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第3話 現代化学という錬金術

「ぐむぅぅ……」


 体中が痛みできしむ。

 体は痛いのだが……布団の触り心地は、最高だ!

 現在進行形で惰眠をむさぼっている中、「ガチャリ」とドアが開き、誰かが部屋に入ってくる……。


「お兄ちゃん! 朝ゴハンよー!」


 ミイティアか……。

 俺はグニグニと布団の中で体を動かし、「あと10分……」と寝言のように伝える。

 とにかく眠いのだ。


「じゅっぷん? 何を言ってるか分からないけど……。起きなさーい! お兄ちゃーーん!」


 ミイティアは布団を強引に剥ぎ取る。

 その勢いで、布団とごと床に落ちてしまった。

 追い打ちを掛けるように、ミイティアにユサユサと大きく揺さぶられる。


「起きなさーい!」

「痛い! 痛いよ! ミイティアもっと優しくしてよ」

「お兄ちゃんは強い人でしょ!? このくらいで変なこと言わない! とにかく朝ゴハンよ!」


 俺は目をこすりながら、ゆっくり体を起こす。

 窓を開け外を見ると――

 日は昇っており、小川のせせらぎがキラキラと光っている。

 そよ風から、ほのかに初夏の匂いも感じ取れる。

 今日もいい天気になりそうだ。


「ねえ、行きましょ!」


 そう言うと、ミイティアは裾を引っ張って部屋を連れ出す。

 


 ◇



 1階に降りると、いい匂いが充満していた。

 出掛ける準備をしたダエルさんも席に付いていた。

 奥では、忙しそうにリーアさんとメルディが動きまわっている。


「おう、おはよう! 昨日は随分暴れ回ったそうじゃないか?」

「おはようございます、ダエルさん。暴れった……って程でもないんですけどねぇ」

「フッハッハッハ! いいじゃねえか! 子供ってぇのは、それくらい元気があった方がいい!」


 変にとがめられるのも嫌だが、肯定されるのもなぁ……。


「お父さん! 私もお兄ちゃんみたいに『暴れ回れ』ってことなの!?」


 若干怒り気味のミイティアが、プンスカ反論する。


「すまんすまん。ミイティアはいいんだよ。男同士だから、やれるってもんだ。気にしなくていいんだぞ」


 ふぅ……。

 「ミイティアも喧嘩していいぞ」なんて言う、変わり者じゃなくて本当に良かった。

 ダエルさんは気にしてないようだけど、ガルアのご両親は心配してたかもしれない。

 謝りに行くつもりだが……ダエルさんには一応説明しておこう。


「ダエルさん。今日、喧嘩した相手のご両親に謝りにいこうと思っています」

「ふむ……。それはいいと思うが……一体誰とやり合ったんだ?」

「ガルアという金髪の青年です」

「フ、フッハッハッハッハ! お前アイツとやって勝ったのか!?」

「……いえ。引き分けですね。勝負に勝って試合で負けた。って感じでしょうか?」

「ハッハッハッハッハ! そうかそうか! そいつはすごいな! ガルアは大人でも手がつけられない奴だからな! アイツと互角とは……。フッハッハッハッハ!」


 ダエルさんは、しばらく笑い続けていた。




 再びダエルさんが聞いてくる。


「おう! 引き分けって言ったが……手は抜いたんだろ?」


 なぜ分かる?

 親子揃ってエスパーなのか?

 ――いやいや、ここは異世界だ。そういう能力を持ってても変じゃない。

 でも……よく分かるなぁ。


「全力でしたよ? 見てくださいよ、この顔。しっかりいい男になってるでしょ?」

「……そうかぁ? 左上の傷と両腕のあざ以外は……大したことなさそうだがな?」


 鏡がないから何とも言えないが、言われてみれば……そんな気もする。

 急所を避けるために腕の外側で攻撃を受けてたし、頭はしっかりガードしていた。

 それでも、結構攻撃は喰らってたはずだ。

 最後には体力が尽きてたし、余裕があったと言える状況ではなかった。

 昨日、メルディに用意して貰った薬が効いたのかな?


「まぁいい。ガルアの父親のアンバーには話しておく。今日は仕事の話で用事があるからな」


 そう言うと、ダエルさんは大きなパンをガツガツ食べ始めた。

 俺も食うとするか。


 昨日は、昼食と夕食を食べられなかったからな。お腹ペコペコだよ。

 スープを口に運ぶ。

 う~ん、おいしい! 幸せだあああ!!


 食べながら、昨日の状況を分析する。


 相打ちではあったが、全体的には俺が押していたと思う。

 最初の抑え込みの連携も、本来なら右手で打撃を入れたりする。

 絞め技も、手を抜かなければ瞬殺だったはずだ。


 殴り合いになって、後半辺りでは体に力が入らなかった。

 やはり、体力不足か……。

 ジイちゃんの言葉を思い出す……


「――止め!! 雅之、何だその腐抜けた突きは!?」

「でもジイちゃん。これ以上強くやるとケガするよ」

「武術とは命を奪うすべだ! 一瞬の気の緩み。すなわち、己の死を意味する!」

「でも、殺すとか犯罪だよ?」

「言いたいことは分かる。だがそれが――武術だ! 命を奪えば一人前というわけではない。逆に命を取らずとも一人前とも言えない。そこを見極め瞬時に相手を制す。それが武術だ!」

「むずかしくて分からないよぉ……」

「ほっほっほっほ。雅之はまだまだ甘ちゃんだのお……」


 そんな時期があったなぁ……。

 結局その後、しばらく兄弟子たちにボコられまくってたんだが……。


 そんなことを思い出しながら、当面の目標を設定する。

 1.体力づくりを徹底する。

 2.情報収集を継続する。

 3.ミイティアの授業用に黒板やノートを用意する。

 4.ガルアに手を抜いていたことを謝る。


 ざっと、こんなもんか。

 「よし!」 と気合を入れ、スープとパンを頬張る。

 思い出したように呟く。


「お風呂作りたいな……」


 この世界でのお風呂は、比較的裕福な家にしかないらしい。

 一般家庭では、大抵水浴びで済ましている。

 生活で使う水汲みも大変なので、湯船となると更に大変になるからだ。


 あと、できれば石鹸も欲しい。

 作ってみるか!


「あの……ダエルさん」

「ん? なんだ?」

「石鹸を作りたいのですが、ここに重曹……いや、炭酸ってありますか?」

「ジュウソウ? タンサン? 何だそれは?」

「炭酸っていうのは、お酒とかに入っている「シュワシュワ~」って気泡が出ている水です。できれば、それの原材料が欲しいんですよ」

「んー……ああ! エールのことだな? それなら、行商に来る奴にでも頼んでみるか」


 俺が欲しいのは重曹だ。

 仮に、炭酸が重曹とクエン酸を混ぜて作った物だったらすごく助かる。


 もし重曹も無かったら、岩塩はあるから化学反応で作れなくもない。

 ただ、塩からの抽出となると……結構手間な作業なんだよなぁ。

 なので、できれば買いたい。


 思い出したかのように、ダエルさんが問い正してくる。


「おいマサユキ! 石鹸って、泡の出る黒い塊だよな? あんな高価な物をか!?」


 黒い塊?

 高価?


「黒い? ……作るのは難しくはないですよ。それより、材料が手に入るかが問題です。それに費用も気になります」

「お前スゲーな! 値段は分からんが……行商人に掛け合ってみるとしよう!」

「と、とりあえず。炭酸が人工的に作られた物なのか? 天然の物なのか? それが分かるだけでもいいです」

「分かった!」

「あと、石灰せっかいってありますか?」

「セッカイ? なんだそれは?」


 ダエルさんは、専門用語の知識がないのかな?

 ちょっと面倒だけど、説明を詳しくした方がいいな。


「石灰というのは、貝殻やサンゴに含まれる物質です。

 鉱山で採掘される白い石にも含まれています。

 金属加工やガラス細工でも使われます。固めて文字を書く道具にもしたりします。

 別名でイシバイとか、生石灰せいせっかい消石灰しょうせっかいとも言います」

「金属加工やガラス細工……イシバイか……。それなら工房の奴らが持っているかもな?」


 おおっ! これは希望が持てる!


「あとは、料理で使い終わった廃油。新品でなくて大丈夫です。使い終わった菜種油とかはありませんか?」

「おーい! リーアー!」


 リーアさんが「はーい」と言って、奥から出てきた。


「リーア。料理で使い終わった油ってあるか?」

「ええ……ありますけど? 何に使うの?」

「なんでもマサユキが『石鹸』を作るのに使うそうだ」

「んまあ!」


 リーアさんは絶句している。

 この世界での石鹸の価値は分からない。そんなに高価な物なのか?


「リーアさん。単なる好奇心での実験です。うまくいくかは分かりません。……やってみてもいいですか? もちろん、お金が掛かるならやめますけど」

「……いいえ! やる気があるならやってみなさい! お前さんも頼むよ!」

「ああ!」

「ダエルさん。原材料の値段が分かって作っても大丈夫そうなら、これくらいの石製の入れ物か、金属製の入れ物って用意できますか?」


 手を使って、身ぶり手ぶりで大きさを伝える。


「そう言った物なら……納屋にあるかもな? あとで探してみるとしよう」

「俺も手伝いますよ。お願いしてばかりだと気が引けるので」

「まーた、みみっちいことを言いやがる! まぁいい! エールの……泡の元とイシバイは任せろ!」


 よし! これは行けそうだな!

 あとは、原材料価格次第だ。


「ダエルさん。別件なのですが……」


 不思議な顔をして身構えられた。

 そうだよね。

 石鹸を作ると言い出した上に更に何か言おうってなら、普通は身構えるよね。


「お風呂を作りたいと思っています」

「オフロ? とは何だ?」

「水貯めをお湯にしたようなものです。湯に体を浸けて温まる道具です。体の芯まで温まって気持ちいいですよ」

「ほぉぉ、湯船か!」


 湯船って単語はあるのか。


「はい! こっちは自分で作ってみるので、場所を提供して貰いたいってだけです」


 ダエルさんより先に、リーアさんが反応した。


「まあ! それはすごいじゃないの! 石鹸に湯船なんて……まるで夢のようだわ~」

「リーアさん。まだ出来ると決まったわけじゃありませんよ。

 石鹸は材料が揃わないとできませんし、作れるかすら分かりません。

 湯船も結構手間取りそうですからね。あんまり期待しないでください」

「それでもいいわ。いえ! やりなさい! いいわね!?」


 リーアさんの目が怖い。

 ものすごく期待しているのだろう。


「そしたら、着替える場所とか洗濯場も欲しいわね~。それに――」


 やや興奮気味に、リーアさんが色々注文を付けてくる。


「リーアさん落ちついてください。その注文は完成させてから。ということにしてください」

「……分かったわ」


 リーアさんはちょっと残念そうにしながらも、湯船の完成が待ち遠しそうだ。

 横からブー垂れた声が聞こえる。


「ねえお兄ちゃん! また私のこと放ったらかしよね? ねえねえ、私にも何か作ってよ!」


 顔を引きつるばかりである。

 なんだかんだ言っても、今日は真っ先にやることがある。

 ガルアの両親に詫びを入れに行くことだ。

 ミイティアがガルアの家を知っているとのことで、一緒にガルアの家に向かうことになった。



 ◇



 ガルアの家は平屋の一軒家だった。

 煙突からは煙が立ち昇っている。

 まだ朝食の最中なのかもしれない。


 戸を「トントン!」 と叩く。

 「キィ」っという音を立てドアが開くと、女性が出てきた。


「こんにちわ。ダエルさんの所にお世話になってる、マサユキと言います」

「まあ、あなたがマサユキね! 話はリーアさんから聞いてるわよ。とっても優秀だとか?」

「やめてください! 俺はそんなに優秀じゃないです」


 何をしに来たかを思い出し、背筋を伸ばす。


「いえ、今日はお詫びを伝えに来ました」


 女性は不思議そうな顔をしている。


「先日、ガルアくんを殴って怪我させたのは俺です。申し訳ありませんでした」


 やっぱり女性は、不思議そうな顔をする。


「フフフフ。あんなのは怪我の内に入らないわよぉ」

「はぁ」

「いいのよ! うちの子は我ままで暴れん坊だから、いい薬になって良かったわ。もっとやってもいいわよ!」


 ず、随分過激な人だ……。

 ガルアを「うちの子」と言うから、ガルアのお母さんなのかな?

 奥から大きな男が出てきた。


「やあ! 君がマサユキだね? 噂はダエルから聞いてるよ。うちの息子をのしちまうなんて、さすがだねぇ~」

「初めまして。アンバーさんですよね?」

「うん。そうだよ」

「申し訳ありませんでした。息子さんを怪我をさせてしまったのは俺です」

「いいってことよ! 気にしない気にしない」


 すると、奥からガルアの声がする。


「父ちゃん母ちゃん! いつまでもヘラヘラしてんじゃねえよ! まったく……(かっこ悪いったらありゃしない……)」


 お前の気持ちは分かる。

 だが、これは礼儀だ。

 それに――


「ガルア。ちょっと付いて来てもらえるか?」

「なんだよ? またやろうってのか?」

「んー……。結果的にはそうかもだけど……。俺個人として謝りたい」


 ガルアは、納得しない顔をしている。

 しばらくすると、ゆっくり外に出てきた。


「では、お父さんお母さん。ちょっとガルアくんを借りていきます。今日は、昨日ほど重症にならないように注意しますので」


 俺はいじめっ子か?

 痛めつけた相手を呼び出して、追い打ちとか……。

 簡単に挨拶を済ませ、ガルアとともに昨日殴り合った草原まで移動する。




「おう! 今日も勝って2連勝にしてやるぜ!」

「うん。今日は全力でやるから……覚悟してね」

「何言ってんだ? 昨日あんだけボコられといて、挑発かぁ!?」

「やれば分かるよ」



 ◇



 ――そして、酷い結果だった。

 ガルアは俺に満足に触れることもできず、空中を飛ぶ!

 何度も何度も……。

 100回も飛ばされて、倒れ込んだまま動かなくなった。

 ガルアは寝転がったまま、重い口を開ける。


「お前……手ぇ抜いてたな?」

「ああ……」

「……なんだよコレ。……俺がバカみたいじゃないか」


 ガルアは半べそになっている。

 ちょっとやり過ぎとも思った。

 でも、手を抜いていたことを伝えるには……こうするしかなかった。


「今日は武術を使った。昨日は……抑え込み以外使ってない」

「……つまり……技を使わないお前となら対等……ってことだな?」

「そうだね。間違いないね」


 殴り合って気づいたが、ガルアはかなりタフだ。

 折れない心と、俺にはない体力がある。

 俺は特別強い方ではないけど、素人相手でいい気になるつもりもない。

 問題は――どう彼と向き合っていくかだろう。


「じゃあ、今日は俺の負けでいい」

「うん……」

「……なぜ昨日は、武術ってヤツを使わなかったんだ?」

「ズルイって……思ったからかな」


 ガルアは不思議そうな顔をする。


「俺の武術は古武術といって、人を殺す技なんだ。さっき使ったのは、その一部だ」

「人を殺すって……お前暗殺者なのか!?」


 ガルアは体を起こし、こちらを睨み付ける。


「いや、これは護身術だ。

 相手の力を利用して投げ飛ばしたり、関節を極めたりする合気と呼ばれる技だ。

 相手を傷つけず制する技のことを言う。

 それ以外に人を殺す技も覚えているが……実際に人を殺したことはない。

 人を傷つけたこともない。師匠から「普段は使うな!」 って厳命もあるしね」

「……そうか」


 何か納得したような顔をしている。

 そして、


「なぁ。ソレ、俺にも使えるか?」


 そう言うだろうことは想定していた。

 だけど、無闇やたらと教えていい技でもない。

 だから、釘を刺しておく。


「ガルアは、人殺しになりたいのか?」

「違う! 強くなりたいんだ!」

「相手を傷つけるためにか?」

「違う! ……俺は強くなりたいだけだ!」

「修業は厳しいし、言い付けを守れないなら、お前の腕をへし折ってやるが……構わないか?」

「……構わねえ! 約束は守る! だから教えてくれ!」


 彼の目は……夕焼けの草原で見た時と同じく、まっすぐ真剣な目をしている。


「分かった! ただし……条件がある!」


 ガルアは唾をゴクリと飲み込む。


「それは――俺の授業を受けること!」


 ガルアは愕然としている。


 今までは、何を言っても無視されてきた。

 俺も対立したくないから、それを流して従ってきた。

 ガルアがどういった使い方をするか分からないが、人を殺せる技術だ。

 判断を誤らないためにも、しっかり教養を学んでもらう必要がある。


 ガルアは強くなれるならと「わかった!」 と力強く応えた。

 俺に生徒が1名増えた。


「さーて、立てるか?」

「このくらいどうってことないさ。……昨日のお前じゃないんだからな」


 と言い、さっと立ち上がった。

 さすが、タフネスガイ。



 ◇



 俺もガルアも疲れていたので、『授業は後日』ということにしてガルアと別れた。

 ミイティアとともに家に戻る。


「やっぱりお兄ちゃん、手を抜いてたね!」


 得意げにこっちを見ながら、まるで自分でガルアを倒したかのような勝ち誇った顔をしている。


「技を使わなかっただけで、手は抜いてないよ。……ガルアはやっぱり強いよ」

「ふーん。でも、お兄ちゃんが一番!」


 悪い気はしないが……なんとも複雑な気分である。

 体は疲れているが……ミイティアの鼻っ柱を折ってやりたくなったので、


「さーて、今日の授業をやりますか(ニヒ!)」


 山間に「えーーー!」 っという声が木霊する。

 今日もいつも通り、頭を悩ます授業をするのであった。


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