祖母の話
短いですか投稿します。
えーと、今日は何を話そうか。
去年亡くなってしまった、祖母の話をしようと思う。
私の祖母は、とても「見える」人だった。
小さい頃、私がまだ人と「ソレ」の区別がつかず、上手く対処することができていなかった。
そんな私に色々と教えてくれたのが祖母だ。
私が居間で寝転がりテレビを見ていると、窓の方に歩いていき
「はいはい、ここはあなた達が来る所じゃないよ~」
と言い、外に塩をまく。
一緒に近所を散歩していると
「そこの川から北の方にある墓地に向けての一本道があるでしょ?
そこは霊道になっているから気を付けなさい」
と、教えてくれる。
いつも通る道に女性が立っていて、睨み付けてくると相談すれば
「そういう時は、目を見てはいけないし、話しかけられても無視しなさい。
道を変えると逆に着いてくるから、堂々としてれば大丈夫よ。」
と、教えてくれた。
何も分からなかった私が、今こうして普通に生活できているのも、祖母のおかげだ。
祖母が体験した不思議な話もたくさんあるが、それはまたいつか話そうと思う。
私の「非日常」を、分かると聞いてくれた祖母。
私の体験した、日常の中の非日常。
それを話すのは、祖母への感謝の気持ちも含まれているのかもしれない。
お盆の時期、少し思い出すこともあり書きました。
なんか手紙みたいになってしまいましたが……