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LOVERSコード2ignite―北海道警研修編―  作者: 蒼貴みかげ


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35/56

code06 配属⑨

 そこで高桐警部は。

 なぜか少し間をおいて、言った。


「東大のキャンパス見学とかって、

行ったりした?」


「……え?」


 なんの話だろうかと思った。


「高校の夏にあるだろ?

あれで東大、見に行ったりしたかなと思って」


「ああ……」


 そういえば、と思い出していた。

 友達の安永に連れられて、暑い中。

 あの広いキャンパスをまわった、たしかに。


「行きました。友達の付き添いで」


「そうか……その時さ」


「はい」


「自販機の横で休憩してなかった? 法学部棟で」


 ――自販機?

 掲示板のあった、あの?


「してました。暑かったから、紅茶? 買って」


「喫煙しに来たやつがいたと思うよ。ひとり」


「いました……ね……」


 飲み物を取り出す人と目が合って――。


「奥に座っただろ? 立樹の前、通りすぎて」


「え……」


 まさか――。


「え、高桐さんですか? あの……」


「たぶん、そう」


 驚きすぎて、声にならなかった。


「……そんなことあるんですね」


「俺も思った。最初は気づかなかったけどな」


 嘘だろって事、世の中には、たしかに。


 そのあとも他愛のない話をして。

 2時間ほどの帰り道を一緒に過ごした。

 緊張は、別の意味に換装されて――。

『LOVERSコード』および関連作品に掲載されている文章・画像・動画・ロゴ・キャラクター・設定等の権利は、作者・蒼貴みかげに帰属します。

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