【セイビア】『第1章』 -エピローグ②- 佐谷 日向子の過去
エリアド学院のトップ10のメンバー、第7位の佐谷 日向子の過去にストーリー。
どんな過去を持っているのか……?
エリアド学園はもちろん全世界にあるセイバー学園では【トップ10】と呼ばれる想像を超える力を持つ存在がいる。
体力、セイバースーツを扱うセンスの漢学が優秀な者である。
私たちは模事君 建、現エリアド学園の校長先生にトップ10についての話をしていた。
「今日はこのエリアド学園の代表、トップ10について紹介しようと思います。多分皆さん、そして今の時代で生まれた多くの人達も強いセイバーに興味があるはずです。それで皆さんがエリアド学園で入学を祝って自己紹介の時間を持ちたいと思います。歓迎をお願いします。さあどうぞ。」
模事君 建の話が終わると同時にエリアド学園のトップ10たちがカーテンの後ろから現れた。
その姿を現すと、学生たちは皆拍手をしながら歓声を上げた。
10位から順番で舞台に立て、自己紹介した。
実力もいいし、成績や実績もいいし、それに男性はイケメンで女性はとても綺麗な外貌を持っていた。いわゆる【全てを持つ人】。誰だってこう思うだろう。
10位から1位までの紹介が終わったので、特別な入学式は終了と同じだ。
でも仕事でほとんど見るのができないトップ10の見たのは嬉しかった。
「って、無事に入学式が終わったよ。そのま私のクラスに戻った。ちょっと残念だけどね。」
「何が残念だよ。私と一緒に住んでいるくせに。」
女性がコーヒーを一口飲んだ。
今までの内容は三夜 桜と三夜 月人の会話だ。
サクラは入学式の時をお姉さんに話していた。
「最初はお姉さんがそのトップ10のメンバーだとは知らなかったよ。すーごく期待しているのに舞台では慣れた顔がでていきなり私を舞台に呼んだとは。私の気持ち分かる?」
「ちゃんと謝ったじゃん。ごめん、ごめん。許してください、サクラ様。」
「……これは後回しにしておこう。それで、お姉さん。なんかトップ10の面白いストーリーないの?」
サクラはもちろん自分がセイバーである以上、有名で強いセイバーについてのストーリーは誰でも知りたがる。
お姉さんの三夜 月人はサクラがエリアド学園に入学するずっと前から学園を通ったし今はトップ10の6位だからきっと分かるはず!
「そうね。まぁ、私だとしても全部はしらないよ。話たくない人もいるから。」
「そうなんだ。じゃ、お姉さんが知っている先輩は誰?」
「1位の四具 春納さんと佐谷 日向子ちゃんは知ってるけど……」
なんか悩んでいるようだった。
「なに?どうかしたの?」
「個人情報だから、ちゃんと先輩と仲良くなってから話してもいいじゃん?先輩はサクラかhんのこと全然知らないのにこんな話したくないでしょ?」
正論だった。いくら仲良くなったとしてもこういう話を言いたくない人が結構多い。
知らない人に自分の話を話すなんて、そのうえ第3者を通じて自分の情報を露出させるのに嫌がるのが当然だ。
私はただストーリーを聞きたい気持ちでつい礼儀を守れなかった。
「ごめんね、お姉さん。」
「ううん。ちゃんと反省している子にはご褒美をあげないと、ね?」
「??」
どういう意味か理解できなかった。
「セイバーになりたいって言ったでしょ?ということはきっとトップ10に興味があるはず、だから妹に話してもいいってすでに許可を受けたということよ。」
「ほんとう?!ありがとう!」
「でも話が長くなりそうだから日向子ちゃんだけだよ?」
―
―
佐谷 日向子の話を始めた。
彼女は私たちと違ってとても豊かな家柄だ。彼女の両親はうまくいっている事業家だからお金もいいので家族を守るために警備システムとか、色んなセイバー学園や所属している基地に投資を続けた。
すでにセイバーや各種類の警備専門企業にもっと有名になてからますます名家になってきた。
それに比べて佐谷 日向子のお兄さんは彼女とは違って平凡だった 両親は仕事を受け継ぐには不向きだと判断して強い圧迫を加え始めた。
「日向子が何もできなきゃ、私たちが困るんだ。みんな君がうまくできるように願っているんだから。」
当時9歳だった彼女には似合わない暗い声。嫌いな人や言葉使いにくい人に嫌いな気持ちを露骨的に表現するそんな感じの声だった。
周りから何でもできないと聞きながら生きてきたので、自尊間が消えていた。小学校には名家というわけで「お金持ちくせに」や「いいね、お金沢山あって。」と、友達すら作れなかった。たまたま話にくる子は宿題の話、先生の呼び出しばかりだ。ほかの話はしたことない。でもいじめる子供たちはなかった。お金もちだから、ケガをしたら危ないから。
その結果、将来は何をすべきかについて考えなくなった。このまま両親の仕事をするのは無理だと思い、部屋で本やテレビを見ながら過ごした。
武力を使った圧迫は与えなかったが、彼女には精神的な被害を受け始めた頃だった。彼女は偶然にテレビでセイバーたちが危険に露出された住民を救出するニュースを見た。ずっと空虚した瞳は徐々に活気を取り戻し、いつの間にか笑みを浮かべていた。
昔から私たちを守ってくれるセイバーの仕事って、ただ化け物を倒すのが全てかと思ったがこんなにすてきな事とは知らなかった。
『セイバーになりたい……』
それを決めた瞬間、両親に許してくれない限り私は勝手にはできない。
『許してくれるかな……』
私の立場はよく知ってる。お兄さんより頭悪いし、小心な性格だし、得意なことがない。
こんなダメな私が両親に臨むことを話すなんて怖い。
でも仕方ない。せっかく見つけたすてきなことだから。
勇気を出して両親にいるはずの応接室に訪ねた。
ドアの向こうには盛んに話中なので今は入れない。
話が終わるまで私はセイバーになりたいという気持ちを持って応接室の前で待ってた。
何分が過ぎたのか、ついにドアあ開けた。
お父さん、お母さん、そしてお客さんと見える一人の男性まで部屋から出た。
「うん?お嬢ちゃんはたしか……」
「はい、私の娘です。」
「可愛いですね。お嬢ちゃん、お名前は?」
私と目線を合わせて名前を聞くおじさん。見かけによらず優しいかった。
「あ、佐谷 日向子と申します。えっと、お父さん、お母さん、お願いがあるんですが…聞いてくれますか?」
「何かな?」
「なに?」
「うっ、その、私はセイバーになりたいです!学園に入学してください、お願いします!」
佐谷は両親にお願いをすることがなくて、その不安感で体は震えていた。
「…珍しいね。日向子ヒナコ)がお願い?それにセイバー?」
「うっ。」
お父さんは見開いて私を見つめた。
しかし、私が思った状況とまったく違っていた。
「運がいいね、娘に紹介してくださいますか?」
「もちろんです。初めまして、お嬢ちゃん。エリアド学園の校長を担任している模事君 建と申します。」
「エリアド学園の……初めましてです。」
お父さんとお母さんはいつの間にか笑っていた。まるでセイバーになって欲しいみたいな。
「先の会談でお嬢ちゃんの話をしたんだ。このままだったら何もできない子になるって。」
「……はい。」
「否定しないのか?」
「……」
私はそう思っていた。
自分だけの強みを探せなくて何もできないという言葉に反論できなかった。
「なんでセイバーになりたいと決めたんだ?」
「さきニュースでセイバーが化け物を倒す姿がすてきでした。そして困った人を助けて、それで……」
「ふふ、お嬢ちゃんだけの強み、ね」
「??」
私はその言葉の意味が分からなかった。私の強みって、いったいどういうことだろう。
「それはいつか分かるようになる。それで、今お嬢ちゃんは10歳だから5年後にメールするから待ってて。この件はすでに両親と合意ができたから心配しなくてもいい。」
「……本当ですか?」
両親を見ながら言った。
「私たちもずっと心配してたんだ。毎日学校からる帰った時元気なかったから。」
「先生に聞いたけど、お金持ちだという偏見のせいで日向子ヒナコ)と話すのを避けるようみたい。ごめんね、早く気付くべきだったのに。」
「あ…ありがとうございます。」
どうやら誤解をしていたようだ。
「あの、ごめんなさい。私が無能力で家庭に迷惑をかけるばかりで私を嫌わっていると……」
「何を言ってるのよ。日向子ヒナコ)は10歳、迷惑なんてそんなこと言うんじゃないよ。」
「兄さんは14歳だからそろそろ私たちの仕事を教えてくれないと、ちょっと困ったから。その間には日向子に愛情を与えられなかった私がもっとすまない。」
「そうですか……」..
両親は私を愛している。しかしお兄さんに仕事を教えてくれるせいで私を気を使う余裕がなかったという。
今まで家庭の対面を汚す足かせだと思ったことが全部誤解したなんて、私は感情を抑えきれず、涙を流した。
ご飯を食べる時、私には短い対話だけだった。
学校から帰って来た時、今日の学校どうだった、と聞くだけ、それ以上の対話はなかった。
家庭を足かせになるという不安感と空虚さ、一緒に話す友達がいない寂しさが悲しかった。
変わらなきゃ……
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「皆さん、聞いてください。」
日向子が通っている学校、彼女は自分の考えをクラスメイトの前で話すつもりだった。
もうこれ以上は心に抱かない。話さないと何もかも変わらない。
【相手が変わることを待つのはやめましょう。私の方から先に変わる方がいい。】
私、 日向子が勇気を出して話した言葉がクラスメイトによく伝わって以前とは全く違う生活を送るようになった。
それは家でも同じだった。両親ともっと頻繁に対話をすることになった。そして自身感ができて、うまくできそうな気がした。
これが『心を閉ざすことと閉ざさないことの違い』だ
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「……という話が佐谷 日向子のストーリーよ。その後はエリアド学園だから。」
「佐谷先輩…ちょっとかわいそう。」
「そうね、話し相手がないことは寂しいし、それに両親からの関心受けなかったから…」
「そんな状況でも泣かないなんて、すごい。」
誰だって味方になってくれる人が存在しないというのはとても悲しいことだ。
彼女が泣かなかった理由は、おそらく心を閉ざしたためだろう。悲しい感情も、楽しい感情も感じなくなったんだ。
「でもうまく解決できてよかったね。ハッピーエンド。」
「ふふっ。あら、もう時間が。桜、もう寝よう。」
「四具先輩の話も聞きたいな~。」
「はぁ、後で話してあけるから寝よう。」
「うん!約束~」
四具のストーリーはどんな内容だろう……ううぅ、気になる!。
桜は明日遠足に行く子供のようにたやすく眠れなかった。
『……私も変えてみようかな、なんてね。ふふっ。』
今日の夜を照らす月と星が美しかった。
【相手が変わることを待つのはやめましょう。私の方から先に変わる方がいい。】という言葉って、日向子はお金持ちだから、クラスメイトたちような庶民、つまり一般の学生がが話しをかけるのが負担になるとおもう。多分先生たちもそう思うでしょう。どうするのか、普段のよう友達と話せばいいのか、とためらっている時に先に近付いてみましょう。これが友達を作るいい方法だと思います。自分から近付かなければ、何も変わらないです。
簡単ですか難しいのが自分を変えることです。
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これで第1章のストーリーが終わりました。
言い訳のように聞こえるかもしれますが、まだ日本語の勉強中ですので誤字とか間違った漢字が作成されるミスを遅れて発見しています。その部分についてちゃんと謝りたいです。
こんなつまらないかもしれない小説を最後まで読んでくださる方がいらっしゃるかは分かりませんですが、本当にありがとうございます!
第2章でまた会いましょう。
ありがとうございます。