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咲也・此花STEPS!! 4~もと・訳ありフリーターの俺が花いっぱいの国でにゃんこな王様になるまで~  作者: 日向 るきあ
STEP6.サクレア

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STEP6-4B 『神王サクレアの日記』より抜粋

2019/07/22

ご指摘ありがとうございます!

日付表記をいれてみました。

ユキマイ暦元年 一月一日

 今日は即位式だ。

 よその国からもいっぱい人が来てくれるから、お庭に祭壇を作った。

 ぼくはすごい服と冠、まるで王様みたい!

 サクスは新品の騎士の服。ルナは、仕立て直した巫女の服。

 おかあさんの晴れ着はお花みたい。

 おとうさんも、いつもは着ないぱりっとした服で、かっこいい!

 決めておいたとおり、演説が終わったら、えいやーってした。

 スノーフレークスがいっぱい咲いて、わたげを飛ばして、みんな大盛りあがり!

 みんなで歌って踊って、ごはんをたべて、とってもとっても楽しかった!


ユキマイ暦元年 三月五日

 ご本ができたー!

 おとうさんが見てくれて、これならいける! っていってくれた。

 ユキマイの山を降りたところにある、イメイの人が、ご本を増やして、みんなに売ってくれるって!

 これは絶対にすごいことになる! ってすっごい喜んでくれていた。

 うーん、うれしいなー!

 お仕事しながら、がんばってよかった!!


ユキマイ暦元年 六月二十日

 ぼくのご本がすっごいことになったみたい!!

 イメイだけじゃなく、世界中でみんなが読んでくれてるんだって!!

 うそみたい!!

 一緒に勉強したいって、世界中から学者さんや学生さんが来てくれるようになった。

 みんなで勉強すると、もっと楽しい!

 ユキマイに移住してくれる人も、どんどん増えてる。

 どんどんにぎやかになって、毎日楽しい。

 王様って、すてきなおしごとだ。

 人間になれて、王様になれて、ほんとにほんとに、よかった!!


ユキマイ暦元年 十一月三日

 あちこちの国から国費留学生が来ていたけれど、イメイ王国からは来ていなかった。

 理由は、王都でおきていた疑獄事件。

 これにひと段落ついたので、イメイからも留学生が来てくれることになった。

 なんと、それまでイメイでは差別されていた、夜族の出身だった。

 つまりそんなのを跳ね返して、国費留学生になったすごい子だ。

『アズール』くんって、名前もとってもきれいだし、会うのが今からすっごく楽しみ!


ユキマイ暦二年 三月十日

 アズールくん……るーちゃんはすっごく、かっこよかった。

 すらっと背が高くって、顔も大人っぽくて……

 いちばんかっこいいのは、目。右が赤くて、左が黒い。

 それにるーちゃんは面白くってやさしくって、ぼくにいろんなものを見せてくれる。

 初めてみるお花、かわいい水鳥の親子。きれいな小石もみつけてくれた。

 イメイのおいしいお菓子もごちそうしてくれたし、ふたりのときはやさしくなでてくれる。

 るーちゃんは、とってもいいこだ。

 ぼくは、ユキマイは夜族を差別なんかしないから、おともだちもみんな呼んで、ずっとずっと、ここにいればいいのに。


ユキマイ暦二年 五月十二日?

 大変なことになったみたい。

 ぜんぜん覚えてないんだけど、ぼくは死んじゃったんだって……

 気がついたら、城の前にいて、るーちゃんが泣いてて、知らない人たちがシィやサクスにおさえられてて……

 グライスさんて人がぼくを刺したんだ、っていってたけど、ぜんぜん、おぼえてない。

 たしかに刃物は落ちてたけど、ぼくは怪我もしていない。

 だから、いいよ、ぼくは大丈夫だし、怒らないから、おうちに帰って大丈夫だよ、と言ったら、グライスさんたちは泣き出してしまった。

 あなたさまに、我々の命をささげます! って、すっごくお辞儀された。

 よくわかんないけど、それなら、ユキマイで一緒に暮らせばいいよね!


ユキマイ暦二年 五月十三日

 知らない人の前にホイホイ出て行って、と、サクスにすっごく怒られた。ぼく何にも覚えてないのに……。

 るーちゃんが代わりに謝ってくれた。

 被差別民のぼくが来てしまったから悪いんです。本当にすみません。って。

 もちろんみんな、そんなことないって言った。

 ぼくも全力でそういった。

 そしたら、やっと笑ってくれた。

 優しすぎるるーちゃん。可哀想なるーちゃん。

 ぼくはこの子を、守ってあげなきゃいけない。


ユキマイ暦二年 六月二日

 みんながいなくなった……

 おとうさんもおかあさんも、サクスもルナも、シィもイサもみんないない!!

 いつもひとさがしをしてくれるラーくんも、それに瑞穂ちゃんもいなくなってた。

 るーちゃんが言うには、イメイの王がそうしたんだろうって。

 僕が案内するから、取り返しに行こうって、そう言ってくれた。

 ぼくのために怒ってくれるのは、味方になってくれるのは、ありがたいしうれしい。

 でもそんなことをしたら、るーちゃんはもうイメイに戻れなくなる……

 るーちゃんは、そんなのかまわないって言ってくれた。

 僕の王さまは、サクちんだけだよって。

 でも、ぼくは知ってる。イメイには、るーちゃんの大事なおともだちがいる。

 ぜったい、なんとかしてあげなくちゃ!


ユキマイ暦二年 六月三日

 イメイ王はなにも知らなかった。

 別の国の者が、王の手のものを装ったらしい。

 ぼくは偉い神王さまのまね。るーちゃんは悪い子のまねしてどーんといったんだけど、ちょっと、やりすぎてしまったかも……?

 でも、このことで、王もいろいろ反省してくれたらしい。

 神の怒りを買うとは、今までのやり方はほんとうに間違っていたのだと。

 夜族への差別をなくし、国内の貧しい人たちのことももっと助けてくれるそうだ。

 ぼくはそんなつもりできたんじゃなかったんだけど、結果としてはよかった。


ユキマイ暦二年 六月四日

 イメイ王にはるーちゃんがついていてあげることになった。

 るーちゃんのおともだちのナナキくんに、手伝ってもらって。

 ナナキくんは、これまでの貧民救済活動が評価されて、福祉大臣になったんだって。

 優しいナナキくんが大臣になれたから、イメイは、これからどんどんよくなるって。

 よかった。

 イメイのことも、るーちゃんのことも。

 ぼくも、がんばらなくちゃいけない。

 まずはユキマイに戻って、たまってしまったお仕事を片付けなくちゃ。

 側近として働いてくれたみんながいないのは、いろいろな意味できつい。

 まずはしごと、他の人にも正式にお願いしなくちゃ……。

 るーちゃんの機転で、お仕事のできる人を何人か貸してもらえた。

 ほんとうにありがとう、るーちゃん。

 ぼくが守ってあげるつもりだったのに、すっかりお世話になっちゃった。

 離れるのはさびしいけど、また、あえるよね。

 それまでお互い、がんばろうね!

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