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innocence world on-line   作者: まま、えーわ、なんぼなん?
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第9話 シルバの本職

私は、リアルの方でご飯を食べてから、もう一度ログインして、現在は『始まりの庭』エリアでもう一度あのイノシシと戦っている。

けれど、


「やあ!」


私が一発か二発をバックアタック無しで決めても、相手を倒してしまうため、正直、拍子抜けしていた。

いや、多分これが本来の攻撃力、今までの双剣が弱すぎたのよね.....

今までの苦労を思い出しながらも、湧いてくるmobに攻撃を加える。

ちなみに、このエリアではイノシシ、オオカミ、鳥、蜂の形をしたmobを見つけた。まあ、蜂も鳥も低空飛行でしか飛ばないので、随分と簡単に倒せたけど、そして、もう一体、私の見立て的に、このエリアを東にまっすぐ行くといる、あの熊なんて目じゃないくらいの大きさを持った奴、それがこのエリアのボスだ。

この方角の基準は、『始まりの庭』を南にまっすぐで一つ目の街、北にまっすぐで二つ目の街と、考えてある。


そして、作業的に蜂型のmob、『poison bee』を倒した瞬間、


カシャン.....


「カシャン?」


なにか、瀬戸物を落としたような音が聞こえ、自分の右手をみるとあるはずのものが無い。

つまり、


「剣、壊れたーー!!??」




♦︎



「うーん、どれにしようかな」


現在私は二つ目の街の武器屋で多くの片手剣と睨めっこしている。

シオンは、あずかり知らぬところだが、双剣が好まれない理由の一つとして、片手剣を二本揃えないといけない、初期にしては高すぎる費用がかかることもある。


「この際だからどっちも新しい武器にしたいんだけど、どうにもな〜」


そう、店に並ぶ商品はどれもRANK2〜3程度、あのおじいさんの気前の良さが伺えるというものだ。

あの時、剣にしておけば良かったなどと、たらればを考えていると、


「あ、シオンおねーさん」

「シルバ君?」


何時ぞやの、メイス使いがそこには居た。

何してるの?と聞いてきたため、詳細を話すと、彼は自分の薄い胸をドンと叩いて、


「それなら、僕が武器を作ってあげるよ」


と、言ってくる。

私が、訝しげな目でみると、彼は見ればわかるよ、と言いつつ私について来いと手招きする。

少なからず好奇心を刺激された私は彼について言ってみることにした。



♦︎



「ここが僕の工房、と言ってもまだ購入してから2日だけどね」

「へえ」


そう、そこには小さいながらもまさに、THE・工房!と言った感じの場所であった。

購入、言ったため、どれくらいしたの?と聞いてみると、


「このサイズだと、必要な道具も合わせて520万だったかな、あ、レンタルだと1時間5千くらいだけど」

「え、5.2Mもするの.....」


衝撃的な数字に顔が青ざめる。ちなみに私の所持金は11万ちょっと、しかもクエスト報酬は5万もあったため、mobをかなりの数狩ってもたった6万にしかならなかったということだ。

彼に一体どんな方法で稼いでいるのかと、聞いてみると、


「僕の本職は鍛治師、トッププレイヤーに売ると、一つが50万とかで買ってもらえるときもあるからね」

「え、もしかしてゲーム開始当初からいた人?」

「うん。あ、それとね、鍛治師は二つ目の街に着いた時に、あの武器屋の店長にメイス系の熟練度が1以上あれば、鍛治スキルと、生産アイテム一式をもらえるクエストを受けられるんだよ」


何気なしに話ているが、衝撃的な真実だ。とりあえずもう一つ気になったことを聞いてみる。


「じゃあ、なんでこんなとこにいるの?最前線だと、5個目の街じゃなかった?」


すると、彼は苦笑いしながら、


「それがお恥ずかしいことに、ちょっとある道具を手に入れるためのクエストをやろうとしたら、まさかの戦闘系でね、あそこのクエストだとちょっと僕弱すぎてさ、仕方ないからここで熟練度上げしてるんだよ。それに自分の工房を建てられる街はまだ『ツーライン』だけだしね。」


軽く相槌を打ちながら話を聞く。

まあ、街から街へはワープポイントがあるため、一度行ったことがあればいつでも行けるから、ここにしか建てられなくても不自由は無いけど....たまに強そうな人がいるのはこの鍛冶屋に用があったからか.....


「まあ、この話はここまでにして、僕はおねーさんみたいなクソ武器の可能性を見出そうとする人が大好きなんだ。だから、おねーさんの武器二本とも、おねーさんの全財産で作るよ。」


悪い提案では無いどころか、最高の提案だ。

一本50万近いものを二本で10万、本当にいいの?と、私の所持金を見せながら聞くと、


「もちろん!」


彼は可愛らしい笑顔共に了承の返事をくれた。

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