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52. 製紙工場の完成と、イルンタイムス設立

<新規製品>

新聞用紙の原紙、A3,A4,B5用紙の製紙、トイレットペーパーとティッシュ

52. 製紙工場の完成と、イルンタイムス設立


本日の打ち合わせで、シモーヌからは製紙工場の完成、

サヴァリアント情報局長からはイルンタイムス(新聞出版社)の設立の連絡があった。


製紙工場は北倉庫前駅予定地の裏手、イルンタイムスは株式市場の隣にできたとのこと。


早速シモーヌとサヴァリアントの2名と視察に出かける。


まずは製紙所から。


ここでは新聞用紙の原紙、A3,A4,B5用紙の製紙、トイレットペーパーとティッシュの製紙のラインがある。


「ついこないだまで紙は高級品でしたのに。」

とシモーネに言う。


チップを燻蒸、粉砕し、不純物を取り、漂白し、ロールで引き延ばし、乾燥させ、せん断し、製紙される。

今は古紙の扱いがないが、ラインが組めるようにスペースはある。


これら様々な紙は、引き延ばし工程から異なる。

紙の薄さが異なるからだ。


「製紙原料が増えてきたら、段ボールも作ろう。」


「段ボール?」


「紙を厚みがあるように成型し、その材料で箱を作る。

具体的には、外側の2枚の厚紙に、小さいコルゲート上の計上した紙をノリでつけるんだ。

紙が衝撃を吸収してくれるので、中の物が守られるんだ。」


早速製紙された新聞原紙がロールで、イルンタイムスの工場へ運ばれる。


とにかく、王城では高価な紙をトイレットペーパーにしていたが、少し硬かった。

これで、やわらかく、ロール状の紙をトイレットペーパとして使えたり、

やわらかいティッシュペーパーが使える。


工場ができてよかったと感じる。


「さて、次はイルンタイムスだったか?」

早速移動する。


イルンタイムスは10階建ての新聞出版社で、隣の建屋は新聞の印刷工場である。

1Fはエントランス会議室、2Fは印刷原盤製造所。3F以降がオフィスである。

3F:金融経済部、4F:政治部、5F:工業科学部、6F:商業部と総務部、7F:広告宣伝部、

8F, 9F:書籍出版部と倉庫、10F:社員食堂と資料室


である。


知事時代、マスコミは一つもいい思い出がない。特に政治部。

戦々恐々である。


隣の新聞工場は、輪転機と製本機がある。


テスト刷りが始まっているのか、インクのにおいで充満している。


「サヴァリアント、これからは新聞社との戦争だぞ。

新聞社の前では、話す内容を十分精査しよう。」


とだけ言っておき、イルンタイムスを後にした。

作者のうしねこです。

今後国王と大臣はマスコミに追われる、忙しい日を送ることになると思います。

公人は話す内容を十分精査しよう。

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