表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

36/62

閑話休題 似ている響き

「そういえば私たちって、名前すごく似てますよね!」




ミーナが帳簿を整理しながら、ふと口にした。




「ミーナ=ルクトリアと、ゴルザン=ルクトザーク……もしかして祖先が一緒だったりして?」




「ンなわけあるか。種族からして違うだろ」




「じゃあ、運命ですかねー」




「だからここに回されたしな」




「……えっ」




ミーナの手が止まった。




ゴルザンは無言でマグを傾ける。




「今、さらっと何か……」




「気のせいだ。あー、書類まだ残ってたな。お前、こっちも手ェ回しとけよ」




「ごまかさないでください! 今“名前が似てたからここに回された”って言いましたよね!?」




「……したっけ?」




「しました!」




「まあ、気にすんな。そうやってここ来て──結果、いまバリバリやれてるんだからさ」




「う、うー……」




ミーナがほっぺを膨らませて抗議しようとしたそのとき。




ゴルザンがにやりと笑って、ぽつりと呟いた。




「似てるってのも、悪くねぇもんだろ」




「……もう、そういうとこだけズルいんですから」




帳簿のページをめくる音が、今日もラストリーフ支部の空気に溶け込んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ