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LOVERSコード2ignite―北海道警研修編―  作者: 蒼貴みかげ


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49/62

code08 凍結②

 階段まではすぐだった。

 

 上を見ると。

 外国人が数人、降りてきていた。

 1班のメンバーが抑えにかかっている。

 

「来るぞ」


 すり抜けた1人が、階段踊り場に。

 つまり、すぐ頭上に迫ってきていた。


「待て、この‼」


 堀口がニット帽の外国人に手を伸ばす。

 

 ニット帽は工具をたくさん抱えていた。

 追い込まれ堀口とこちらを交互に見て。

 

 己の状況を見たか、取り乱して叫び。

 堀口の手がかかった瞬間。


「わーーっ!!」


 こともあろうに。

 抱えていた工具を、すべて投げ出した。

 階段外めがけて。

 

 真下にいるのは、我々。

 自分と高桐警部だった。

 なにを考える時間もなかった。


 気づいたら――。

 積もっていた地面の雪が顔に当たって。


 高桐警部が、おおい被さるように、

 自分の上に乗っていた。


「大丈夫か」


 すぐ耳元で言って、起き上がっている。

 こちらもすぐに起き上がった。

 粉雪の上に座り込んで、向き合った。


「悪い。とっさに押しすぎて、すべった」

「いえ、こちらこそ……大丈夫ですか」


 右肩を手で押さえていたので、訊いた。

 平然と答える。


「ちょっと打った。大したことない」


 地面はアスファルトだ。

 すべったって……。


「すみません」

「だから大したことないって。立樹のせいじゃないだろ」

「でも」

「あんなの誰が予測できるんだ。投げないだろ、ふつう」


 笑うので、つられて笑ってしまった。


「そうですね」

「そっちは怪我、ないんだな?」

「はい。ありがとうございました」


 言いながら、2人で立ち上がった。

 

 検挙されて行く外国人と。

 取り囲む捜査員たちを見送る。


「じゃあ行こう」


 警察車両の方へ歩き出す。

 

 その一部始終を。

 堀口が見ていたと知ったのは、

 後日のことだった。

『LOVERSコード』および関連作品に掲載されている文章・画像・動画・ロゴ・キャラクター・設定等の権利は、作者・蒼貴みかげに帰属します。

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