↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/80

主要人物の魔法と精霊

――第77話までの記録――


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

第78話へ進む前に、これまで登場した主な人物の魔法と、彼らに力を貸す精霊をご紹介します。


※第77話までの内容を含みます。

精霊の名前は、本編で明らかになったものを記載しています。マシュウの契約相手については、作中でも確定していません。


     *


【魔法と精霊について】


魔法の属性が同じでも、戦い方は人それぞれ。炎を飛ばす者もいれば、拳や剣に力を乗せる者もいます。


精霊と契約できるのは、精霊に選ばれた者だけ。その存在を呼び出すことを、顕現《けんげん》と呼びます。精霊は意思を持ち、契約者と言葉を交わしながら力を貸します。


さらに、精霊と一体になる力が、霊融《アニマ》です。レティシアが挑んだセヴランは、この力による一撃で勝負を決めました。


     *


【マシュウ・ファルニール】


属性:火

主な武器:拳

契約精霊:不明。サラマンダーという見立ては推測。


百年前から積み重ねてきた拳闘の経験に、火魔法を組み合わせて戦う。足運びで相手の懐《ふところ》へ入り、魔法で作った隙を打撃へつなげる。


覚醒後は魔力、魔法の威力、身体能力が大幅に増しており、拳そのものも以前より硬くなった。炎を使わない状態でも、すでに入学当初とは大きく違う。


〈普段使う魔法〉


・火炎矢《ファイア・ボルト》

炎の矢を放つ魔法。離れた敵への攻撃だけでなく、進路を塞いだり、相手の防御を誘ったりするためにも使う。


・火炎壁《フレイム・ウォール》

炎の壁を作る。昇星戦では、氷の上を滑るセリカの進路へ置き、動ける場所を狭めた。


・赫牙《イグニス・ファング》

炎を纏《まと》わせた拳を打ち込み、接触した箇所へ熱と衝撃を叩き込む。飛竜の翼の付け根や、魔物の硬い胸殻《きょうかく》を砕いた一撃。


・灼嵐《クリムゾン・レイド》

拳による連続攻撃。相手の守りを打ち崩し、次の拳が届く隙を作って攻め続ける。


・砕星《ノヴァ・インパクト》

蹴り込んだ足先で炎を炸裂《さくれつ》させる。倒れてきた岩柱を砕き、仲間へ迫る障害を吹き飛ばした。


〈焔龍顕現《ドラコニス》〉


髪が炎へ変わり、身体に鱗《うろこ》が浮かび、瞳が龍のように変化する。飛竜をも圧倒する力を振るうが、発動中の身体を動かしているのは、マシュウ自身ではない。


仲間のもとへ戻ろうとしても、振り向くことさえできない。その身体は荒々しい声で笑い、敵を容赦なく引き裂く。


変貌中に使われた魔法には、次のものがある。


・焔龍爪《ウングイス》

巨大な炎の爪を伸ばし、敵を切り裂く。牙嘴巨鳥《ファング・ロック》との戦いでも使われた。


・焔龍獄《カルケル》

龍の姿を取った炎が敵へ巻きつき、締め上げながら焼く。飛竜の動きを封じた拘束の魔法。


・焔龍咆《ルギートゥス》

口から凄まじい炎の奔流《ほんりゅう》を放つ。飛竜の吐く風を押し切り、その身体を内側から焼いた。


これらは、普段のマシュウが自在に扱える魔法ではない。

また、彼は精霊を顕現させることができない。レティシアとヴァレクは変貌した姿から火の精霊サラマンダーを連想しているが、その正体は明らかになっていない。


     *


【レティシア・ヴェルナー】


属性:水

主な武器:杖

契約精霊:ネイレア


複数の水流を同時に操り、攻撃、防御、拘束を組み合わせる。放った水を再び集め、別の形へ変えながら戦いを続ける。


・蒼鞭《アズール・ウィップ》

鞭《むち》のような水流で敵を打ち、絡め取り、体勢を崩す。障害物の向こうへ流れを回すこともでき、仲間の拳や剣が届く瞬間を作る。


・蒼瀑《アズール・カスケード》

大量の水を一気に押し寄せさせる魔法。昇星戦では、ロルフの風による迎撃を押し切った。


このほか、水を槍や壁へ変えることもできる。どこへ水を集め、どこを守るかという判断が、そのまま戦況につながる。


ネイレアは、長い髪が幾筋もの水流へほどける、女性の姿をした水の精霊。穏やかに言葉を交わし、レティシアの手や肩へ触れて力を貸す。


顕現すると、水魔法の規模と威力が大きく変わる。海難の際には二人を水の膜で包んだが、激流から抜け出すことまではできなかった。


     *


【ヴァレク・グランヴェル】


属性:重力

主な武器:長剣

契約精霊:グラウム


相手へ重さをかけ、動きを鈍らせたところを剣で追い詰める。穏やかな声と笑顔のまま、相手が抵抗できなくなる過程を楽しむ危うさを持つ。


・重刃《グラビティ・エッジ》

剣へ重さを乗せて斬り下ろす。防御や硬い殻の上から、押し潰すような一撃を加える。


・黒枷《ブラック・バインド》

重力で相手を押さえつける。突進を鈍らせ、踏み出そうとする脚を沈め、飛ぶ敵を地上へ引き下ろすためにも使う。


・引掌《グラビティ・グラスプ》

対象を自分の方へ引き寄せる。敵の攻撃を引き受けて軌道を変えたり、離れた仲間へ手を届かせたりする際にも使う。


グラウムは、人の倍ほどの巨体を持つ重力の精霊。黒鉄色の身体と膝《ひざ》へ届きそうな長い腕、顔に灯る二つの白い光が特徴。


その力が加わった重力は、飛竜の巨体さえ押し下げた。今はマシュウと息を合わせ、拳が届く場所へ敵を留める働きも見せている。


     *


【リュカ・フェルド】


属性:土

主な武器:弓、短剣


狩りで培った観察と地形の読みを、弓と土魔法へつなげる。地面のどこを変えれば相手が動きにくくなるか、仲間が通れるかを考えて戦う。


・土隆《アース・リフト》

地面をせり上げる魔法。足場を作り、敵の脚を塞ぎ、逃げ道へ段差を置くなど、使う位置によって役割が変わる。


矢もただ正面から射るだけではなく、脚の内側や動く際に開く隙を狙う。仲間が前へ踏み込めるのは、彼がその一歩を支えているからでもある。


祖父の世界地図を作る夢を受け継ぎ、自分の足で土地を確かめている。


     *


【ネラ】


属性:風

主な武器:杖


・群牙《ゲイル・ファング》

分かれた風を複数の方向から向かわせる。昇星戦では、槍を使うアーヴィンへ左右から攻めかかった。


近い距離で風の向きを変えることを得意とし、相手の手元を逸《そ》らすなど、短い風も使い分ける。マシュウから教わった足運びを取り入れ、魔法を放ったあとも相手を見て動く練習を重ねている。


【フェリクス・ローデン】


属性:土

主な武器:杖


・礫雨《グラベル・レイン》

小石を浴びせかける魔法。敵が防いだ隙に、自ら杖を持って踏み込む戦い方にもつなげる。


・縛冠《クラウン・バインド》

土の輪で足元を捉《とら》え、相手の動きを止める。


岩で身を守り、土の壁を作ることもできる。同じ土属性のリュカとは異なり、防御や足止めを杖による近接戦へ結びつける姿が描かれてきた。


【エリオ】


本好きで、マシュウの勉強と日々の練習を支える友人。自身も試合での敗北を受け止め、次へ向けて練習を続けている。


魔法の属性や契約精霊については、まだ詳しく明かされていない。これからどのように戦い方を育てていくかも、見守っていただければと思います。


     *


【ロルフ】


属性:風

主な武器:剣


・疾翼《ゲイル・ドライブ》

風で身体を押し、鋭く踏み込む。


・翠刃《エメラルド・エッジ》

剣へ集めた風を、刃として放つ。


剣の間合いと風の勢いを組み合わせる剣士。レティシアの精霊魔法には敗れたが、風の使い方を工夫し、相手の守りへ届く道を探した。


【アーヴィン・ザイデル】


属性:雷

主な武器:槍


雷魔法と長い槍を使う。穂先を避けて近づいた相手にも、柄《え》や石突《いしづき》で切り返すため、接近すれば安全になる相手ではない。魔法と武器、それぞれが届く距離を使い分ける。


【セリカ・ヴェイル】


属性:氷

主な武器:杖


・氷路《フロスト・レーン》

地面に氷の道を作り、その上を滑って位置を変える。


氷の矢による攻撃と足場の操作を組み合わせる。相手には踏み込みづらい場所を、自分が攻める道へ変えて戦う。


     *


【イリス・ベルナート】


属性:火

主な武器:短杖


マシュウと同じ火属性。火炎矢《ファイア・ボルト》を使い、離れた相手へ炎を放つ。Aクラスでともに学ぶ仲間の一人。


【オスカー・リート】


属性:金属

主な武器:剣、小盾


金属を操り、形を変える。戦闘の装備だけでなく、留め具や補修など、道具を扱う場面でも魔法が役立つ。旅では、そうした働きが仲間の足を支えている。


【ボルグ・ハーゲン】


属性:土

主な武器:盾、戦鎚《せんつい》


土や石で盾と足元を支え、大きな敵の攻撃を受け止める。飛竜戦では、歪《ゆが》んだ盾へ土を盛りつけ、再び仲間の前へ立った。守ったあとには、戦鎚による反撃が続く。


【ディーン・ロウ】


属性:風

主な武器:二本の短剣


風を刃へ纏わせ、身軽に動いて攻める。足場や敵の傷を見つけて斬り込み、ほかの冒険者が作った隙を逃さない。学園へ通わず、現場で経験を積んできた同世代の冒険者。


     *


【セヴラン・ヴァイス】


属性:空間

主な武器:細剣

契約精霊:オルディス


透明な面によって、攻撃が進む方向を変える。レティシアとの挑戦戦では、剣を抜かずに彼女の攻撃を退けた。


オルディスは白梟《しろふくろう》の精霊。翼を広げると、透き通る羽に周囲の景色が分かれて映る。セヴランと言葉を交わし、その指へ頭を寄せる姿も見せた。


霊融《アニマ》すると、灰銀の髪が透け、瞳に銀の輪が浮かぶ。レティシアがネイレアと重ねた水の守りを破り、掌の一撃で勝負を終わらせた。


学園に十人だけいるSクラスの一人。ほかの九人の力については、これからの物語で。


     *


同じ属性でも、誰と戦い、誰を守るかによって、魔法の使い方は変わっていきます。

それぞれの選択とともに、彼らの戦いにもお付き合いいただけたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。