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第25章:大会の優勝候補

アレン、レッド、ブルーが再び森へ入ると、すぐにランク4の獣を見つけた。


大きな体に鋭い爪、厚い皮膚を持つ怪物。


アレンは腕を組み、静かに言った。

――行け。


レッドとブルーが前へ進む。

獣が先に襲いかかった。


だが何かが違った。

二人はまるで一つの存在のように動いていた。


レッドが攻撃し、ブルーが背を守る。

ブルーが風で獣を押し、レッドが剣で斬る。


言葉はなくとも、互いに通じ合っていた。


戦いは長く続かなかった。

連携の一撃で獣は倒れ、死んだ。


アレンはうなずいた。

――よし。


そして二人の気配を感じ取った。

――もうランク4だな。


兄弟は笑みを浮かべた。

成長していたのだ。


アレンはさらに分析した。

――二人で戦えば…ランク5の獣も倒せるだろう。


兄弟は驚いたが、同時に強く励まされた。


日々は続き、訓練は止まらなかった。

アレンは今やランク7、ランク8の獣を狩っていた。

金のためではない。

新しい刀を極めるためだ。


その刀は軽く、速く、技に完璧に適していた。

日ごとに剣技は研ぎ澄まされ、

火の章の制御も向上していった。


そしてついにその日が来た。

ルンセラの大大会。


街は戦士たちで溢れていた。

傭兵。

剣士。

魔導師。

各地から集まった冒険者。

エルフの姿もあった。


アレンは準備を整えた。

市場で新しい剣士の衣を買い、

擦り切れた目隠しも新しくした。


そして登録所へ向かった。

建物は戦士たちでいっぱいだった。


順番が来ると、アレンは問題なく登録を済ませた。


係員が説明した。

――大会は数日続く。

――毎日一人の相手と戦う。

――勝てば進み、負ければ脱落。


そして重要なことを付け加えた。

――殺すことは禁止。

――それ以外は…すべて許される。


アレンはただうなずいた。


登録を終えると、周囲の話を聞いた。

戦士たちは皆、同じことを語っていた。

――誰が大会を制するのか。


ある男が囁いた。

――今年は怪物のような戦士が多い。

――だが五人の候補が明らかだ。


ダリウス「雷の槍」

速度で知られる戦士。

その槍は鎧を紙のように貫くと言われる。

ランク9。


カイゼン「鉄の虎」

残虐な格闘家。

体術の達人。

多くの傭兵を打ち倒した。

ランク9。


アーヴァク「山断ち」

巨躯の剣士。

その力は伝説的で、岩をも断つと言われる。

ランク8。


リュウゼン・カエロン「幻風」

その名を聞いた瞬間、アレンは思い出した。

かつて村の大会で戦った青年。

あの戦いはリュウゼンの勝利に終わった。

今や名を馳せ、動きは消えるほど速いと噂される。

ランク8。


ヴァレリア「血剣」

唯一の女性候補。

恐れられる剣士。

戦うたび剣は血に染まる。

残虐な戦い方で知られる。

ランク9。


人々はさらに語った。

――今年の大会は怪物揃いだ。

――優勝候補はランク8か9ばかり。

――誰が勝ってもおかしくない。

――狂気の大会になる。


その間、アレンは静かにしていた。

誰も彼に注目しなかった。

ただ白髪で目隠しをした若い剣士にしか見えなかった。


だが誰も知らなかった。

その青年こそが――

隊長級の魔族を討ち、

森を二つに裂いた者だった。


大会は――

始まろうとしていた。

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