう?」そのままランドルの所へと向う

ルシフェルはレスターに言われた『お前、最低だな』『伯爵の分際で』その言葉が頭から離れない

ヴィクトリアもまた、レスターが言った『俺達は恋人同士だった』という言葉に動揺する



ティアノーズ邸へと帰る馬車の中、ランドルがヴィクトリアに

「レスター・ヴォルヴィッツに言い寄られていたな?・・・何か思い出したか?」

彼が元恋人だと知っていてそう尋ねると、ヴィクトリアはルシフェルにしがみ付き「思い出す事は無かったですが、嫌でした・・・凄く」泣きそうに訴えるのでルシフェルは驚く

ヴィクトリアが男性達に言い寄られていたのをランドルも目撃していて、周囲の目が有るので無茶な事はしないだろうと思いながらも、相変わらず娘に群がる男達には辟易していた


ヴィクトリアは自分の髪に触れキスをする彼に嫌悪感を抱き、離れようとしても尚も自分の手を掴かんで手の甲にまでキスをされ

「あの人・・・私に触れられるなら、処罰されても構わないって、笑って言うんだもの」

ルシフェルの胸に顔を埋め「気持ち悪かったわ」と心底不愉快な表情をする

その言葉にランドルは(望み通りに処罰してやる)そう決心する


ルシフェルが助けに来てくれてホッと安心したのに、レスターはルシフェルにまで酷い事を言い、ヴィクトリアは怒りと嫌悪で顔を赤くして彼を見ていたのだと、それが判りルシフェルはヴィクトリアを抱きしめ心からホッとする

(もしかしてヴィクトリアがレスターに好意を持ったのではないか?)

そう思い不安を抱いていて、内心穏やかではなかったのだから



屋敷に戻り、ヴィクトリアは夜会での様々な出来事に疲れながら入浴を済ませると寝室に入る

夜会の時にだけ使用するもう一つの浴室(使用人用)でシャワーを浴びたルシフェルが既にベッドに座って待っていたので、ヴィクトリアは不安そうに彼の隣に座り

「・・・ヴォルヴィッツ様にされた事、怒ってる?」

そうに尋ねると、ルシフェルはジッと自分を見つめて来る婚約者に「ヴィクトリアには怒ってないよ。あいつに腹が立ってるだけ」ヴィクトリアの髪に触れて、キスまでしたレスターに

手の甲に口づけするのは敬意を表わす行為で構わないが、婚約者の居る女性に対して髪に触れ、ましてや口付ける行為は、女性にも相手の婚約者にも無礼以外無いのだから


「・・・ラストダンス、踊ってくれなかったから・・・怒ってるのかと思って」

それをずっと気にしていたヴィクトリアの目からポロッと涙が零れ、驚くルシフェルはヴィクトリアを抱きしめながら涙を指で拭う

「怒る訳ないだろう?ヴィクトリアは被害者だ、嫌な目に遭ったな」

そう優しく慰める彼にヴィクトリアはキスをして「ルシフェル・・・」甘える様に彼の背中に手を回し抱きつく

「珍しいな、ヴィクトリアから誘ってくるなんて」

嬉しそうに彼女をそのまま大事そうにベッドに寝かすルシフェルに

「私は、ルシフェルじゃなきゃ嫌だもの・・・他のヒトになんて、触られたくない・・・」

その言葉にルシフェルはヴィクトリアに覆い被さり「俺も、ヴィクトリアを絶対に誰にも渡さない」愛おしそうに見つめ優しくキスをする



後日談として、公爵子息のレスターに猥褻罪の処罰が下った事で貴族男性達は震える

「嘘だろう?公爵が処罰って・・・ヴィクトリアと話ただけだろう?」「ヴィクトリアを口説いただけでか?」「髪を触っただけで?えっ、髪にキスまでしたの?」「髪に触ってキスをして、手を握った?」「それを目撃した婚約者が激怒して、掴み合いの喧嘩?それで処罰されたの?」「相手はレスター公爵子息だそうだ。あいつ自分がモテるからって、令嬢を口説きまくってたもんなあ」「それって、ヴィクトリアはレスターに口説かれて嫌だったって事か?」「確か、レスターは悪女だった頃のヴィクトリアの恋人だっただろう・・・?」

レスター・ヴォルヴィッツ公爵子息は不当だと抗議したが、ランドルによって問答無用で処罰され、ヴィクトリアに対する新たな噂が流れる事になる

『ヴィクトリアに少しでも無礼を働けば、必ず重い処分が下る』と

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