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私、悪役令嬢おたすけ課 ~魔法少女は公務員です?!~  作者: ビオラン
番外編

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試験プロジェクト 11

「やりましたね、あかり様!」


 後日、私達はゼロバンに帰る準備をしながら、あかりと喜びを分かち合っていた。


 あれから、あかりとタケルとの婚約は無事解消された。婚約破棄をあかりが希望したところ、勿論タケル側に選択肢は無く、タケルの父によって受け入れられることに。その際に大々的に謝罪が行われた。


 タケルは今後の家の信頼を取り戻すべく、奔走することになるらしい。最近は厳しい教育も始まったためか、顔がやつれていた。


 麗奈はタケルと会うことを禁止され、今は謹慎中とのこと。街の中心で騒がれたためか、悪い噂が絶えず、麗奈本人と共に店の評判も見事に下がっている様子。結果、麗奈の家に関連する商売の収益も激減。倒産の危機とのことだ。


 そして、ついに平穏を取り戻したあかりだが……なんと、元々好きだった守とのお付き合いが後に決まった。

 あかりが勇気を振り絞り、守に告白した形だ。見事に両思いなのが分かり、私達は飛び上がって喜んだ。正式な婚約は世間体もあるため現在は保留だが、時期が来れば結婚するだろう。


「見事に希望通りの幸せを掴むことが出来ました。本当にありがとうございます」

 あかりは頬を赤く染めながら、嬉しそうにお礼を言った。


「本当に良かったです! あかりさんの演技力があってこそでしたよ」

「私も悪あがきしたかいがありました。……にしても、私が幸せになれる案をよく思いつかれましたね。確かに、第三者に浮気の現場を見せて、私を悲劇のヒロインにすることで全て上手くいきましたが……」

「偶然思いついたんです。上手くいって一安心ですが」

 私が少し照れくさそうに答えると、あかりはふふっと笑って「私には到底思いつかない案です。さすがですね」と褒めてくれた。


 すると私達の会話を聞いていた3人の後輩も、作業の手を止めて反応した。

「発想が面白いよね」

「多少奇天烈ですが、興味深い案を考えますね」

「せ、センスがあります」


 え? 何? めっちゃ褒めてくれるじゃん。珍しく肯定的な反応を示す後輩に驚きつつも、素直に少し嬉しくなった。

「褒めてくれるなんてありがとう3人とも!」


 良い後輩に恵まれているなぁと感動した私は、思わず手を広げた。

「皆んなも頑張ったね! ご褒美に皆んなを撫でてあげよう! さあおいで!」


 すると、後輩達はそんなに揃えなくてもよいだろうと言いたくなるくらい、一斉に怪訝な顔になった。


「うわあああ!こっちくんな!」

「調子に乗るとはこういうことですね」

「そういうところですよー」


 そして、逃げるように、急に帰還準備を慌ただしく始めた。


 いや、ツンデレかよ。

「君たち本当に可愛くないなぁ!!」



◇◇◇

 

 後輩達を先に帰した私は、あかりに別れの挨拶をして、ついにこの世界からゼロバンに帰ることになった。


「それではあかり様、守さんと末永く幸せになってくださいね」

「本当にありがとうございました。あなた方のことは忘れません。私、今後はエミリーさんのように諦めず努力いたします」

「きっとあかり様なら上手くいきます。では、私はこれで……」



 あかりと別れた後、しばらく私は高台であかりの様子を見ていた。


 あかりと守が仲睦まじく歩いている。時折見せる守の優しさに、まるで物語の王子様のようだななんて思いながら、2人の幸せそうな姿を見守った。


 きっと、守ならあかりを大切にしてくれるだろう。


 ……羨ましいぜこのやろう!



「あーあ、私にも王子みたいな人来ないかなぁ……」


 ふと、そう呟いた時だった。


「俺じゃいけないのか?」

 突然声がした。

 驚いて振り返るとそこには、迎えに来たであろうタロウが、ふてくされつつ背後に立っていた。


試験プロジェクト編完結です!

配信に気付いて読んで下さった皆様、ありがとうございました!

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