表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/383

82. 隣国からの視察1_女王と王女送迎バスでお出迎え

<送迎バスの車内>

運転席エリア、迎賓室、給仕室、シャワー室、トイレ

82. 隣国からの視察1_女王と王女送迎バスでお出迎え


秋も深まってきたある日、東の隣国のギエフ民国から女王が視察することになり、

政府庁舎ビルは、ピリピリモードである。


このギエフ民国という国、我が国とは親密な関係を築いており、

地震で被害を受けたときも、いち早く食糧支援の手紙を受け取っている。


この国には大きな山脈というものはなく、西側は穀倉地帯、東側は乾燥地帯となっている。

南側では海に面している。


ここの国の国王は病気で亡くなっており、女王が統治する国である。

また姫が2人いる。


今回女王と第一息女(王女)が王都ヴィウリから視察に来る。


この女王の親に当たる、先代の王女は実はこの国出身らしい。


早速、ホファーが東の国境、プロブディフの東砦まで出迎えに出る。

距離は328km。

少し前までは徒歩で7日かかっていたが、自動車と迎賓バスでお迎えに上がる。


60㎞/hで走行したとして、6時間で国境である。


ということで、王女が国境を通過する前日にホファーは出発した。


9:28東砦にて

馬車から女王と王女が下りる。


ホファー「お久しぶりです、タチアナ女王、アリシア王女。リール国へ、いらっしゃいました。」


タチアナ女王「いろいろと帰国の話は聞いてますわ。1年もかからずに復興したそうね。

いろいろ面白いものも見れそうね。」


「早速ですが、馬のいない馬車にお乗りください。私も乗ります。」


迎賓用に開発したバスに迎え入れる。


バスは、運転スペースに、4人用テーブル付きコンパートメント迎賓室、給仕室、シャワー室、トイレである。

コンパートメント迎賓室は2か所の2段ベッドになる仕様である。


タチアナ女王「変わった乗り物ね。ガラス張りで大きく、車輪も変わっている。」


アリシア王女「お母様、私もこのような乗り物初めてです。」


ホファー「馬車よりも速く、揺れが少なく、車内が大きく、快適な乗り物でございます。

揺れが少ないので、車内で歩くことができます。」


空気ばねのサスペンションである。

ばね式よりは揺れが少ない。


女王と王女をバス内の迎賓室に招き入れる。


ギエフ民国からの警備も、先導車と迎賓バスに分乗してもらう。


タチアナ女王「馬車よりも広い部屋ね。」


ホファー「こちらにどうぞ。」


テーブルでカップを固定する器具で固定されたカップに、

紅茶とブドウ、オレンジのピールを給仕する。


そして発車。


アリシア王女「私、この乗り物の後ろが気になるわ、ちょっと案内してくださる?」


ホファー「分かりました。こちらへどうぞ。」


給仕室を案内する。

給仕設備のほか、随行員が待機するイスがある。


その次はトイレを案内する。

タンクの水を利用した水洗式である。


以前までは水洗式はなく、他国は絶対にない。

1年前まで、壺等に排泄物をしていたが、国王が考案した装置で、

においもほとんどなく、ハエなどの虫もわかない。


このバスも、タンクの水を使うとはいえ、

この方式を採用している。


王女が無言で水洗トイレを眺めている。


ホファー「ではシャワー室を案内いたします。」


アリシア王女「シャワー?」


そう、シャワーも他国にはない、というか、風呂に毎日入る習慣はなく、

香水を使用する。


ホファー「ここがシャワー室でございます。このレバーを引くと、火の魔石により、

温められたお湯が、この穴がたくさん空いた装置から出ます。

この石鹸を使って体を洗います。」


石鹸を見せる。

水をかけると、この石鹸がつるつるすることにアリシア王女は驚く。


アリシア王女「このつるつるの、どうやってとるの?」


ホファー「シャワーをお使いください。」


レバーで水温を調節したのち、王女の手にお湯をかける。


アリシア王女「温かいわ。大きな馬のいない馬車にこの様な装置があるなんて。」


迎賓室に王女が戻る。


アリシア王女「母上、すごいのよ。この馬車、水の流れるトイレと、温かい水で体を洗える装置があるのよ。」


その後、女王も見学。


先導車と送迎バスは60km/hの速度で、イルンへ向かう。

作者のうしねこです。

初めての外国の国賓を迎えます。

王女、迎賓バスに興味津々の様です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ