42. 地震で被害を受けた城をどうするか? 今後どこで執務を行うか?
<新提案>
政府組織、高層政府オフィスビル
42. 地震で被害を受けた城をどうするか? 今後どこで執務を行うか?
ある日、いつもの大臣が会議室に集まる。
私が、この世界にやってきた日は、地震のおこった直後であり、
町の復興優先で、そのままである。
また、試作の鉄筋建物が快適であり、
城はいたるところが崩れ、ひび割れ、そのままである。
「いい加減にどうするか、考えなければならないな。」
と内政大臣が言う。
「私国王の考えとしては、城は修復する。
ただし、博物館にする。
実務はここ試作鉄筋建物でもいいが、
技術が発展するにつれ、いろいろな部課が必要となり、手狭になる。
そこで、この試作鉄筋建物から引っ越そう。」
「えっ?」
王子は驚く。
「案としては、王城下医療学校設計事務所前駅の東西街道を挟んだ反対側は大きな空き地があり、
そこに24階建ての政府庁舎を2棟建てる。」
「まあ、エレベータがあるので、高層階の上り下りは問題ない。」
「…。」
みんなが沈黙した後、
「財政はどうしますか?」
財政大臣が心配する。
「復興し、様々な物資が作られ、売買され、紙幣発行や銀行、イルン株式市場も開場した。
今後税金も増え、財政は増加する。経済規模が大きくなるので、この支出は問題ないと思う。」
と私は言う。
「2棟の24階建ビルは、我々の執務室と、政府職員のオフィス、会議室、資料室、倉庫、居住棟、宿泊所を考えている。
あと低層階はショッピングセンターとレストラン等だ。駅と通りを挟み、地下道で直結し、町から通うこともできる。」
と提案する。
「働く環境や設備が新しい環境になることはうれしい面もあるが。」
医療衛生大臣が言う。
「これはオフィスビルの試作であり、これは、書類を書いたり、計算したり、
事務の仕事をする居室専用ビルで、土地の有効活用ができる。」
「正直、考えについていけないところがありますが、やってみましょう。」
と、軍務大臣は言う。
「ところで、24階建てのビルとなると、この国初の高さの建物ですな。
半年前まで想像もできませんでしたぞ。」
ヒシーニ建設大臣は言う。
「例の鉄骨建築とエレベータがあるので、できるようになっただけのこと。」
と私は言う。
「あと、今後王国の執務を行う部隊と組織のことを『政府』ということにする。
この部隊に所属するものは、政府職員。」
「はあ、分かりました。」
内政大臣は言う。
ここ数か月、新しいことを初めすぎて、今度は「政府と高層オフィスビル」である。
はっきりと戸惑いが分かる。
そのうちになれるとは思うが。
とりあえず、各大臣には説明をした。
王子からは、
「父上はここ最近、いつも斬新なことを周りにリクエストして慣れてきましたが、
今日は驚きましたよ。」
と、会議が終わったあと、言われた。
作者のうしねこです。また国王は突飛なことを言い出した様です。
半年前までは王城に住んでいましたが、試作の鉄筋建築、そして次は高層オフィスビルの居住棟です。
近代化を急ぎすぎているところがあるようですが、大丈夫でしょうか?




