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閑話休題 似ている響き
「そういえば私たちって、名前すごく似てますよね!」
ミーナが帳簿を整理しながら、ふと口にした。
「ミーナ=ルクトリアと、ゴルザン=ルクトザーク……もしかして祖先が一緒だったりして?」
「ンなわけあるか。種族からして違うだろ」
「じゃあ、運命ですかねー」
「だからここに回されたしな」
「……えっ」
ミーナの手が止まった。
ゴルザンは無言でマグを傾ける。
「今、さらっと何か……」
「気のせいだ。あー、書類まだ残ってたな。お前、こっちも手ェ回しとけよ」
「ごまかさないでください! 今“名前が似てたからここに回された”って言いましたよね!?」
「……したっけ?」
「しました!」
「まあ、気にすんな。そうやってここ来て──結果、いまバリバリやれてるんだからさ」
「う、うー……」
ミーナがほっぺを膨らませて抗議しようとしたそのとき。
ゴルザンがにやりと笑って、ぽつりと呟いた。
「似てるってのも、悪くねぇもんだろ」
「……もう、そういうとこだけズルいんですから」
帳簿のページをめくる音が、今日もラストリーフ支部の空気に溶け込んでいった。




