004 四天王
――【実況】我らが勇者、ダンジョン1001層を進撃中【異変ガチで怖い】
1215 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:05.44 ID:Gm0j4RtX
なんかさっきから映像にノイズ混ざってんの俺だけ?
カメラのレンズじゃなくて、背景そのものがヒビ入ってる感じ
1216 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:08.12 ID:2vN7wkNl
↑わかる、配信の壁紙にクラック入ってるみたいに見える
なんだこれエフェクト?
1217 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:11.77 ID:bh3wE6t9
女の声聞こえなかった?
誰か笑ってなかったか???
1218 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:14.50 ID:9JmHqRLo
やべぇ鳥肌立った
主人公以外の声って10年見てきて初めてなんだけど
1219 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:16.33 ID:Yk3as2pC
演出だろ!?新ギミックだろ!?
頼むからそうって言ってくれ
1220 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:20.17 ID:z5XuvFjs
今女が「お気に入り」とか言ってなかったか......?
俺らに話しかけてんの???
1221 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:23.99 ID:o2mT0nJw
いやマジで洒落にならん
画面越しに見てるだけなのに心臓締め付けられてる感覚あるんだが
1222 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:27.87 ID:L7WmXsA4
俺も。呼吸しづらい。配信でこんなこと起こるか?
1223 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:32.55 ID:Km1xOYeZ
おいwwwスレ落ちたwwwwwww
さっきまで並走してた考察スレごと消えてんだけど???
1224 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:36.01 ID:3pHqYyPl
え、板の不具合じゃないの?
アクセスできねえぞ
1225 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:40.21 ID:qKpN6vZ2
いやいやいや待て、まとめサイトの魚拓まで消えてるんだが
掲示板のスレが痕跡ごと消えるなんてありえんだろ
1226 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:44.55 ID:k4mDbHTo
怖すぎる......
今この瞬間に何か「削除」されたみたいな感覚あるわ
1227 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:48.73 ID:nhfBEd98
おい主人公戻ってきたっぽいぞ!?
夢終わった??
1228 :名無しの視聴者 :2025/10/01(水) 18:22:51.66 ID:d3ZcLrYa
頼むから無事でいてくれ...
マジで怖い
...
......
.........
――縲占ュー隲悶?大慍荳贋サ句?險育判繧ケ繝ャ縲宣?イ陦檎憾豕√?
666 :名無しの同胞 :2025/10/01(水) 18:22:10.66 ID:???
“彼女”が動いたの、見たか?
あの形態は久しく取っていなかったはずだが。
667 :名無しの同胞 :2025/10/01(水) 18:22:14.03 ID:???
見た。
我々の種が用意した「記録の穴」を使って、直に地上へ夢を流している。
計画とは違うが......遊戯の域を越えつつある。
668 :名無しの同胞 :2025/10/01(水) 18:22:18.79 ID:???
遊戯?
笑わせるな、あれは手招きだ。
「門」の外にあるものを、今まさに呼び込みつつある。
669 :名無しの同胞 :2025/10/01(水) 18:22:22.41 ID:???
我らが選んだ「器」にまで手を出すのは余計だ。
彼はまだ眠っていなければならなかった。
670 :名無しの同胞 :2025/10/01(水) 18:22:25.90 ID:???
名を呼ぶな。
“彼女”は名で縛れない存在だ。
この世界に現れるたび別の顔を持つ。
だが今回の仮面は......妙に懐かしい。
671 :名無しの同胞 :2025/10/01(水) 18:22:30.11 ID:???
懐かしい?
お前も感じたか。
あれは古い夢の匂い、外の混沌の気配。
672 :名無しの同胞 :2025/10/01(水) 18:22:34.27 ID:???
ニャ......まで言うな。
音節すら危うい。
673 :名無しの同胞 :2025/10/01(水) 18:22:38.77 ID:???
しかし事実として、我らの「地上進出」は加速した。
このまま利用するか、それとも止めるか、決断の時だ。
674 :名無しの同胞 :2025/10/01(水) 18:22:43.59 ID:???
止められると思うか?
混沌が望むのは遊戯であり、破壊であり、祭りだ。
我らの秩序など塵のようなものだ。
675 :名無しの同胞 :2025/10/01(水) 18:22:47.96 ID:???
......やはり、また見ているな。
ここもそろそろ閉じるべきだ。
676 :名無しの同胞 :2025/10/01(水) 18:22:50.15 ID:???
閉じても意味はない。
“彼女”はすでにこの書き込みを嗅いでいる。
我らが気づいたことも、愉しんでいる。
...
......
.........
【このスレッドは存在しません】
――――――――――――
次視界が開けた時、それは戦闘前だった。
荒野に僕と、そして絵にかくような角の生えた魔族が一人。
僕の体は沿った片刃の剣――刀を腰に構え、相手を見つめている。
「ふん、人間なんぞに我を倒せるとでも思っているのか?」
どこかあきれたような声を出しつつ、魔族も構える。
――相手の名は、憤怒の断罪者 バルグラム・スカー。
四天王の一人で、七大罪――【憤怒】の異名を持っている。
その名が示す通り、怒りを力に変える力を持っていて、たぶん僕がダンジョンで戦ってきた魔物、そしてボスよりも格段に強い。
「その脆弱な肉体で我に挑もうとした不敬、万死に値する」
与えられた記憶によると、どうやらこのバルグラムは「裁き」というものを重要視するようで。
どうやら僕はこの肉体で挑むことを怒られたのだとか。
ふざけてるとしか思えないよね。何人も人を...生物を殺しているのにそれでも自身が「裁く」権利を持っていると勘違いしているその頭脳が。
実際に見たわけではない。ただ、記憶として与えられただけだけど、どうやら僕のこの体の主が仲良くなった人もこのバルグラムに殺されたという情報があるからか...とても、腹が立った。
やっちゃえよ、僕の体さん。僕は自分で動くことができないけど、これくらいの敵に負けるほど弱くはないんだろ?
僕が内心にやりと笑うと同時に、この体の主人もにやりと笑う。
「我がその罪を裁いてやろうぞ――」
バルグラムが、腰を低く落とす。
――来るっ!
「僕の名前はクラヴィス。いざ尋常に、参らせていただくよ...ッ!」
そう叫んだ瞬間、僕らの戦いの火ぶたが切られた。
...
......
.........
「ハァッ!」
刀と腕がぶつかる瞬間、刀に魔力を纏わせる。
――憤怒を力に変えるバルグラムとの戦いは、それはもう熾烈を極めた。
僕が使う獲物は主に刀だけど、そのせいでバルグラムとの相性がわるっちゃあありゃしない。
今みたいに刀に魔力を纏わせ、切れ味と強度を上げたところで――
「そんなのは効かぬ...ッ!」
――こうやって、その固有能力を使い体の硬度を強化され、刃が入ることすらない。
なんとか傷をつければそこからジリジリとダメージを与えられるものの、その傷すらつけられないのが現状なのだ。
...どうしようかねぇ。
別に、僕が戦っているわけではないけれど対抗策を考えてみる。
今から拳での戦いに切り替える? 一応、この世界にも”発頸”のような力を爆発させ相手内部に力を浸透させるような技はあるようで。体の主人君ももちろんその技を使うことができる。
だけど、それでダメージが与えられなかった場合獲物を手放してしまっただけになる。これだと、リスクが大きいよねぇ...
――しかし、そんな考えもつかの間。
主人くんは、迷わず刀をその場に落とした。
「刀が効かないなら拳で...ッ!」
獰猛に笑い、拳を打ち合わせる。
その様子を見たバルグラムは僕との戦闘で初めて笑い――第二ラウンドが開始した。
あとがき――――
次話、戦闘描写入ります
まだあまり書いたことがないため、結構つたない文章になっております
それでも良い方は明日の更新もご覧ください
あとついでに星ください()




