過去編にて5
そこからしばらく気まずい時間が流れ、お互い無言で俺はリンゴジュースを飲み、彼女は猫を撫でながら過ごしていると、すぐに退店の時間が迫ってきていた。
「じゃあそろそろ帰ろっか…」
「うん…」
会計を済ましカフェを出て、無言のまま歩きすぐに俺たちは駅に着いてしまった。少しの時間お互いに無言で見つめ合った後、俺は帰ろうとして口を開く、
「えっと…じゃあまた明日」
「うん…。いや、ちょっと待って」
「ん?」
彼女は深呼吸をすると、少しぎこちない様子で、
「今日は付き合ってくれてありがと!楽しかった…まだみんなの前だと上手く喋れないと思うけど。あと、良かったらだけど、連絡先交換してくれませんか?またどこか遊びに行けると嬉しい…ので」
「うん。俺も楽しかったよ。連絡先交換しよっか」
「うん!」
そうして俺は学校の男子たちが羨むであろう片瀬さんの連絡先をゲットしたのだった。
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そして時は流れ、12月になったある日。
それからというものの、彼女とは水族館や映画など、ちょこちょこ遊びに行くようになり、お互いのことを下の名前で呼ぶほどの仲になっていた。
そして、その頃には俺はもうとっくに彼女の魅力にに首ったけになっていた。
その日もいつも通り、メッセージアプリで七海と会話をしていた。
『ねぇ、来週の日曜日遊びに行かない?』
『来週の日曜日って…』
『そ!クリスマスイブです!』
『いいのか?』
『大丈夫だから誘ってるし、明人と一緒に遊びたいからいいのです!』
『分かった、じゃあ遊ぼっか』
『そうそう。綺麗なイルミネーションがあってね!』
そこからみるみるうちに当日の予定が決まっていった。彼女がクリスマスの予定を嬉々として語っているなか、
(クリスマスか…、俺もそろそろ覚悟を決めないとな)
俺は彼女に想いを告げようと、そう考えていた。




